【アフターコロナのファッション業界はどうなる?】ifs未来研究所所長 川島蓉子さん「過剰が適正に変わるチャンスに」

新型コロナウイルスの世界的流行がいまだ収束しない中、大人を取り巻くファッションの世界はどうなるのか。先の見えない不安や疑問を、業界の有識者に緊急取材! 今回はifs未来研究所所長でジャーナリストの川島蓉子さんにインタビュー。
ifs未来研究所所長・ジャーナリスト 川島蓉子さん

ifs未来研究所所長・ジャーナリスト 川島蓉子さん

ファッションを視点に未来の市場を見据え、アパレル、化粧品、流通、自動車、インテリアの企業とブランド開発・デザイン開発などのプロジェクトを行う。365日毎朝、午前3時起床で執筆する暮らしを20年来続けている。

過剰が適正に変わるチャンスに。コロナ前に戻るのではなく、その先へ

「日本に緊急事態宣言が発令された翌日、ジョルジオ・アルマーニ氏が“今回の危機は、業界の現状をリセットしてスローダウンする貴重な機会”とメッセージを発信しました。これには半年ごとに服をつくっては売りきり次のシーズンに向かうサイクル、過剰生産と過剰消費、秋冬ものが6月に店頭に並ぶ季節とかけ離れた販売方法など、業界が抱える問題へのアンチテーゼがこめられています。ファッション業界は今、大打撃を受けています。でも逆境を前向きにとらえ、現状を大きく変えることができれば!」と川島さん。ではどう変わっていくのか。

 
「これからは多くの価値観が共存しながら生きていくことになります。その代表が“接客が大事”というリアル重視の手法と、“欲しいときに欲しいものを手に入れる”デジタル・ECとの共存です。
 

服のサイクルも半年に1度を続ける理由がなくなることで取り扱い時期が分散化。一貫した服づくりを続けるブランドと、常に変化するブランドという多様化も進みますね。また服は体に一番近いもの。リモートワークが定着する今、サスティナブルがあたりまえになり、気候に左右されないシーズンレスな服のニーズも高まるでしょう。本当に必要なもの、価値のあるものだけが残っていく時代がもうそこまできています」

「業界全体が同じサイクルで動く時代は終わり。それぞれの価値軸で次なる戦略を!」

川島蓉子さん

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