中山まりこさんに聞く、パリマダムの「素敵の理由」【パリ&ミラノの夏マダムスナップ】

最新のおしゃれを身に纏うパリマダム。彼女たちの「素敵の理由」を、「マディソンブルー」のデザイナー、中山まり子さんが解説!

自分を熟知したマダムたちは装いも、生き様もマイセオリーが礎に

中山まりこさん

「マディソンブルー」デザイナー 中山まりこさん

’80年代にスタイリストとして独立、その後渡米。帰国後は広告や雑誌を中心に幅広く活動する。’14年に「マディソンブルー」を始動。昨年はパリで初のポップアップを成功させる。

年齢を重ね、ますます磨かれるのがパリの文化

一昨年、二十数年ぶりにパリを訪れたんです。以前のパリは、どこに行っってもウエルカムされない感じだったので、結局それっきりに。それほど苦手な街だったのに、久しぶりのパリは会う人会う人が優しくて、会話をしていても楽しくて!  街を歩いていたら、通りすがりのマダムにわざわざ声をかけられ、服をほめられるということも。そんなことって日本ではまずないですよね。そういった気持ちのよいやりとりをさらりとしてくれるのがパリという街の魅力であり、マダムたちの魅力なのでしょう。きっとパリの街も人も、最初にパリを訪れたころからさほど変わっていなくて、何が違うのかといえば、単純に私が年をとったということなのだと思います。マダムとして扱ってもらえる今、ようやくパリに近づけたんですね。大人をリスペクトする文化がパリには根づいていて、マダムたちは年齢を重ねてますます堂々とし、いきいきとしています。だからおしゃれも、彼女たちの生き様そのもの。
ジャッキー

ジャッキー/PARIS(会社経営)

セントジェームスのトップスとキツネのプリーツスカート、J.M.ウエストンのローファーの“王道”スタイル。

上の写真の、バスクシャツにボックスプリーツの女性の装いのバランスは、積み上げたこの年齢があってこそ新鮮。その一方で、硬くて重たいレザージャケットを変わらずに着続けているような女性(下)もいて。それぞれにぶれることのないマイセオリーがあって、それこそがマダムたちの魅力を引き立たせているのだと思います。

シャンタル

シャンタル/PARIS(主婦)

カレント・エリオットの白デニムにレザージャケットとTシャツで。「自分を貫いているおしゃれが素敵」。

「自分の色」があるから、合うもの、合わないものが明確

昨年は、パリのマダムにマディソンブルーの服を着てもらう機会をつくりました。印象的だったのが、着てもらいたい服を渡すと「この色は私の色ではない」とはっきりと意思表示があったこと。でも「まりこはどう思う?」とも聞いてくれるんです。迎合はしないけれど、客観的な意見もきちんと聞いてくれます。日本人と違って、フランス人は目や肌の色、髪の色も人それぞれ。だから“好き、嫌い”というより、“自分に合う、合わない”という感覚が明確にあるんですね。着こなしのバランスもそう。70歳くらいの女性が「私はこのミニスカートが好き」といってくれたり。人の目を基準にしないから、恥ずかしさもないですし、その感覚は日本人とは異なりますね。ニューヨークの女性のように老いに抗(あらが)うようなメンテナンスはしませんが、肌のお手入れはきちんとしている印象も。ありのままの自分をきちんと受け入れ、向き合っている――マダムが素敵でいる理由はそこにあるのだと思います。
ジュエリー

「ゴージャスなジュエリーで雰囲気を出した手もとは眺めているだけで楽しい」。

ジャケット、バッグ

「ジャケットのベージュとバッグのブルーの洗練された色使いが目をひきますね」

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