お米や地酒が美味しい新潟県、日本三名園の兼六園や能登半島の自然に魅了される石川県、名峰・富士山をはじめ富士五湖やワイナリーのある山梨県、軽井沢など高原リゾートに癒される長野県など。日本を代表する名所、歴史的価値のあるスポットが集まったエリア。
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※本記事の内容は、取材時点の情報になります。最新情報につきましては、直接各ホテルまでお問い合わせください。
新潟県のおすすめホテル
貝掛温泉
目に優しい温泉で、親へのいたわりを
「目の温泉」として700年の歴史がある山の中の秘湯。清流と緑に囲まれた9000坪の敷地の一軒宿で、都心から車でのアクセスもよく、とても行きやすい。南魚沼産コシヒカリを用いた山里会席を地酒とともに味わえるのも楽しみ。
100%源泉かけ流しの岩造の露天風呂。夜には満天の星空が広がる
目薬成分の温泉として目を洗える珍しい温泉。長温浴もでき、親世代にもうれしいぬるめの湯
GWごろには桜が開花し、遊歩道を散歩することもできる
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
☎025・788・9911
料金/平日¥17,600〜
客室/22室
IN14:00 OUT10:00
石川県のおすすめホテル
あらや滔々庵(とうとうあん)
魯山人も愛した静けさと湯が心と体をときほぐしてくれる
三十代の無名芸術家だった魯山人はこの山代の地で旦那衆と山海の珍味を味わいながら、芸術や美食、骨董の話を聞き過ごした。旦那衆が注文して支えた作品が多く残り、そのひとつが『あらや滔々庵』だ。
入口の山代温泉起源にゆかりのある八咫烏(やたがらす)の衝立(ついたて)から始まり、ロビーや廊下には書、器、篆刻(てんこく)などが日常の一部のように自然に置かれている。期間限定にはなるが、実際に魯山人の器でいただける特別なコースもあるという。それ以外にも、九谷焼や山中塗の地元作家の器を中心に、代々伝わる骨董や魯山人の器の写しなど、現代に生きる器をとりそろえ、恵まれた食材を目と舌、両方で楽しませてくれる。
明治天皇御幸行予定の際、釘一本も使わずに数年がかりで造られた離れを2022年に客室にリニューアル。部屋にいながらにして山代温泉の守神・服部神社の裏山の自然を感じることができる。魯山人作の額に「聞楽」(静けさを楽しむ)とあるように、この宿では「静けさ」がなによりの贅沢。心穏やかになると、美しいものもより敏感に響いてくるはず。
刻字看板制作を生業(なりわい)としていた魯山人。あらやの看板は昔は屋外で使われており、今はフロントに飾られている
暖流と寒流が交わり栄養豊富な加賀沖の中でも、身の入りや質ともに最上とされる橋立漁港で水揚げされたズワイガニ。魯山人作の『志野焼四方皿』に香箱ガニを撮影用に特別に盛っていただいた
1階ロビーに飾られた魯山人作『網代漆額(あじろしつがく)』。「泉質が一番いい」との評判を聞き逗留したという
こまやかな気くばりと穏やかな笑顔が素敵な女将の永井朝子さん。ここには格式のあるお宿にふさわしい本物のおもてなしの心がある
朝食は永平寺でも使われている山中塗・応量器で。湯豆腐とともに。朝食、夕食ともに食事は個室が用意されている
代々の大聖寺藩主ゆかりの特別室「御陣の間」の二段式の半露天風呂。壁には魯山人好みのタイルを使用
伝統を守りながらも進化する魯山人ゆかりの宿で静けさを楽しむ
離れの扉には今注目の現代画家、眞壁陸二さんの松林図が大胆に描かれている。眞壁さんの作品は露天風呂や個室食事処など、館内に多く飾られている
苔むしたスダジイを囲むように建てられた離れ
離れへと続く渡り廊下。ともる明かりが別世界へと誘ってくれる
寝室はモダンなローベッド。館内には現代アートがさりげなく飾られており、老舗の風格とモダンさのバランスが絶妙
100年以上たった主室は静かでゆったりとした時間が流れる
樹齢数百年の杉の木肌を眺めながら入る半露天風呂は唯一無二の存在感
魯山人も愛した静けさと湯が心と体をときほぐしてくれる
三十代の無名芸術家だった魯山人はこの山代の地で旦那衆と山海の珍味を味わいながら、芸術や美食、骨董の話を聞き過ごした。旦那衆が注文して支えた作品が多く残り、そのひとつが『あらや滔々庵』だ。
入口の山代温泉起源にゆかりのある八咫烏(やたがらす)の衝立(ついたて)から始まり、ロビーや廊下には書、器、篆刻(てんこく)などが日常の一部のように自然に置かれている。期間限定にはなるが、実際に魯山人の器でいただける特別なコースもあるという。それ以外にも、九谷焼や山中塗の地元作家の器を中心に、代々伝わる骨董や魯山人の器の写しなど、現代に生きる器をとりそろえ、恵まれた食材を目と舌、両方で楽しませてくれる。
明治天皇御幸行予定の際、釘一本も使わずに数年がかりで造られた離れを2022年に客室にリニューアル。部屋にいながらにして山代温泉の守神・服部神社の裏山の自然を感じることができる。魯山人作の額に「聞楽」(静けさを楽しむ)とあるように、この宿では「静けさ」がなによりの贅沢。心穏やかになると、美しいものもより敏感に響いてくるはず。
石川県加賀市山代温泉18の119
☎0761・77・0010
全17室(露天風呂つき11室、数寄屋風和室・ツインなど)
チェックイン14:00 チェックアウト11:00
JR加賀温泉駅から送迎バス・タクシーで10分
ハイアット セントリック 金沢
旅行にも、長期滞在にも。金沢駅すぐ近く
ホテル棟の1〜14階を占める『ハイアットセントリック 金沢』は、金沢の最先端情報をとりそろえて、旅をサポートするライフスタイルホテル。金沢の伝統工芸や歴史を反映した、コンテンポラリーなテイストの内装で、オールデイダイニングとルーフテラスバーを備えている。
『ハイアット セントリック 金沢』で最大の「カナザワスイート」は96㎡の広さ。リビングルーム、ベッドルーム、広々としたバスルームからなるゆとりの空間
金沢の伝統工芸や意匠にインスピレーションを受けたロビー
38㎡あるデラックスツインの客室。ソファベッドを備え、大人3名まで滞在できる
最上階の14階に位置するルーフテラス バー。バーカウンターからは窓の向こうに市内のパノラマが広がり、テラスからも金沢の街並みを眺められる
石川県金沢市広岡1の5の2「クロスゲート金沢」内
ハイアット セントリック 金沢
☎076・256・1234
全253室 ¥14,000~(1泊室料、税・サ別)
ハイアット ハウス 金沢
ホテル・レジデンス棟の3〜7階が、中長期滞在にも最適な『ハイアット ハウス 金沢』。客室にはキッチンなどがあり、館内にはランドリールームや必要な日用品を24時間販売するショップや、ソーシャルな共有スペースも。自宅にいるかのような快適さで、連泊やワーケーションをも満喫できそう。
『ハイアット ハウス 金沢』の「Hレストラン」。宿泊者は、朝食が無料
「キッチン スイート ツイン」は、キッチン、リビングとワークエリアつきダイニングがある約54㎡の客室
石川県金沢市広岡1の5の2「クロスゲート金沢」内
ハイアット ハウス 金沢
☎076・256・1235
全92室 ¥11,500~(1泊室料、朝食無料、税・サ別)
山梨県のおすすめホテル
星のや富士
湖の向こうにそびえ立つ富士山の美しさに心癒されて
アクティビティも豊富で快適にアウトドア体験!
レセプションに到着したら、アウトドアグッズが入ったリュックを受け取り、専用SUV車で直接自分のキャビンへ。テラスからは天候によって、絵画のように美しい富士山が眺められて感動的。
すべてのキャビンのテラスから、河口湖越しに富士の絶景が望める。夕暮れや朝焼けの中で赤や黄色に染まる山容はひときわ美しい。
白を基調にしたミニマムなキャビン。
秋冬の夕食は、ジビエ料理を屋外ダイニングで楽しむのがおすすめ。もちろん「山麓のしゃぶしゃぶ鍋」などの部屋食も選択可。オリジナルの木箱に入った朝食は、キャビンで朝の湖を前に味わって。
鹿やイノシシなど、ダッチオーブンで仕上げる野趣あるジビエ料理も美味。
また、自然の中でのアクティビティも多彩。半月や満月の夜限定「富士ムーンナイトピクニック」など、今なら一日1組限定でプライベートに満喫できる。
クラウドテラスでは、自由に使えるチェアやハンモックでのんびりして。
焚き火ラウンジには、早朝から夜まで炎が灯される。
山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
☎0570・073・066(星のや総合予約)
¥67,000〜(1室1泊室料、税・サ別、食事別)
全40室
IN15:00 OUT12:00
長野県のおすすめホテル
ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新
話題の白馬エリアに上質なリゾートが誕生
ウインターリゾートとして人気が集まる長野県白馬エリア。観光の拠点としても便利な繁華街エコーランドに、2024年12月19日『ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新』が開業。5階建てのすべての客室が角部屋のマウンテンビュー。53㎡以上あるレジデンス仕様の客室では、ゆったりとくつろげる。レストランでは、旬の信州食材を使用したフレンチや鉄板焼きなど、多彩な料理をカジュアルに提供。日本ワインのそろえも充実している。この冬、友人や家族と出かけてみたい。
窓に北アルプスの絶景が広がる開放的なリビング。オープンカウンターのキッチンつき
落ち着いた雰囲気のレストラン
長野県北安曇郡白馬村大字北城字新田3020の1116
lavigne@okcs.co.jp
全38室
スタンダードツイン¥36,120〜(3名定員、3名1室利用の1名料金)
https://lavigne.by-onko-chishin.com
ホテル ドゥ ラルパージュ
フランスの邸宅を思わせる森の中の美しいホテル
『ホテル ドゥ ラルパージュ』は、長野県・蓼科に2024年3月開業。フランスの邸宅をそのまま森の中にもってきたかのようなホテルだ。建築や内装、レストランでの料理やサービスまで、すべてにおいて、オーナーがこれまで何度となく訪れたフランスで体得した“上質な日常”が具現化されている。家具や内装ディテールにはヨーロッパから取り寄せた選りすぐりの本物を用い、家具やアメニティなども細部にまでこだわる徹底ぶりだ。ラルパージュとは、アルプス地方の方言で「夏の高原の牧草地」という意味。蓼科の森で、フランス人の生活美学“アール・ド・ヴィーヴル”に浸る休日を過ごしてみたい。
スイートルーム#31のベッドルーム
建築デザインもフランス調
暖炉を備えた優雅なレセプションエリア
地元の食材を生かした食べ飽きないオーソドックスなフランス料理を提供
天井のアーチが美しい回廊
長野県茅野市北山4035の1820
☎0266・67・2001 全12室
¥209,000~(1室2名利用の1泊2食つき料金、税込、サ別)
㊡火・水曜(繁忙期除く)
ホテルインディゴ軽井沢
カジュアルにして上質。高原リゾートホテルの最新
『ホテルインディゴ』は、世界各地でその地元ならではの文化や食、コミュニティを軸にした魅力を発信するライフスタイル・ブティックホテル。『ホテルインディゴ軽井沢』は、国内で2軒目のインディゴだ。広い敷地には庭や池を囲むようにしてロビー棟、スパ棟、レストラン棟と3棟の宿泊棟が点在。天井が高く広々としたオールデイダイニング「KAGARIBI」では、薪火を用いたオーセンティックなイタリアンを提供する。スパ棟には、タイ発祥の名門スパ「ザ・スパ by HARNN」が入り、炭酸泉を満たした広い半露天風呂つきの大浴場ではゆったりとリラックスできる。客室や館内には、軽井沢をモチーフにした明るい色調のアートピースがちりばめられているのも、ホテルインディゴらしい特徴だ。夏はガーデンで篝火(かがりび)を囲みながら、地ビールやオリジナルカクテルで乾杯するのも楽しみ。肩の力を抜いてリラックスしながら、軽井沢らしい高原リゾート気分を楽しめるホテルだ。
オールデイダイニングの「KAGARIBI」は、外来ゲストも利用可。犬連れで利用できるテラス席も用意されている
赤々と燃える暖炉の火に心ぬくもるロビー。ラウンジスペースを兼ねていて、ここではお茶もできる。レセプション上のアートピースは、染織家の佐伯和子作
ランタンのオブジェが印象的な、スパ棟のエントランス。2階に上がると「ザ・スパ by HARNN」、左手が大浴場
バスルームから外が眺められるリバービューの客室
人気の2皿。地元産の季節の野菜をたっぷりと盛り込んだ「KAGARIBIインサラータ」¥2,300と味わい深いソースの「薪窯ラザニア」¥2,600
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18の39
☎0267・42・1100
料金/スタンダードツインガーデンビュー¥37,000〜(2名1室利用1泊1室、朝食つき)
IN15:00〜24:00 OUT11:00 全155室
アクセス/JR北陸新幹線・軽井沢駅から車で約10分
https://karuizawa.hotelindigo.com
緑霞山宿 藤井荘
宿に入るとまずここ「絶景ラウンジ」でお茶を。ロングカウンターからのパノラマビューが一瞬にして別世界に連れていってくれる
個室料亭となっており、家族水入らずで食事を味わえる。朝食も1時間かけてゆっくり味わえる
全室渓谷に面して、お部屋からも目前に自然を満喫できる
上信越高原の山々に囲まれた秘湯・山田温泉の元湯は、二百余年におよぶ名湯
藤井荘で考案された「ぽんぽん鍋」。厳選した油で、衣も細かく、何本でも食べられる軽さ。ほかのお料理や器も趣味がいい
長野県上高井郡高山村山田温泉3563
☎026・242・2711
料金/¥30,800~(サ・税込)
客室/24室 IN15:00 OUT11:00
施設/露天風呂つき大浴場
アクセス/JR長野駅より特別送迎タクシー約40分、要予約(片道¥5,500)。または長野電鉄・須坂駅下車、タクシーで約20分
軽井沢プリンスホテル ウエスト
軽井沢駅から至近の「軽井沢プリンスホテルウエスト」がリニューアル。新しい客室棟プレミアムウイングと温泉棟が'21年4月にオープンした。自然とのつながりを重視したカラーデザインの客室には、緑を眺めるテラスを設置。電源なども使いやすい位置にあり、ワーケーションにも適した室内デザインが特徴。コネクティングルームも多いので、家族やグループでの滞在にも向いている。プレミアムウイングからつらなる温泉棟は、もみじ山を望む露天風呂も快適。
客室は、軽井沢の町鳥、アカハラをアクセントにしたツインルーム。
温泉棟「MOMIJI HOT-SPRING」
木の香りが心地よいサウナも設置。
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
☎0267・42・1111
プレミアムウイング70室 ¥22,068〜(2名1室利用の1名料金、夕朝食つき) https://www.princehotels.co.jp/karuizawa-west/2021renewal/
トゥインラインホテル軽井沢
静岡県のおすすめホテル
WEAZER 西伊豆 廻-KAI-
自然エネルギーを活用した最新“オフグリッド”の絶景宿
100%自然エネルギーで運営される未来型の宿が、静岡県西伊豆にある。’23年に開業した一日1組限定の「WEAZER 西伊豆」は、電気や水道などを既存のインフラから切り離して、電力や水を自給自足するオフグリッド型の宿泊施設。環境に配慮した最先端のエコ式居住システムとして、多方面から注目を集めている。’25年11月1日には、二号棟の『WEAZER 西伊豆 廻-KAI-』が開業。一号棟よりも天井が高く、より広々としたリビングからは、駿河湾のすばらしい絶景を一望にできる。テラスには鏡のような水盤が広がり、広葉樹の森と静かな海岸も見渡せる。鳥のさえずりや潮騒を耳に、自然に抱かれる実感を味わえる、贅沢な別荘のような空間だ。
天然木や石の質感を生かしたシンプルモダンな建築デザインは、建築家・谷尻誠氏と吉田愛氏が率いる「SUPPOSE Design Office」が監修。ベッドルームは2部屋あり、バスルームにはサウナも完備。エコにこだわった肌ざわりのよいタオルや自然派アメニティもうれしい。冷蔵庫には地ビールや新鮮なジェラート各種も入っていて、もちろん無料。夕食は、専任スタッフによる送迎で、同系列の古民家宿「ロクワット西伊豆」へ移動し、地元食材を生かしたイタリア料理を味わって。朝食は、金目鯛の刺身などの和食をスタッフが客室で提供する。
ほかにはない特別な滞在をできるだけ長く楽しんでほしい、という思いから、チェックインは11時、チェックアウトは16時という設定。西伊豆の自然と融合する滞在を、心ゆくまで楽しんでみたい。
リビングからは、駿河湾を一望に。室内は約142㎡の広さで、屋外には白い小石を敷きつめた石庭や小川まで下りていける小道、ウッドデッキテラスなどもあり、敷地の総面積は約1000㎡におよぶ
ソファの付近には暖炉もあり、くつろいだ雰囲気で過ごせる
水盤に浮くかのような、畳敷きのリラックススペース。早朝に瞑想気分で座ったり、海を眺めながらごろりと寝転がるのも楽しい。下部は雨水をためるウォータータンク
ツインベッドが備わる寝室は、2面がガラス張りで森や庭を眺められる
サウナルームは、外を眺められるガラス張りのつくり。屋外に水シャワーもある
“伊豆鹿の低温ロースト”。「ロクワット西伊豆」のダイニングでは、新たに就任した増井睦シェフが腕をふるう
静岡県伊豆市土肥365
TEL. 0558・79・3170(ロクワット西伊豆)
1泊1室2名¥250,000 〜(夕・朝・昼食つき、追加料金で5名まで宿泊可)
チェックインは「ロクワット西伊豆」にて。その後『WEAZER 西伊豆 廻-KAI-』まで専用車で送迎、約10分。
チェックイン11:00〜、チェックアウト〜16:00
GORA KADAN FUJI(強羅花壇 富士)
霊峰富士のパワーに満ちる至高のラグジュアリー旅館
和服姿のスタッフが恭(うやうや)しく出迎えてくれる玄関を抜け、ロビーへと進むと、そこで真正面に対峙するのは、優美なフォルムの富士山。’25年7月に開業した『GORA KADAN FUJI』は、富士山を眺める宿ではなく、霊峰富士に抱かれる宿。ラウンジや富士見台、大浴場や一部の客室からも、富士山をすぐ間近に感じることができる。ここは、滞在しながら土地の魅力とパワーを存分に満喫できる、21世紀流に進化した日本旅館だ。
箱根の「強羅花壇」を彷彿させる柱廊や天井の高い開放的な空間など、建物としてのつくりは、世界標準のスモールラグジュアリーホテル。加えて、神代杉や檜、無垢の白木などの建材や、名栗仕上げの床、網代天井など空間のしつらえは、純粋な日本旅館の極み。ホテルのような使い勝手ながら、館内は端正かつ凛とした和の美意識に貫かれている。プールやジムなどのウェルネス施設も備わっていて、スパも大浴場も、和モダンを極めたつくりとデザインが心地よい。宿泊の際は、事前予約でチェックインの前に、スパで橘の香りに包まれるトリートメントを受けるのもおすすめ。畳敷きの客室では、スタッフが抹茶とお菓子でもてなしてくれるのもうれしい。夕食は、懐石料理、カウンター割烹、鮨、鉄板焼きからお好みで。客室によっては、懐石料理や朝食を部屋でゆったりといただくこともできる。日本旅館ならではの贅沢な時間だ。
心地よい寝具でぐっすりと寝たら、翌朝はちょっと早起きをしてみたい。天候がよければ、朝日に照らされた美しい赤富士を目(ま)の当たりにできるかもしれない。
歴史ある石垣を再構築した土地に立つ
「ルーフトップ貴賓室『花』」の広縁からは、まるで一幅の掛け軸のように、真正面に富士山を眺望する
暖炉があるラウンジからは、富士山頂から愛鷹山(あしたかやま)へと続く稜線をパノラミックに一望
インフィニティ風呂つきスタンダードスイートの客室。スタンダードスイートには、青森ヒバ、御影石など素材が異なる内風呂が備わる。露天風呂つきや庭がある客室、ペット可の離れなど客室の種類は多様
露天と内風呂を備えた大浴場。富士山の地下から湧き出る天然アルカリ温泉で、心身をゆったりとほぐして。サウナ施設も充実
湯上りサロンでは、アートブックを見ながらマッサージ機でのんびりしたい
廊下には、芸術家・杉本博司氏が手がけたアートが
本鮪をさっと揚げたカツレツにキャビアを合わせたシグネチャーなひと皿。カウンター割烹では季節の味覚を贅沢に味わえる
静岡県駿東郡小山町須走110の1
TEL.0550・75・5551
TEL.0120・131・331(強羅花壇 宿泊予約センター)
全42室
インフィニティ風呂つきスタンダードスイートキングベッド¥67,500〜(2名1室利用の1泊1名料金、2食つき、サ込)
WEAZER(ウェザー)西伊豆
100%自然エネルギーで過ごす一日1組の絶景ステイ
駿河湾を望む西伊豆・戸田にある『WEAZER西伊豆』は、新世代型の宿泊施設。既存のインフラから切り離されて、太陽光から電気を、雨水から水を自給するオフグリッド型居住モジュール「WEAZER」を活用し、100%自然エネルギーでの滞在を体験できる。目の前に広がる海や周囲の緑と一体になれる時間を、最新テクノロジーを利用した環境に優しい施設で過ごせる宿泊体験は、世界でも先進的。夕食と朝食は、土肥にある「ロクワット西伊豆 本館」で地産地消のイタリアンを楽しんで。夜は、晴れていれば満天の星空の下、静かで特別な時間を過ごすことができる。
76㎡の広さの客室には、オリジナルデザインのソファやミニキッチンを備える
テラスにはデッキチェアを設置。駿河湾に沈む美しい夕日を眺めながらくつろいで
水盤をめぐらせたテラスには露天風呂があり、海につながるような気分で湯浴みを楽しめる
『WEAZER西伊豆』は、西伊豆の戸田舟山集落の丘に立つ施設。将来的には、このエリア全体をオフグリッドエリアにする計画も
一日1組のみが滞在できるヴィラ
静岡県沼津市戸田2592の1
☎0558・79・3172
¥130,000〜(2名1室利用の1室料金、夕朝食つき)
※「ロクワット西伊豆 本館」までは送迎あり
https://weazer.jp
富士スピードウェイホテル アンバウンド コレクション by Hyatt
車と、愛犬と、富士山と。休日を満喫できるホテルが誕生
アンバウンド コレクション by Hyattは、独自の感性と美意識で、唯一無二の魅力をもつプレミアムホテルをキュレーションしたホテルブランド。'22年10月、日本初のアンバウンド コレクションとして『富士スピードウェイホテル』が開業した。レース観戦ができる富士スピードウェイに隣接しており、1〜2階にはレーシングカーを展示するミュージアムも設置。ロビーや約半分の客室、富士大御神(ふじおおみか)温泉の大浴場からは、富士山の美しい雄姿が眺められる。ホテル棟に3室、離れのヴィラ5室にドッグフレンドリールームもあり、愛犬と一緒のステイが楽しめることでも話題となっている最新ホテルだ。
富士山ビューのデラックスルーム
隣接するウエルネス棟には、富士山を眺める温泉浴場とスパ、屋内プールとジムを完備
広々としたロビーラウンジ。レストランは、4カ所ある
ヴィラ5室には、大型犬も利用できるケージと庭を設置
伊豆ホテル リゾート&スパ
地中海風洋食を提供する「WAVE」では、予約時に希望すれば鉄板焼きの特別コースもOK。食事の量も早さも、好みでお願いできる
温泉大浴場「ONSEN 深湯露天」は、浴槽内のベンチに座ると肩までつかるくらいの深さ。並んで座って母娘でおしゃべりするのも楽しい
26室のすべてがオーシャンビュー。テラスにはかけ流しの温泉露天風呂を備え、客室でも海と空を眺めながら温泉を楽しめる
客室はハワイのリゾートホテルを思わせる上質なインテリア
静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1457の30
☎0557・22・5151
「リゾートパーク伊豆あたがわ」別荘地内
料金/¥39,750〜(サ込)
客室/26室 IN15:00 OUT11:00
施設/大浴場、スパ、足湯、メインダイニング、割烹カウンター、デリ、カフェなど
アクセス/JR東京駅から特急踊り子号で約2時間20分、伊豆急行・伊豆熱川駅から無料送迎車で約15分(予約制)
GLAMDAY VILLA 海森風
親戚一同でファミリーギャザリングステイ
熱海の高台にあり、自然を満喫しながら一日1組限定で各々が望むかたちを実現する別荘スタイルのラグジュアリーリゾート。バトラーのサービスを受けながら、家族の団欒(だんらん)を楽しめる。LDK、テラスのほかに個室露天風呂もある大小4つの部屋があり、最大11名まで宿泊できる。
パノラマに大きく開かれた窓からつながるテラスは、太平洋、初島、大空と森を望む絶景。夕暮れ時には暖炉に火をつけてくつろぎたい
日の出も満喫
グランディスタイル(食つき)ではリビングでピンチョスを楽しみ、ダイニングではメイン料理の金目鯛のしゃぶしゃぶを
日の光を感じられる和室とベッドルームからなる「庭の間」は美しい庭につながる
静岡県熱海市西熱海町1の22の5
☎0570・0117・22
料金/¥231,000〜(1泊2名利用の1棟料金、夕朝食つき)※4名利用の場合¥286,000〜(1人¥71,500〜)
客室/1棟貸し切り(1日1組)
施設/天然温泉、キッチン、食器、暖炉、サウナ、バーベキューグリル、
エレベーター、車椅子手配可能
アクセス/熱海駅、来宮駅より無料送迎あり(要事前連絡)
伊豆マリオットホテル 修善寺
ワンちゃんも一緒に満喫するステイ
伊豆の森に抱かれ修善寺の湯を楽しめる温泉ホテル。富士山や天城連山を望める露天風呂つきの部屋もある。愛犬とともに過ごせるドッグフレンドリーガーデンスイートには温泉浴室、扉つき寝室、広いテラスつき。ほかにも犬連れOK客室(温泉、テラスはなし)は2タイプあり。
静岡県伊豆市大平1529
☎0558・72・1311
料金/ドッグフレンドリースーペリア
¥15,730〜、ドッグフレンドリーガーデンスイート¥25,894〜(ともに朝食つき)
愛犬1頭につき¥5,500、2頭目以降は¥2,200。
客室/21室(全128室)IN15:00 OUT11:00
東府や Resort & Spa-Izu
自分の客室でプライベートにヨガセッション
吉奈川のほとりに宿泊棟や温泉、カフェ、資料館などが点在する和のリゾート『東府や』。新しく登場した「お部屋でヨガ付き宿泊プラン」は、自分たちがステイしている客室で、ヨガ講師がマンツーマンでガイドしてくれるウエルネスプラン。まわりの人を気にすることなく自分たちのペースでゆったりと体験できるので、ストレスフリー。女子旅はもちろん親子旅にも向いているプランだ。レッスンは基本的に宿泊日の午後。夜や翌朝に希望の場合は相談を。
大浴場も客室のお風呂もアルカリ性のなめらかな温泉
ヨガセッションは客室タイプにより風を感じるテラスや畳敷きの室内で
絵になる渡り廊下
静岡県伊豆市吉奈98
☎0558・85・1000
全30室 お部屋でヨガ付き宿泊プラン ¥34,000〜(1名料金、夕朝食つき、入湯税別)
※ヨガレッスンは宿泊日の15〜17時の間の約50分
www.tfyjapan.com
ふふ熱海 木の間の月
内装はレジデンシャル風の落ち着いたデザイン。すべての客室には、プライベートガーデンテラスと自家源泉の露天風呂があり、室内にはバーコーナーも備わっている。プライベートガーデンテラスは、暖炉のあるテラス、ベッドルームからつながるテラスなど部屋によってそれぞれに異なるのも楽しい。クロゼットも広いので、長期滞在にも向いたつくりだ。食事処の「鮨割烹 海の悠波(ゆうは) 」は、ゆとりあるカウンターのほか個室も2室あり、プライバシーが保てる。ほかのゲストと出会うことなく、リラックスできる配慮がうれしい宿だ。
ふふラグジュアリープレミアムスイート「宵月」のプライベートガーデン。露天風呂のあとは、風を感じながらリラックスを。
ふふラグジュアリープレミアムスイート「天満月」のリビングと寝室。約174㎡の広さは別荘気分。客室名は、月に由来するネーミング。月明かりのようなロマンチックな照明も工夫されている。
それぞれの部屋に趣の異なるバーコーナーが備わる。
鮨と季節の料理を織り交ぜて提供する「鮨割烹 海の悠波(ゆうは)」。伊豆半島近海でとれる“とろ金目”を、さまざまな調理方法で味わって。
福井県のおすすめホテル
歓宿縁 ESHIKOTO
永平寺にも近い田園地帯で福井の文化と食を満喫
JR福井駅からえちぜん鉄道で、約25分。永平寺口駅からは送迎車で約5分。『歓宿縁 ESHIKOTO』のフロントや客室は、森を背に、九頭竜川を目前にする広い敷地に点在している。地元に根づいた黒龍酒造の親会社が展開し、大人気の立ち寄りスポットとなっているのが、ベーカリーや酒販店などが集まる複合施設「ESHIKOTO」。そこに隣接する宿として、昨年11月に開業したのが『歓宿縁 ESHIKOTO』だ。
8棟のみの戸建ての客室は、シンプルな建築デザインながら、竹、数奇、民藝など、それぞれに異なるコンセプトによる内装。白い壁をバックグラウンドに、趣味のよい家具やアンティークが配されている。バスアメニティにukaがあるのもうれしい。
ここでの大きな楽しみは、北陸の食の醍醐味を存分に堪能できること。夕食は、曜日によって『ミシュランガイド北陸 2021特別版』で一ツ星に輝いた「馳走 えん」が移転した「日本料理 えん」が日本料理を提供。もしくは、福井市内で’23年に惜しまれつつも閉店した「cadre」が復活し、フランス料理を提供する。どちらも地域の生産者と密接につながりつつ、季節の豊かさを最大限に表現した繊細なおいしさだ。
この春からは、一般非公開のスパークリング日本酒セラーである「臥龍棟」のツアーや永平寺で朝課(朝のおつとめ)をするツアーなども開催する予定。近くには、一乗谷朝倉氏遺跡もある。ここでの滞在を通して、食の魅力はもちろん、福井の歴史や文化にたっぷりと浸ってみたい。
©ToLoLo studio
竹籠やアンティーク家具、古越前の壺などを配した客室「JOUⅠ」。九頭竜川と山々のパノラミックな絶景が目前に広がる
スタイリッシュな内装の「Bar 刻(とき)」。ウエルカムドリンクもここで提供
小松辰平氏が手がける「日本料理 えん」では、季節の郷土食に根ざした贅沢な和食を味わって。「黒龍」の日本酒ペアリングも楽しめる
客室の半露天風呂は、地下から湧出する自家源泉。アルカリ性の炭酸水素塩泉で、肌もすべすべに
福井の自然がテーマのフランス料理「cadre(カードル)」は濱屋拓巳シェフの店。シグネチャーなひと皿は、甘エビ、モッツァレラチーズ、発酵トマトのハーモニー
アンティークの根来塗のタンスやローテーブルなど「赤」をアクセントにした「JOUⅢ」の客室。客室は全室100㎡前後とゆったりした広さ
カウンターと個室を備えるレストラン
福井県吉田郡永平寺町下浄法寺第10号15の1
☎︎0776・50・1323(問い合わせ)
☎︎0570・041923(予約専用 9:00〜21:00)
全8棟 ¥70,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、2食つき、税・サ込)
https://kanshukuen.com/
若狭佳日《わかさかじつ》(福井・小浜)
御食国・若狭。地元にも愛される最旬宿
福井県小浜市の阿納(あの)という漁村で、かつて地域のシンボルだった旅館が新たな宿に生まれ変わった。日本海側では珍しいリアス式海岸の若狭湾に面し、館内では穏やかな湾に抱かれる心地に。海とひと続きであるかに感じられる浴場の開放感は神秘的で、ビーチと古い集落が入り組んだ周辺の景観にもユニークな旅情が漂う。
代表の御子柴北斗さんは、若狭の美しさに惚れ込んでこの地に拠点を構えた人だ。控えめで、ともすれば地元の人さえ気づかずにいる土地の魅力を、宿として形にした。松の大木越しに見る海景色しかり、極上の海の幸を味わう料理しかり。かつて御食国(みつけくに)として京の都を支えてきた若狭は、今も食材の宝庫で、一流の料理人たちが頼りにする。関西では「ぐじ」と呼ばれる甘鯛やふぐを主としたごちそうは、鯖街道のストーリーに重ねて供され、シンプルでてらいのない調理が、食材と食文化の尊さをきわだたせる。地元以外にはほぼ出回ることがないという地酒の味も忘れがたい。スタッフは多くが地元の出身。スペックより個が生きた接客で、宿に血を通わせている。開発の名のもとにつくられたリゾートとは違った、静かだが確かな「佳(よ)き日」の記憶が刻まれる宿だ。
晴れると小浜の海はグリーンがかった青色に。その色を模した暖簾(のれん)が目印
別館スイートの一例。ベッドに寝そべって、あるいは窓ぎわのリビングでくつろぎながら、海景色を堪能できる。海と反対側に、集落の町並みが見下ろせる部屋もある
代表の御子柴さん。小浜市内で道の駅も経営し、食を軸にした地域おこしを牽引する
若狭湾を一望するダイニング
酒は日本酒推し。漁師が愛飲する地酒「早瀬浦」3種や、鯖街道をテーマに福井、滋賀、京都の3蔵の酒など、料理の味を深める飲み比べセットが興味深い
京都の料理人たちが“指名買い”する若狭ぐじ。釣りもので姿形よく500g以上のものを厳選。背開きで鱗を立てずに焼いた若狭焼きを、まず肴として、締めにお茶漬けで
鯖寿司。鯖街道になぞらえた夕食のひと品
海はすぐ目の前
『若狭佳日』開業時に新設した大浴場「内外湯」の浴場。海との一体感を楽しめる。2つの浴場は男女入れ替え制で、意匠が異なる
Data
福井県小浜市阿納10の4
☎0770・54・3010
平日¥31,900~、土曜¥34,000~(1室2名利用時の1泊2食つき1名料金、サ込)
全13室 IN15:00(~18:00) OUT11:00
アクセス/JR小浜線小浜駅からタクシーで約15分
https://wakasa-kajitsu.com/
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