板チョコでガトーショコラ

お菓子作りには製菓用チョコレート。でも板チョコで作るケーキもなかなかの美味しさです。
社会人2年目、初めて神戸のお菓子教室に通いました。
どれも繊細なお味のレッスンの中で、印象深いひとつがガトーショコラ。
シンプルですが、ずっと変わらない美味しさです。
その時に、クーベルチュールという製菓専用チョコレートがあることを知りました。
H先生が使われていたのはヴァローナ社のもの。
初めて口にする甘くないチョコレートは衝撃でした。

まだネットがそれほど普及していない時のこと。
家で復習しようとしたのですが、地元の京都では見つけられませんでした。
それで致し方なく、板チョコを使ってみることに。
いざトライしてみると、それはそれでなかなかの出来具合。
いけそう、と満足して、板チョコで作るのが定番になってしまいました。
板チョコガトーショコラ
料理研究家・藤野真紀子さんの本にこんなお話がありました。
友達が作ったガトーショコラがとても美味しくて、作り方を聞きたかったけれど、会わないまま時が過ぎた。
その間にNYやパリでお菓子を学び、あの味の再現を試みたけれど、結局叶わず。
ずいぶん経って再会し、ようやくわかったのは、使われていたのはおなじみの板チョコだった。
…幼い頃から慣れ親しんだ味は、それほど記憶に残るものなんだな、と思いました。

正直言うと、お菓子作りにはクーベルチュールを使った方がいいのです。
とてもデリケートな素材で、ボンボンなど作るには、テンパリングという温度調整が必要です。
でも既製品である板チョコでも、さほど問題ない場合もあって、最近ではそういうレシピも見かけるようになりました。
もちろん習ったルセットをクーベルチュール、それもヴァローナで作ると抜群!
でも板チョコのも捨てがたい。
万人受けというか、やっぱり安心感があるんですよね。
簡単にしたルセットは次の通りです。

直径15㎝丸型 

明治ブラックチョコレート  65g
無塩バター         45g

砂糖            45g
卵黄            2個分
卵白            2個分

薄力粉           10g
ココア           30g

チョコとバターは湯煎で溶かしておく
砂糖の半量を卵黄と合わせ、残り半量を卵白に入れてメレンゲを作る
卵黄のボウルにメレンゲ半量を入れて、泡立て器で混ぜる
薄力粉とココアをふるい入れて、ゴムベラで混ぜる
残りのメレンゲを入れてなじんだら、型に流し、余熱した160度のオーブンで約40分焼く

今年のバレンタインは板チョコでガトーショコラ、どうでしょうか?
yako

yako

大阪府在住。夫と娘の3人家族。おしゃれ、台所仕事、本 etc好きなものを自分の言葉で綴ります。

Instagram:yako_sugar

What's New

Feature
Ranking
Follow Us