チ・チャンウク 14年間の俳優活動を振り返る!【独占インタビュー1問1答/前半】

エクラ4月号でご登場いただいた、スター俳優チ・チャンウクさん。われらがヒーラー、無敵のエンターテイナーの魅力を、未公開ショットとともに、前半・後半にわたり、独占ロングインタビューでさらに深掘り!
チ・チャンウク

Q. これまで様々な作品に出演されていますが、特に記憶に残っている作品はありますか?

 まずは「奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~」が記憶に残っています。撮影がとても長かったので。たしか、撮影に1年くらいかかっていたと思います。51話まであったので、よく記憶に残っています。「ヒーラー~最高の恋人~」も思い出深い作品ですね。実は撮影のとき、とても寒くて、アクションシーンも多くて……。「THE K2 ~君だけを守りたい~」や「僕を溶かしてくれ」もそうですね。

──「僕を溶かしてくれ」は、とても新鮮なドラマでした。

 そうですね。素材自体がとても面白かったです。それでより記憶に残っているようです。

──「THE K2」はアクションシーンが多くて印象に残っているんですか?

 「THE K2」は、僕がちょうど30歳になった時に撮影した作品で、とても演じてみたかった雰囲気の作品でした。アクションにも、警護員という役にも挑んでみたいと思っていた時に、ちょうどこの作品の出演依頼があって、とても楽しく撮影した作品です。

──ミュージカル「あの日々」もその延長線上にあるんでしょうか。

 はい、僕が「あの日々」というミュージカルに出演して、警護員という職業にとても魅力を感じて。それで、もし警護員を素材にしたドラマがあったら、一度はぜひ演じてみたいなと思っていたんです。たまたまそう思っているときに出演できた作品なんで、より記憶に残っています。

Q. 俳優は天職だと思いますが、俳優として自分が成長したと感じるところは?

 実際にこういう部分で自分が成長をした、ということはよくわかりませんが、確かなことは、演技に対する姿勢が、以前に比べてかなり楽になったことですね。今はもっと楽しんでいるような気がします。
 あ、そうだ。あと1番目の質問の答えに「都会の男女の恋愛法」が抜けてましたね。個人的にはここ最近で僕が最も愛情を持っている作品のひとつです。「都会の男女の恋愛法」は、僕があるキャラクターを演じている、というよりは、まるで本当に僕自身が話しているように演じたかった作品でした。チョン・ヒョンジョン脚本家(「ロマンスが必要」「恋愛の発見」)の作品は、僕が長い間、出演を望んでいた作品でもありましたし、個人的には、音楽から編集、すべてがとても気に入っている作品です。ストーリーもそうですし、演出の面もそうですし。

Q. 演技をしていて、壁にぶつかった経験はありますか。それはどうやって克服しましたか。

 実は毎回の作品で壁にぶつかっているような気分だった気がします。そういう時は、演出家や監督とのコミュニケーションがとても大事でしたね。コミュニケーションを通して乗り越えていたと思いますし。そして、現場のスタッフや俳優たちとのコミュニケーションもとても重要ですね。僕はそういうことを頼りにしていたと思います。

Q. 壁にぶつかったときは、話すのをためらったり、ちょっと消極的になったりしがちですが、チャンウクさんは演出家と積極的に話す方ですか?

 それは相手によってだいぶ変わってくると思います。言葉のニュアンスの違いで、うまく伝わらないこともあるので、少し敏感になる部分は確かにありますよね。また、ある意味で干渉になる恐れもあります。なので、相手の性格とかそういうことを考えながら、様子をうかがいながら、話をしますね。ちょっと遠回しに話すとか。逆に本当にストレートに話すときもあります。でも、それで誤解を招かないように慎重に話すタイプだと思います。

Q. 撮影が始まると日常を楽しむことが難しいと思いますが、そういう時はどんな方法で解消しますか?

 これも状況によって変わってくると思います。スポーツになるかもしれませんし、友達に会って1杯飲むことかもしれない。ひとりで何もせずに休むこともあるだろうし。ストレスや仕事のプレッシャーから抜け出せる自分なりの方法を探すような気がします。そうしないとあまりにも疲れてしまうので。むしろ現場で頑張れないような気もするし。

Q. アクションのイメージも強いですが、どのくらい鍛えてますか。

 アクションに関しては、普段、何かを習いに通っているとか、そういうことはありません。でも、出演作が決まったら、それに合わせて運動したり、その作品のアクションチームと一緒に訓練をするとか、そういう作業をしていますね。

Q. アクションは楽しいですか?

 アクションならではの楽しさがありますね。何よりも見えるものが華麗で、アクションシーンを成し遂げたときは、とても快感があります。なぜなら、体力的にとても大変なので。

── 出来上がったものに対する満足度がとても高いからやめられないようにも見えます。

 そうです。またアクションというジャンルが昔から大衆から愛されているジャンルのひとつでもあるし。ということは、俳優にはとても魅力的なものですから。
チ・チャンウク

Q. 様々なジャンルの作品に出演してきましたが、どのジャンルに面白さを感じますか。また、これから演じてみたいジャンルは?

 それぞれの魅力がありますね。僕は全部好きです。時代劇も好きですし、アクションも好きですし、ロマンスもヒューマニズムも好きですし。全部好きです。そして、これからも様々なジャンルに出演したいと思っています。最近は、またアクションもしたいし、時代劇も面白そうだなと思ったりして。ロマンスもいいですし。

Q. 日本でも2月末から公開中の映画『ハード・ヒット 発信制限』では、チャンウクさんの声だけでもとても怖かったんですが、スリラージャンルはどうですか?

 そういうジャンルもまたやってみたいとは思います。ミステリースリラーは演じたことがないので。ホラーとかも面白そうです。

Q. ディレクションやプロデュースには興味はありますか?

 まだありません。もちろん僕が作品に俳優として参加しながら、演出的な部分に関して自分の意見を提示する時もあります。でも、そういうことで何か演出に対する意欲が湧いてくることはまだないですね。どう考えてみても難しいことであり、まだわかりません。なので、演出、制作、企画、そういうことに対する欲は今はまだないですね。

Q. 映画やドラマで好きな作品はありますか?

 このまえ、Netflixで『ドント・ルック・アップ』をみましたが、とても面白かったです。ちょっとうらやましかったです(笑)。この映画を見て、メッセージを伝えることができる映画、そこに参加できる俳優たちがとてもうらやましいな、と。

Q. 何回も観ている作品は?

 最近『ファイト・クラブ』を何回か観ましたが、すごくよかったです。とても愛情をもっている作品です。映画の衣装や色味も好きですし、俳優たちも魅力的で。僕が個人的にとても好きな俳優のふたり(ブラッド・ピットとエドワード・ノートン)なので。ふたりとも格好いいですね。

Q. 推しドラマはありますか?

 最近あまり観てないんですよね……。映画も、この前『ドント・ルック・アップ』を1本観ただけで。観る時は観ますが、観ないときは本当に全然観ないので……。最近はテレビ自体つけていない気がしますね。推しドラマだとしたら、あ、「世にも奇妙な物語」が大好きです。今、次回作を首を長くして待っています。

Q. 最近、韓国の作品が全世界的に人気を集めていますが、人々が韓国の作品にハマる魅力はどこにあると思いますか。

 様々な理由があると思います。K-POPとシナジー効果を上げている気もしますし、目新しい台本や韓国的な情緒なんかも、外国の人から見ると新鮮なのかもしれないし。これ、というのはわかりませんね、まだ。ただ、現場では多くの人たちがとても努力していますし、皆がいい作品を作るために頑張っているので、これからもたくさん愛される作品が増えるのではないかと思います。

Q. 次回作を教えてください。

 「アンナラスマナラ-魔法の旋律-」というNetflixオリジナル作品がリリースされます(「梨泰院クラス」のキム・ソンユン監督作品で、共演は「怪物」で新人賞にノミネートされたチェ・ソンウンさん、「女神降臨」のファン・イニョプさん)。
 そして、今ちょうど撮影している「あなたの願いを言えば(原題)」は、ヒューマニズムドラマです(「謗法~運命を変える方法~」のキム・ヨンワン監督、『ゴールデンスランバー』などに参加したチョ・リョンス脚本家、ソン・ドンイルさん、少女時代のスヨンさんらと共演)。撮影現場も、とても楽しくて。ホスピス病棟で繰り広げられる、心温まるストーリーですので、期待していてください。
*Web限定インタビュー1問1答 【後半】に続きます!「韓チャンネル」を引き続き、要チェック!!
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■チ・チャンウク 日本公式サイト https://jichangwook.jp

チ・チャンウク
1987年生まれ。韓国俳優。'10年、最高視聴率51.4%を記録した「笑ってトンヘ」でブレイク。「奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-」「ヒーラー-最高の恋人-」「あやしいパートナー」などヒット作で知られる。Netflix「アンナラスマナラ-魔法の旋律-」が配信予定。
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