著名な雑誌からBEAMSやIDÉEなどの広告写真、アーティストのポートレイト撮影と幅広いジャンルで活躍する傍ら、自らの作品をつくり続けてきた堀氏。
人間性を取り戻すため「原始へ帰れ」と1950年代にアメリカで巻き起こったビートカルチャーの伝説的詩人アレン ギンズバーグから強い影響を受けてきた彼は、東日本大震災後に、アイロニカルな視線を現代社会に向けて制作したシリーズ『re;HOWL』を発表。
そして、今回初公開となる『RED』では、視線の向ける先を自己の内へと転じ、“自分”とは何者か?という問いへの答えを追求しています。赤いワンピースの女性はいわば作家自身の投影。さまざまな風景の中に点じられた「赤」から何が浮かび上がるのか。注目の作品です。