と、思っていたのですが、最近は、その構図、崩れてきたみたいなのですよね。「映画の撮影は密度が高いけれど、2時間という制約があり物足りない気持ちも。余裕を持って伝えたいことを全部表現できるドラマという舞台が恋しかった」と、ドラマ「カジノ」の製作記者会見で語ったのは、26年ぶりのドラマ出演で話題となった、押しも押されもしない韓国のトップ映画スター、チェ・ミンシク。
そうなんです。ここ数年にわたる韓国ドラマは、“ながら観”するなんて勿体なさすぎるクオリティ高き作品も多く(そもそも字幕読まなきゃならないから、“ながら観”できないですが……)、「イカゲーム」をはじめ、グローバル大ヒットを遂げる傑作も続々。映画に比べて、尺が遥かに長いドラマだから、そりゃ映画という尺では描ききれなかった、あーでもない、こーでもないことも、大胆かつ繊細にたくさん盛り込めるというのは確かにドラマならではの強み。これを世界の大スターたちが放っておくはずもありません。