「今年の願いは、現在撮影中の、ホスピスが舞台の『あなたの願いを言えば(原題)』をなにより健やかに事故なく無事に撮了すること。最近、世の中は大変なことも多いですが、心をやわらげてくれる作品だと思うので期待してほしい」と目を輝かせる。そして役者としての思いを「僕の作品を通じて、情緒的に満たされ、豊かさを感じてもらえたらいいなと思っています。後輩たちから見て、ちょっとかっこいいな、と思える人になりたいですね」という。
コロナ禍で先の見えない揺らぎの日日が続くが、壁にぶつかっても友だちに相談するのではなく、解決策は自ら見つけていくほうだ。
「幸せは、自分がどう感じるかしだい。幸せを特別なものとして考えはじめると自分がとてもつらくなりますよね。そもそも、僕たちが生きていく中で、幸せな瞬間よりそうでない瞬間のほうが多かったりするじゃないですか。だから、幸せだけを追いながら生きるのはむしろ不幸なような気がして……。仕事を終えて、家で温かいお風呂に入って、布団にもぐる、そんな些細な日常が幸せかもしれないのに。瞬間瞬間に幸せを感じて満足するほうが自分を楽にするのでは」