【井川遥さんインタビュー】「大切にしているのは、その人らしさ。」服づくりへ込めた想いとは

40代半ばの今、服づくりという新しいフィールドを歩きはじめた井川遥さん。5年前、彼女が立ち上げた、自立した女性をイメージした『Herato』とリラックスタイムを彩る『loin.』。2つのブランドそれぞれへのこだわりと込める想いとは?
自身がディレクターをつとめるロワンのコーディネートの井川 遥さん
Tシャツ¥16,500・帽子¥30,800・イヤカフ¥71,500・スカーフ¥14,300/ロワン

その人らしさが生きる“余白のある服”を目ざして

つくる服は、凛として潔い。上質な素材、体を美しく見せるカッティング、シンプルで、すきはないけれど余裕のある、大人のための服たち。

「男性のためのアイテムを、女性の体に合わせて仕立てると、素敵だな、と思うんです。フェミニンな人が着ればその女性らしさが引き立つし、ジーン・セバーグのようなボーイッシュな人が着ると、その魅力がさらにきわだつ。服の主役は着る人なので、それぞれの着こなしを楽しんでほしい」

 

大切にしているのは、その人らしさ。
「誰かと初めて会うとき、自分がそうありたい、というイメージで選びます。ある程度きちんとしていて、でもかしこまりすぎない。場合によってはTシャツを着てもいいけど、その上にジャケットをはおる。けれど、あまりきちっと装いすぎると仲よくなれないから足もとはくずそう、とか。まるで、服が私をつくってくれるような感覚ですね(笑)」

 

それは20代から30代、40代と、試行錯誤を重ねながら磨き上げてきた、井川さん自身の姿。媚びず甘えず、気取らず構えず、自分らしさを忘れない。

「20代は、まわりからどう見られているのかを気にするばかりで。初めてばかりの現場にとまどい、そこに立っているだけで精一杯。自分から心を開く余裕もなかった。でもたくさんの時間を共にするスタッフとの信頼関係が、緊張した私をほぐしてくれて、経験を積ませてくれた。そのまま受け入れてくれる人たちと時間を重ねてこられたからこそ、今はいろんな職種のかたと触れあえて、よい影響を受けています。いつのまにか少しずつ強くなれた気がして、そういう自分が、ちょっとうれしいんです」

 

忙しい日々だけれど、大切にしているのは、夜のひととき。

「キッチンの片隅の定位置に腰かけて、今日やり残したことを片づけたり、メールの返信をしたりしています。宿題に丸つけしたり。時にはおつまみ片手にお酒を飲みながら、あれこれ考え事をしてみたり。メモに残した言葉をくっきりさせたり、デザインのイメージを膨らませています。とても充実していて好きな時間なのでつい眠るのがもったいないと思いがちです(笑)」

ブラミンクのトップスとパンツを合わせたコーデの井川遥さん
トップス¥143,000・パンツ¥77,000/ブラミンク ピアス¥10,000/ノーク(ノーク バイ ザ ライン) ブレスレット¥594,000/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) 時計¥677,600/ジャガー・ルクルト

“その日、そのとき、そうありたい自分になる。服は味方だと思うんです”

井川 遥

井川 遥

いがわ はるか●’76年生まれ、東京都出身。女優としてドラマ、映画などキャリアを重ねる。その一方自身のブランドloin.とHeratoも手がける。2児の母でもある。https://loin-loin.jp/も要チェック。

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