【今50代が読みたい本】読み始めたら止まらない!? 読書時間が充実する本4選

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 昭和元年からの100年を駆け足で旅したような、圧倒的感動に包まれる『百年の時効』、生きのびる力を磨く、愉快な科学エッセー『とんでもないサバイバルの科学』など4冊を厳選。

『百年の時効』

『百年の時効』

昭和、平成、令和……あきらめない刑事たちがアツい!

伏尾美紀

幻冬舎 ¥2,310

令和6年、ボロアパートの一室で見つかった変死体は、かつて天才と呼ばれた相場師。50年前に起き、迷宮入りしていた一家殺傷事件の容疑者でもあった……。地をはうような捜査を続けながら、道半ばで老い、病に倒れていく昭和の刑事たち。その執念と悔しさ、使命感と矜持が次世代の後輩へ、さらに令和の新人女性刑事へと引き継がれる。548ページと長いが、緊迫感が途切れることはない。読後、昭和元年からの100年を駆け足で旅したような、圧倒的感動に包まれる。
 

『とんでもないサバイバルの科学』

『とんでもないサバイバルの科学』

生きのびる力を磨く、愉快な科学エッセー

コーディー・キャシディー 梶山あゆみ/訳

河出書房新社 ¥1,870

もし、恐竜が闊歩する白亜紀やペスト大流行中の14世紀ロンドン、タイタニック号の三等船室にタイムトラベルしたら!? 歴史的事件や大災害を例に、最新科学と生存者の手記などから、どう行動すれば生存確率が上がるかを考察。楽しみながらサバイバルテクを身につけよう。
 

『介護未満の父に起きたこと』

『介護未満の父に起きたこと』

老いゆく親をどう支え、自分の暮らしをどう守る?
ジェーン・スー
新潮新書 ¥990

要介護状態ではないけれど、足腰も記憶力も弱る一方。生活能力ゼロなのに、相変わらず頑固。そんな父のひとり暮らしを、同居せずにケアできるか。人気コラムニスト(52歳・ひとりっ子)による5年間の奮闘記は、ユーモラスかつ実用的。共感し、励まされ、すこぶる役に立つ。
 

『じゃないほうの歌いかた』

『じゃないほうの歌いかた』

ダウナー系人生賛歌で「私なんて」思考を払拭(ふっしょく)

佐々木愛
文藝春秋 ¥1,980

カラオケ店を舞台にした連作短編の主人公は、いわゆる主役タイプじゃないほうの店員や常連客たち。でも、ふとしたきっかけで気づくのだ。たとえ夢かなわず恋が実らなくても、自分も世界も捨てたもんじゃない、と。人生に立ちすくんだとき、優しく背中を押してくれる。

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