韓国の超人気俳優チ・チャンウクさんインタビュー《前編》最近感じた小さな幸せとは?

約3年ぶりの横浜でのファンミーティングのため来日を果たした人気俳優チ・チャンウクさん。デビュー15周年を迎えた彼に、1年ぶりに話をうかがった。底知れぬ魅力をもつ卯(うさぎ)年の年男が、心地よく穏やかな告白で溶かしてくれる。

俳優としての使命感や自尊心、責任感が強まった

今、最も脂がのっている俳優のひとりとして、話題作を牽引(けんいん)しつづけているチ・チャンウクさん。昨年はNetflixのミュージカル・ファンタジードラマ『アンナラスマナラ―魔法の旋律―』の大人になれない魔術師リウル役で世界を魅了し、U-NEXTで配信中のホスピスが舞台の『あなたが願いを言えば』では、「自身と重なる部分もあったので、愛を感じながら表現できた」というユン・ギョレ役で見る者の心を震わせた。目下、ディズニープラス スターのノワールアクション『ザ・ワースト・オブ・イーヴィル(原題)』の撮影中だ。

「この新作では僕自身が思うにも、初めてお見せする姿が多く、撮影を楽しんでいます。僕が演じる役といえば、これまではロマンチックで、かわいかったりかっこよかったりするキャラクターをみなさんは思い浮かべると思いますが、この作品では、ワイルドで、生っぽく人間くさい僕の姿を見ることができると思います」と期待を誘う。

チ・チャンウク

「若いころは俳優としてどう生きるべきかを深く考えていたけれど、

今は人間チ・チャンウクにフォーカスできている気がします」

ちょうど昨春にeclatで話をうかがったときも、今は人生の平穏期と話していたのが印象的だったが、今の俳優という仕事への向き合い方に20代のころとの違いはあるのだろうか。

「ほとんど同じようでもあり、違うところもあります。若いころは、俳優チ・チャンウクとしての人生はどうなんだ、俳優としてどう生きるべきかを深く考えていたけれど、今は俳優だからどうというよりも、僕も誰かの息子で誰かの友だちでもあるわけで、むしろ俳優としての肩書きよりも人としてのチ・チャンウクにフォーカスできている気がします。その一方、俳優としては、使命感や自尊心、責任感が強まって、誰かの先輩として、その誰かにとって恥ずかしくない俳優になりたいという気持ちが大きくなりましたね。そう考えると、今、人としての人生と、俳優としての人生がうまく分離している気がします」と、気負うことなく、よどみなく打ち明ける。さらに、幸せは考え方しだいだという彼に、最近感じた小さな幸せを聞いてみた。

「昨日撮影が終わって夜遅くに食べた夜食がものすごくおいしくて。こういうのが本当の幸せなんじゃないかと思いました。些細なことひとつ、楽しいことひとつ、本人がどう感じるかが大切になってきますよね。なんで夜食を食べちゃったんだろう、自分はダメな存在だと思ってしまえば幸せではないし、それは誤った行動になるけど、僕は自己満足できたんです。自己満足こそ幸せなんじゃないか。幸せは遠くで探すと大きいもののように思えて、なかなか手に入らないと思うけれど、ものすごく近くにあると思えば、とても身近に幸せは転がっているんじゃないかと思います」

ちなみに気になる夜食の内容は、辛口のジンラーメン、忠武(チュンム)キンパ、フライドチキンだそうで「だから今日の朝食は抜きましたよ!」と告白する。

(後編へ続く)

チ・チャンウク

チ・チャンウク●’87年生まれ。韓国俳優。’07年ミュージカルの舞台に立ち、翌年映画で本格デビュー。’10年、瞬間最高視聴率51.4%を記録したドラマ『笑ってトンヘ』でブレイク。『ヒーラー 〜最高の恋人〜』『あやしいパートナー〜Destiny Lovers 〜』などのヒット作で知られる。チ・チャンウク ジャパン オフィシャルファンクラブ https://jichangwook.jp/

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