塗師の赤木明登さんの漆器で、北崎裕さんの日本料理を提供する『海辺の食堂 杣径(そまみち)』。輪島の山中にオーベルジュを開いて程(ほど)なく被災。海沿いの輪島・門前に移転し、ランチをメインに営業する。この地の野菜をかつお節は使わず、昆布や干し椎茸などで炊き上げる。まさに土地をそのまま味わう料理だ。ともすれば地味に映る料理が、端正な赤木さんの漆器と出会い、美意識が響き合う食体験に。店近くで美しい夕景を見ることも。
海辺の食堂 杣径
中村好文設計。赤木さんの趣味のよさがにじむ
妻・智子さんの生活道具の店『ことり』も併設
赤木さんは元編集者で’88年に能登に移住。
「喪失感も大きいけれど、能登の美しい景観を100年後も残し、交換不可能なここだけの価値をつくりたい」と周辺集落の再建に奔走。ブルネロ クチネリ表参道店では作品展を開催中
手前はみかん果汁で炊いた甘藷、金時草ほか赤い野菜の酢の物など野菜料理盛り合わせ「虚空」。奥は神子原れんこん、沢野ごぼうなど能登在来種の根菜類吹き寄せ「能登鉢」。
ランチはごはんと味噌汁つきで¥2,000、+魚料理と甘味¥5,500。ディナーは¥19,800
海辺の食堂 杣径
Data
石川県輪島市門前町鹿磯1の17
TEL.090・4605・3737
11:30〜14:30LO
18:00〜19:30LO(夜のみ要予約)
定休日:月・火曜(水曜は夜のみ営業)
※金沢から七尾、穴水までは列車が運行。金沢からは貸切タクシー(半日約¥40,000ほど)、のと里山空港からは乗合・予約制のふるさとタクシー(¥1,300〜¥2,900)ほかレンタカー利用可。