古典と現代を行き来する、当代随一の期待の星! 尾上右近「歌舞伎座を“征服”した一日」

実力、人気ともに、今最も熱くそして期待される歌舞伎俳優・尾上右近。テレビやSNSからではわからない俳優・尾上右近の魅力を、超絶の盛り上がりだった1月の歌舞伎座千穐楽を特別に撮影した舞台裏写真でお届け!

’24年1月千穐楽。尾上右近が歌舞伎座を“征服”した一日

尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)

今年1月27日、新年から歌舞伎座で行われていた『壽 初春大歌舞伎』が千穐楽を迎えた。最後の『京鹿子娘道成寺』に出演のため、楽屋で化粧にとりかかる右近さんは、連載の撮影時のにぎやかさとは違い、口数も少なくもの静かな雰囲気。お気に入りのお香を焚くと、慣れた手つきで顔をつくっていく。凛々しい素顔から可憐な花子へ変貌するのに、ものの30分もかからなかった。美しい衣裳をまとい、いざ舞台へ。主役の登場で客席から大歓声が湧き起こる。まばゆいばかり照明の中に立つその姿は、自信にあふれて輝き、楽屋での静けさから一転、舞台上でダイナミックに躍動する。切れのある舞い、うっとりするような色っぽさ、完璧な引き抜きによる美しい早替わりと、スピード感あふれる展開は彼ならでは。やがて愛らしい花子が憎しみに支配され、蛇の本性を現すと、観客の高揚感もピークに達していく。ラストは右近花子が鐘に上って幕に。いつまでも鳴りやまない拍手とどよめきが、この日の舞台の興奮を伝えていた

尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)
尾上右近
撮影 伊藤彰紀(aosora)

今の尾上右近を見逃すな!最新出演情報

六月ー開場二十五周年記念『六月博多座大歌舞伎』博多座6/2~17/夜の部『東海道四谷怪談』
七月『七月大歌舞伎』歌舞伎座7/1~24/夜の部『裏表太閤記』
八月
自主公演『研の會』が開催予定。

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    その勢いが止まらないどころか、今年に入ってますます加速している。正月公演という大舞台で『京鹿子娘道成寺』を演じたのを皮切りに、二月松竹座、三月南座の近松作品への主演、そして六月博多座『東海道四谷怪談』と躍進と挑戦の連続だ。実力、人気ともに、今最も熱くそして期待される歌舞伎俳優。テレビやSNSからではわからない俳優・尾上右近の魅力を、超絶の盛り上がりだった1月の歌舞伎座千穐楽を特別に撮影した舞台裏写真と各界のファンの熱い声援とともにお届け! 今回は演劇評論家・渡辺 保が尾上右近を観るべき理由を語る。

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    歌舞伎俳優・尾上右近さんが主演を務める『東海道四谷怪談』が今、話題に! 博多が盛り上がっている。「四谷怪談、凄かった!」「迷っている人は絶対行って欲しい」「舞台の仕掛けや早替えも本当に楽しかった」……興奮冷めやらないSNS投稿が続々と。四谷怪談と言えば、亡霊となって夫に復讐するお岩の執念を描く怪談。人気作家・鶴屋南北の普遍的なメッセージが込められていて、現代に生きる私達女性にも共感できるところがたくさんあるらしい。その見所を尾上右近さんへのインタビューにて、博多座情報とともにお届けします!

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