丈夫な骨を維持するために知っておきたい「骨活セルフケア法」を専門家がアドバイス!

骨を丈夫に保つために知っておきたい最新の「骨活」事情を伊藤薫子先生が解説。今回は、おうちでできるセルフケア法をご紹介。
教えてくれた人
整形外科医 伊藤薫子(かおるこ)先生

整形外科医 伊藤薫子(かおるこ)先生

女性のための整形外科かおるこHappyクリニック院長。日本整形外科学会専門医、脊椎脊髄医。慶應義塾大学病院骨粗しょう症外来などを経て、’21年に東京・帝国ホテル内に開院する。女性の骨と関節の悩みに寄り添う診療が人気。

現代人は"紫外線対策”でビタミンD不足⁉

丈夫な骨を維持するために知っておきたい「骨活セルフケア法」を専門家がアドバイス!_1_2

 骨にカルシウムを定着させるのに必要なのがビタミンD。「ビタミンDは青魚やきのこ類などの食品からもとれますが、紫外線を浴びることで体内でも合成されます。ただ、現代人は過度な紫外線対策によってビタミンDが不足ぎみ。体は日焼け止めを塗りすぎないなど、適度に紫外線を浴びるようにしましょう。最近登場した、ビタミンDの生成に必要な紫外線の波長を遮らない日焼け止めを使うのも◎」。

編集部のおすすめ

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大人こそサプリが心強い味方に

 骨に必要な栄養素はサプリで補うのも手。「不足しやすいビタミンDや、コラーゲンの生成を促すビタミンCはしっかりとるとよいのでサプリの利用もおすすめ。また、エストロゲンと似た働きをもつエクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されると生み出されますが、自分の腸で作れない人もいるのでサプリが効率的」。

編集部のおすすめ

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エクオール10㎎を1日の目安4粒でとることができ る。エクエル 112粒入り(1日4粒目安、28日分)¥4,320/大塚製薬

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カルシウムだけじゃない!この栄養素にも注目

 骨に必要な栄養=カルシウムというイメージがあるが、それだけでは不十分。「骨を丈夫にするなら、カルシウムの吸収を高めるビタミンDも必要ですし、骨を作るコラーゲンはタンパク質なので、肉や魚や卵、乳製品、大豆製品などからしっかりとることも重要。また、骨の弾力性を高めるマグネシウムや、カルシウムが骨から溶け出すのを抑えるビタミンKも必要です。マグネシウムは海藻や、アサリ、干しエビ、きくらげ、切り干し大根などに、ビタミンKはひきわり納豆やパセリ、ブロッコリー、モロヘイヤ、小松菜、ほうれん草、ワカメ、のりなどに多く含まれます。これらを毎日の食事に取り入れましょう」。

マグネシウムは、"皮膚”からもとれる

マグネシウムは骨の弾力を保つだけでなく、タンパク質の合成や神経伝達、筋肉の収縮など重要な働きをもつミネラル。

「不足すると骨に蓄えられたマグネシウムが溶け出して骨が脆(もろ)くなるので、しっかり補給することが大事。そこで知っておきたいのがマグネシウムは皮膚からも吸収されるということ。マグネシウムが配合された入浴剤やバームを使うことで摂取量を増やせるので取り入れてみて」

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伊藤薫子先生 オリジナルの高純度のマグネシウムが配合されたエプソムバスソルト。 香りはいちじく、ざくろの2種類。エプソムソルト 100g(入浴剤1回分) ¥700/女性のための整形外科かおるこHappyクリニック

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カルシウムの吸収を妨げるので、アルコールと、加工食品に含まれるリンに要注意!

 食品の中にはカルシウムの吸収を妨げるものがあるので注意。「そのひとつがお酒。アルコールは腸からのカルシウムの吸収を妨げるうえ、利尿作用によってとったカルシウムを排出してしまうので、飲酒はほどほどに。また、インスタント食品やスナック菓子、ハム、ソーセージ、ちくわなどのような加工食品に多く含まれるリン(リン酸塩)もカルシウムの吸収を妨げます。パッケージの原材料名にあるpH調整剤、発色剤、乳化剤などがリン酸塩なのでこれらを含むものは控えましょう」。

骨にいい栄養素は"ちょい足し”で摂取量アップ

骨にいい栄養素は 〝ちょい足し〞で摂取量アップ

骨にいい栄養素を十分にとるには食事に"ちょい足し”を。「おすすめは、いりこやいりこ粉末(カルシウム、ビタミンD、タンパク質を含有)、のり(カルシウム、ビタミンD・Kを含有)、乾燥ワカメ(カルシウム、ビタミンKを含有)、納豆(タンパク質、ビタミンKを含有)など。ごはんにかけたり、味噌汁に入れたりと"ちょい足し”すると摂取量を増やせます」。

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