【城田 優さんインタビュー】悩んでもがいた220時間。音楽性を損なわない訳語を求めて

映画『プリティ・ウーマン』のミュージカル版が、初の日本人キャストで上演される。劇中でリチャード・ギアが演じた実業家・エドワード役を務める城田優さんが、日本版上演台本・訳詞を担当した際の苦悩を語る。
【城田 優さんインタビュー】悩んでもがいた220時間。音楽性を損なわない訳語を求めて プリティウーマン ミュージカル PRETTY WOMAN The Musical
ジャケット¥500,000・パンツ¥220,000・ネクタイ¥25,300/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン その他/スタイリスト私物

映画『プリティ・ウーマン』といえば、’90年代の「カワイイ」のアイコン、ジュリア・ロバーツが主人公ヴィヴィアンを演じて大ヒットしたシンデレラストーリーだ。シャンパンにイチゴ、プチサイズのデンタルフロス、超高級店が並ぶロデオドライブを、ハイブランドのペーパーバッグをいくつも抱えて闊歩……と、おしゃれなシーンやアイテムに刺激を受けたエクラ世代も少なくないはず。そのミュージカル版が初の日本人キャストで上演される。

ヴィヴィアンと恋に落ちる実業家エドワードを演じるのは城田優さん。映画ではリチャード・ギアが演じた役だ。やり手で洗練された大人の男というキャラクターに新たな色彩が加わりそうだ。


「孤独で空っぽのコップのように心が乾いていた人が、ヴィヴィアンと出会い自然に潤いを取り戻す。そんなイメージです。今回のエドワードはとにかく水を求めています」

そんなふうにキャラクターを構築するのに大事なのが日本語の上演台本。城田さんは日本版上演台本・訳詞も任された。


「台詞を翻訳する仕事はとても楽しかったんです。でも歌詞の訳詞のほうは地獄でした(笑)」と苦笑する。


「例えば英語なら“ONCE I DARED TO DREAM”というワンフレーズが入る音数に、日本語では5文字しか入らないわけです(笑)。言葉のエネルギーはそのままに、リズムや音楽性、作品の世界

観を大事にした日本語を当てたい。でもその言葉をあてもなく探しにいかなきゃならないんです。一日中考えてもまるで言葉がはまらないことも。自宅で、地方公演中のホテルで、劇場で、220

時間は費やしたかな(笑)」

努力のかいあって、ブロードウェイの制作陣からはほぼ一発OKが出た。

「心底ホッとしました。お客さんにはもちろん俳優や裏方からも、訳詞ヤバいよ、翻訳イイねと思ってもらいたいな」

『エリザベート』や『ファントム』などのミュージカル俳優として活躍する一方で、演出家としての顔ももつ。


「演出家・城田優が役者・城田優にダメ出しするとしたら、もうダメばかりですよ(笑)。ダンスはヘタだし歌は安定感がない。芝居にはもっと色気がほしい。でも今回、翻訳と訳詞を経験したことだし、俳優としてももっとうまくなりたいです」


ところで自分自身の“ここがカワイイ”と思うのはどんなところ?


「アツくてだらしなくて、子供みたいなところがありますね。年下のヤツに突然、ビシ!バシ!えい!ってちょっかい出して無視されたり。かと思うとついつい、いやそれオレのほうがうまいし、ってムキになっちゃう。カワイイっていうか単に気持ち悪いです(笑)」

『PRETTY WOMAN The Musical』

ミュージカル 『PRETTY WOMAN The Musical』ポスター 

実業家エドワードはヴィヴィアンと偶然出会い、次第に彼女の無邪気さや芯の強さに惹かれていく。星風まどか/田村芽実、城田優、エリアンナ/石田ニコル、spi /福井晶一、寺西拓人ほか。

1/22~ 2/8、東急シアターオーブ 

問:サンライズプロモーション ☎0570・00・3337 

※大阪公演あり

城田 優

城田 優

しろた ゆう●’85年、東京都生まれ。『美少女戦士セーラームーン』で初舞台。『テニスの王子様』『スウィーニー・トッド』『ファントム』『ブロードウェイと銃弾』『NiNE』『キンキーブーツ』『ダンスオブヴァンパイア』などミュージカルを中心に活躍。『エリザベート』のトート役で読売演劇大賞優秀男優賞など多数受賞。ドラマでは『ROOKIES』『荒川アンダーザブリッジ』、大河ドラマ『天地人』などに出演。
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