【腕時計が紡ぐ物語】女性による、女性のための時計。新しい女性像が生み出す「オーデマ ピゲのロイヤル オーク」

かつてレディスウォッチは小さく淑(しと)やかなのがよいとされた時代に、男性と肩を並べて活躍する女性像を打ち出した「ロイヤル オーク」レディスモデル。「着用する女性が主役」のスピリットが今なお息づいている。

オーデマ ピゲのロイヤル オーク

スイス・ジュウ渓谷のル・ブラッシュ村。ここに1875年、ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲが、共同で工房を開いた。これが今日もこの村に根ざして創作を続けるウォッチメーカー、オーデマ ピゲの始まりだった。やがて1972年にジェラルド・ジェンタによる「ロイヤル オーク」がデビュー。ラグジュアリーとスポーティ、相反する2つのマインドを融合した斬新なデザインと、高度な技術による完成度の高さで爆発的な人気を呼んだ。そして’76年、女性初のプロダクトデザイン部門の責任者、ジャクリーヌ・ディミエによるレディスモデルが誕生する。

この時計には、オリジナルモデルの革新性を受け継ぐ、新しい女性像がこめられていた。「私は当時の小さな女性用時計という常識に反して、29㎜径の大きめケースを設定し、そこに15・4㎜径の最小キャリバー2062を搭載しました」とディミエは語っている。男性用モデルをただサイズダウンするのではなく、八角形のベゼルとそこに施されたビスを生かしつつ、女性の腕で最も美しく見えるバランスを取り入れた。視認性に優れ、軽やかで扱いやすいモデルは、仕事をもつ活動的な女性にふさわしい。さらに誕生40周年に宝飾デザイナーのキャロリーナ・ブッチとのコラボレーションが、フロステッドゴールド加工という芸術的で華やかな装飾技法をもたらす。誕生以来「女性による、女性のための時計」を紡いできた女性たちの思いが、「ロイヤル オーク ミニ」に結実した

ポー ル・オーデマ アーカイブ所蔵。

1930年ごろ、画家ポール・オーベールによって描かれた、オーデマ家の祖先が居住した農場「シェ・ラ・ザンヌ」。周囲に広がるジュウ渓谷の自然は、豪雪に閉ざされる冬の厳しさと陽光あふれる夏のおおらかさをあわせもち、時計師たちのクリエイションに大きな影響を与えてきた。ポール・オーデマ アーカイブ所蔵。

ダイヤモンドダストのような輝きに包まれた、時代とともに進化するアイコンウォッチ

ダイヤモンドダストのような輝きに包まれた、 時代とともに進化するアイコンウォッチ

大きな女性用時計が一般的になった今だからこそ、時代が求める女性像を象徴する「ロイヤル オーク」コレクションから、あえてミニモデルを選びたい。ケースとブレスレットに施されたフロステッドゴールド加工は、フィレンツェに伝わる宝飾技法。ゴールドの表面をダイヤモンドチップのついた金槌でたたくことで、緻密な凹凸(おうとつ)の連なりを形成し、ダイヤモンドのように優美なきらめきを醸し出す。

「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ」〈23mm/K18WG×鍛金加工、プチタペストリー模様のダイヤル、クォーツ、50m防水〉¥5,225,000/オーデマ ピゲ ジャパン(オーデマ ピゲ)

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