<食事・睡眠・ストレス発散編>更年期世代へ生活改善アドバイス!【アラフィーのコレステロール値】

コレステロール値が高くなったら、まずは生活習慣の改善が必要! そのためには、食事・睡眠・ストレス発散がポイントに。今日から始められる、更年期世代ができる生活改善の方法を、静風荘病院特別顧問・天野惠子先生がアドバイス!
お話をうかがったのは
静風荘病院特別顧問 天野惠子先生

静風荘病院特別顧問 天野惠子先生

同病院の女性内科・女性外来担当。性差医療研究の第一人者。著書は『女性の「コレステロール」「中性脂肪」はこうして落とす!』(PHP研究所)など。

【食事】

食物繊維をしっかりとり、糖質は食事の最後に

食べすぎや、動物性脂肪や糖質のとりすぎ、過度の飲酒は脂質異常症を招くのでNG。「逆にとるといいのはコレステロール値を下げる効果がある食物繊維。野菜や海藻類、キノコ類など食物繊維の多い食品を最初にとると血糖値の急上昇が抑えられ肥満予防に。まず食物繊維、次にタンパク質、続いて脂質が多めのもの、最後に糖質の順でとりましょう。また、タンパク質が不足すると血管がもろくなり動脈硬化がすすむのでしっかりとること」。

食事は食べる順番を意識

《天野先生おすすめスープ》

天野先生のおすすめが生活習慣病やがんなどの予防によいとされる“ハーバード大学式野菜スープ”。「キャベツ、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃ各100gずつをひと口大に切り、1ℓの水に入れて20分ほど煮込むだけ。素材のもつ甘味が出るので味つけなしでもおいしく、ビタミンや抗酸化成分がたっぷり。私もこまめにとっていますが、続けるうちに味覚が変わって薄味を好むようになり、減塩になって高血圧も改善!」。

天野先生おすすめの“ハーバード 大学式野菜スープ”

【睡眠】

毎日同じ時間に起床、就寝し、体内時計を整えて

生活リズムを整えることも大切。「体内時計が乱れると自律神経やホルモン分泌に影響し、冠動脈疾患のリスクを高めることにもつながります。ですから毎日できるだけ同じ時間に起きて、同じ時間に寝るようにし、規則正しい生活を心がけましょう。疲労やストレスの原因になる活性酸素の分解を促すため、睡眠の質を高めることも大事。寝る前にスマホを見ると寝つきが悪くなるので、寝室では寝る以外のことをしないようにしましょう」。

【ストレス発散】

ストレッチや入浴、腹式呼吸でリラックスを心がけて

ストレスを受けると、コルチゾールなどのストレスホルモンが増加し、LDLコレステロールや中性脂肪をコントロールする力が弱まり、数値を上げる原因に。「ストレスを受けているときは心も体も緊張状態にあるので、軽くストレッチをしてこわばった筋肉をほぐしましょう。ぬるめのお風呂にゆっくりとつかるのもリラックスできておすすめ。また、腹式呼吸をすると気持ちが落ち着き、血圧の上昇も抑えられるので、取り入れてみて」。

心を落ち着かせる腹式呼吸

10〜20回繰り返す。

仰向けになり、膝を立て、両足は肩幅程度に開く

1.仰向けになり、膝を立て、両足は肩幅程度に開く。鼻から大きく息を吸い込む。おなかを膨らませる意識で。

息を吐きながら、ゆっくりと片側の足をまっすぐ上げる。床と平行にして水平に

2.口からゆっくり長く息を吐く。徐々におなかをへこませる。

《注意点》

口から息を吐くときは腰に力を入れないようにする。夜寝る前に行うのがおすすめ。

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