世界レベルの温泉リゾート ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ 

大分県・別府と言えば、昔ながらの昭和な温泉街のイメージ。 それが、昨年、「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」がオープンして、 より同時代的で上質な滞在が楽しめるようになりました。 温泉、スパ、絶景、美食、アート。今のリゾート滞在に求められるすべてを満たす、 新時代型の温泉リゾートをリポートします。

アートに工芸。大分愛に溢れる館内

8つの個性ある温泉郷からなり、
温泉の総湧出量で日本一を誇る別府。
いたるところから湯けむりが立ちのぼる鉄輪温泉を抜け、
さらに山際へと車で移動すると、
硫黄の香りに包まれる明礬温泉があります。
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ
昨年夏に開業した「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」が立つのは、
別府市内を見晴らす小高い丘の上。
日本の温泉文化や別府ならではの魅力を巧みに取り入れた、
ラグジュアリー温泉リゾートです。
世界各地にインターコンチネンタルブランドのホテルが展開されていますが、
温泉のあるリゾートはここ1軒だけ。
天井の高いエントランス
天井の高いエントランスにでまず目に入るのは、
壁に掛けられた竹細工作家・中臣 一さんの作品。
軽やかな作風が、リゾート気分を引き立てます。
シックな雰囲気の館内には、
他にも九州で活躍する作家を中心にしたアート作品が多く飾られていて、
まるでアートギャラリーのよう。
小鹿田焼や有田焼などの器も、目にとまります。
工芸品やお土産を扱うギャラリーにある間伐材を利用した作品は、
大分在住のアーティスト・運天達也さんによるもの。
工芸品やお土産を扱うギャラリーにある間伐材を利用した作品は、 大分在住のアーティスト・運天達也さんによるもの。
チェックインの際に、TWGのアイスティーに
ザボンを入れて味合ういただくウェルカムドリンクも、
ラグジュアリーホテルと別府らしさの美味しいミクスチャー。
ほのかな甘みの爽やかな味わいです。
89室の客室は、どれもバルコニー付き。
89室の客室は、どれもバルコニー付き。
ほとんどの客室から、
別府市内や扇山のなだらかな山容を見晴らせます。
別府市内や扇山のなだらかな山容を見晴らせます。
ベッドとバスルームを備えたホテル仕様でありながら、
竹素材を巧みに用いた内装は、
高級旅館の部屋に入った時のようなホッとしたくつろぎ感。
アクセントに用いられたオレンジ色が、
暖かな心持ちに誘ってくれます。
日田杉を用いた下駄に、別府産の竹籠、
老舗の染物店がデザインした浴衣など、
備品にも至るところに地元産の素材や工芸品が用いられていて、
大分愛がたっぷり。
  • 日田杉を用いた下駄に、別府産の竹籠

  • 地元産の素材や工芸品

お部屋に置かれているザボンのお菓子も、
上品で美味しいのでぜひ味わって。
クラブインターコンチネンタルやスイートの客室には、
温泉の露天風呂も備わっています。

レストランは、2つ。地元九州の⾷材を中⼼に用いて、
フレンチをベースにコンテンポラリーなアレンジを加えた
コース料理が堪能できるのが「アトリエ」。
ここだけしか味わえない⼀品を、カウンターでどうぞ。
コース料理が堪能できるのが「アトリエ」
オールデイダイニング「Elements」(エレメンツ)では、
地元の郷⼟料理なども取り⼊れながら、
旬の⾷材を使⽤した和洋さまざまなメニューが楽しめます。
オールデイダイニング「Elements」(エレメンツ)

素晴らしいビューをプールで、貸し切り風呂で

パブリックスペースが充実しているのも
「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」の魅力。
インフィニティプールは、素晴らしいパノラマビュー。
右手の扇山から別府市内を一望、
さらに、左手奥の別府湾まで見渡せます。
別府が、素敵なビューを持つリゾート地だったことを、再発見!
右手の扇山から別府市内を一望、 さらに、左手奥の別府湾まで見渡せます。
プールと温泉エリアのすぐ横にあるラウンジは、
温泉を利用する前後でも、いつでも自由に使えるフリースペース。
ソファでは、気になる本を手に取ってみて。
別府や大分の歴史や文化、温泉に関する本、世界と日本のアートなど、
大人の興味を惹く本がずらり並んでいます。
セレクトを担当したのは、ブックディレクター幅允考さん。
イマ風の書店と、温泉場のまったり感とが、
融合したような居心地のいい空間です。
ラウンジはいつでも自由に使えるフリースペース。 ソファでは、気になる本を手に取ってみて。
大浴場も露天風呂も広々としていて、
その体験バリューは、高級旅館なみ。
地元で産する別府石を用いた露天風呂からは、別府湾と別府の町が一望に。
一つの大きな露天ではなく、幾つかの小さな湯に分かれているのが、
プライベート感があってうれしいところ。
外国人客も多いラグジュアリーホテルならではのアイディアです。
大浴場も露天風呂も広々
よりプライバシーを大切にしたいなら、
貸し切りができる家族風呂へ(1時間¥5,000、6人まで)。
景色を眺められる露天風呂と、カウチに大型テレビを備えたリラックスルームを利用可。
シャンパンや軽食をオーダーして、家族や仲間で特別の温泉タイムを過ごすこともできます。
貸し切りができる家族風呂

世界レベルの「ハーン・ヘリテージ・スパ」でBEPPU体験

プールと温泉があるエリアの一画にある真っ白な通路。
この先が「ハーン・ヘリテージ・スパ」です。
タイの高級スパブランド「HARNN」によるスパは、
日本では2軒のみで、西日本ではここだけ。
世界レベルの「ハーン・ヘリテージ・スパ」
伝統的な東洋医学と自然療法の技を取り入れた
ハーン・ヘリテージ・スパでは、
心身のバランスを整えるトリートメントを提供。
使用するオイルなどは、最高級の植物成分のみを用いています。
  • ハーン・ヘリテージ・スパ

  • 使用するオイルなどは、最高級の植物成分のみを使用

ここならではのおすすめトリートメントは、
別府石を用いたトリートメントの「別府エナジャイザー」。
よい香りのオイルトリートメントでリラックスした後、
好みにより砂やホットストーン、
あるいは温泉水で蒸した温かいハーバルコンプレスで、
背中の筋肉をほぐしていきます。
ストレス解消と活性化の両方を目的とした
「別府エナジャイザー」は、
満足度の高いトリートメントです(60分¥22,000、90分¥28,600)。
  • 温泉水で蒸した温かいハーバルコンプレスで、背中の筋肉をほぐして

  • 別府エナジャイザー

別府エナジャイザーと温泉浴を組み合わせた
「ハイドロバイタリティー・リチュアル」など、
温泉地にあるスパという特徴を生かした
1日または2日のコースも用意されています。
アジアの高級スパにあるプログラムステイのように、
温泉を活用して最高の癒しを追求するコースです。

今や世界的にも知られる温泉地である別府。
その立地と土地の魅力を最大限に活かし、
ラグジュアリーホテルの設備ともてなしに、
日本旅館のくつろぎ感やその土地ならではのディテールをプラス。
「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」は、
1泊と言わず、2泊以上して、新しい別府の魅力を楽しみたくなるホテルです。

取材・文/坪田三千代

ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ

ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ

大分県別府市大字鉄輪499-18
☎︎0977-66-1000
全15室 ¥55,000~
大分空港からは、車で東九州自動車道を経て別府ICまで約40分、ICから約10分。
https://anaicbeppu.com
www.ihg.com
www.anaihghotels.co.jp

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