トキメキが止まらない!韓ドラ俳優、若手注目度NO.1はアン・ヒョソプ【見ればキレイになる⁉韓流ドラマナビvol.23】

エクラの美容記事でもおなじみのライター・山崎敦子がお届けする韓流ドラマナビ。今回は、韓ドラ界の若手注目株ナンバーワンの呼び声高い、アン・ヒョソプをピックアップ!新作ドラマ『社内お見合い』をはじめ、アン・ヒョソプ出演のおすすめドラマをご紹介。

“ザ・韓流ツンデレ系ラブコメディ”なのに、大人が沼にズブズブ落ちていく……『社内お見合い』

 今年のNetflix春の韓ドラ激戦区を制しての視聴人気No.1。財閥系セレブ男子×庶民女子という久々の「ザ・韓流ツンデレ系ラブコメディ」の『社内お見合い』は、どれも“あるある”的お約束シーン&“おいおい”的ツッコミどころが満載で、その徹底ぶりが潔く、なのにパロディとして落としていない絶妙の構成センス。やっぱり良いわぁ、こういうドラマ、印籠を拠り所に繰り広げられる黄門さまサスペンス同様、安心ベースに展開される良作ラブロマンスのドキドキ・キュンキュンは最高の癒しだなあと再認識した次第です。で、その主演の財閥系セレブ男子を演じているのが、この方、アン・ヒョソプ。
ドラマ「社内お見合い」のアン・ヒョソプ
Netflixシリーズ『社内お見合い』独占配信中

主演ドラマに連続して出演。快進撃を続ける、“好感度No,1”男子

 私的には『30だけど17です』(2018年)というドラマが彼を認識した最初。17歳で交通事故に巻き込まれ、ずっと昏睡状態だったヒロイン(シン・ヘソン)が30歳で目を覚まし……というところから始まる奇跡の初恋ロマンスなのですが、アン・ヒョソプが演じるのは、ヒロインの相手役男子(ヤン・セジョン)の甥っ子の高校生という設定。ヒロインは年齢&見た目は30歳だけど、心は17歳のまま。だから、ヒロインの心に最も近いところにいるのがヒョソプとなるわけで、同級生のように何かと心の内を相談してくるヒロインを見守るうちにほのかに思いを募らせるというお役柄。

 30歳の年上女性に恋しちゃう自分に戸惑う、ひょろんと背だけやけに高い(187cm)高校生のお子ちゃまポジティブキャラが可愛らしく、「誰々、この男の子」と目に留まったわけですが、そこからがあれよあれよ。『アビス』(2019年)、『浪漫ドクターキム・サブ2』(2020年)、『ホン・チョンギ』(2021年)と、次々と主役格ドラマがヒットを続けるという快進撃。

 どのドラマもそれぞれに違うキャラクターではあるのだけれど、共通してそこはかとなく漂う毒気ゼロの、品のよさが感じられて、好感度の高さでは20代俳優(現在27歳)の中でもトップクラス。7歳で家族とともにカナダに移住したというヒョソプは、もちろん2ヶ国語を操るバイリンガル。しかも、ピアノもバイオリンもギターも弾きこなしちゃうという多彩ぶりから考えるに、きっと本人自体もセレブ育ちだったに違いないと思うのですが、真偽の程は定かではありません。でも、高校1年生の時に、カナダで、かのJYPエンターテインメント(韓国の大手芸能事務所)にスカウトされ、最初はアイドルを目指すものの、途中から俳優志望に転向し、今に至るという、まだ、若干27歳の注目株であることは確か。

ベタベタの「ザ・御曹司」キャラクターでも爽やかで心地いい!

 その彼の期待の最新作が、このザ・韓流ラブコメ『社内お見合い』です。人気ウェブ小説&漫画が原作の、今ドキ感バリバリなのでありますが、ヒョソプが演じるのは、世界を股に掛ける大手食品会社の社長カン・テム。もちろん、頭脳明晰にして、高身長のイケメン、おまけにピアノまで弾いちゃう出来すぎ「ザ・御曹司」キャラクター。

 韓国本社の社長就任のため久しぶりに帰国する空港でのシーンがドラマの初っ端となるのですが、テムのせいで持っていたコーヒーをぶちまけてしまった女性が文句を言おうとテムの顔を見た途端に、そのイケメンぶりにポーっとなる……と、まるでラブコメの”教科書”のような登場シーン(しかもアニメからの実写という演出)。いやあ、その気持ちのいい王道っぷりに製作者たちのあっぱれな気概すら感じられて、あっという間にドラマに引き込まれていくという次第。
 ということで物語ですが、帰国早々テムは、会社の会長(テムの祖父)から、早く跡継ぎをとばかりに見合いを強要されるのですが、その見合い相手の財閥娘ヨンソ(ソル・イナ)は政略結婚とんでもハップン(古っ)とばかりに、今回のヒロインとなる友人シン・ハリ(キム・セジョン)に代打を頼むところからスタート(“あるある”ですねこの展開も)。見合いをぶち壊すべく、厚化粧のロングヘアに変身して「私は八股女よ」などとふしだらさをアピールするものの、その後ハリがヨンソの代打と知ったテムが、もう見合いはうんざりとハリに契約恋愛を提案、でも、実はハリはテムの会社に勤めていて、食品開発研究員として仕事熱心で、バレたらクビかもとジタバタ……、とすったもんだのドタバタ・ツンデレ・胸キュン・ラブコメが展開するのです。
ドラマ「社内お見合い」
Netflixシリーズ『社内お見合い』独占配信中
 それにしてもハリっし(ハリさん)、一言言わせてもらえれば、あなた厚化粧にロングヘアで別人に変装しているつもりなのかもしれませんが、メイクなしでもくっきり濃い系のそのフェイスでは、厚化粧しようがしまいが全く同じ顔なんですけど(私の同僚もそこんとこ力説)。なのに、テムも会長もふたりが同一人物だって全然バレないんですけど。と、ツッコミどころが目白押し。

 そんなベタベタさがむしろ爽やかに感じられるほど心地よく流れていくのが、このドラマの最大の魅力なのでありますが、それもこれもアン・ヒョソプとこのハリっしを演じるキム・セジョンの、見るだけでつい笑顔になっちゃう絶妙な相性にあり、と思うのです。そこはかとなく品が漂う決してオーバーアクションにならない右往左往のヒョソプと、底抜けに明るく温かでオーバアクションがとってもナチュラルなキム・セジョンと。ちなみにキム・セジョンは、歌のうまさに定評のあるアイドル出身で、ドラマでもアカペラでトロット(演歌)を披露し、その美声を聴かせてくれるので、お聴き逃しなく。
 さてさて、契約恋愛から始まったふたりのロマンスはどんな結末を見せるのか。と、思い巡らすまでもなく、今、あなたが想像した通りの展開になるのは間違いございません。だから、安心して、どっぷりと王道ラブコメを最後まで十分にご堪能くださいませ。そのほとんどの時間が、微笑ましい笑顔で包まれることをお約束しますので。あ、言い忘れましたが、この主演の二人と同時進行的に展開されるテムの秘書(キム・ミンギュ)とヨンソ(ソル・イナ)のラブロマンスもキュートなので、こちらもお楽しみに。
■Netflixシリーズ『社内お見合い』独占配信中

こちらも見逃せない!アン・ヒョソプの魅力を味わえる傑作選!

『浪漫ドクターキム・サブ2』

「浪漫ドクターキム・サブ2」のアン・ヒョソプ
©SBS U-NEXTにて配信中
「浪漫ドクターキム・サブ2」のアン・ヒョソプ
©SBS U-NEXTにて配信中
 こちら、韓国のトップ中のトップ俳優ハン・ソッキュ主演の人気シリーズ2作目となる作品。
 ソッキュ演じる主人公のキム・サブは、一見ぶっきらぼうな冴えないおっさんなのですが、実は手術をしたら神業的な腕を持つ慈愛に満ちた天才医師という役どころ。ドラマは、このキム・サブのもとで、ワケありの若手医師たちが苦悩しながら成長していく姿を描くもので、ユ・ヨンソク(『賢い医師生活』)とソ・ヒョンジン(『ブラックドッグ』)が若手医師を演じたシーズン1がめちゃくちゃ高評判で、アン・ヒョソプはそこからの改めましてのキャスティング。
 それゆえに、当人としてもかなりなプレッシャーだったのかと思われますが、フタを開けてみればシーズン1を凌ぐほど好評作品に。ヒョソプ演じるのは内部告発したことで医療界からハブにされてしまった実は天才肌の医師で、どこにも相手にされないところをキム・サブに拾われて、ということでシーズン2が展開するのですが、正義感から告発したものの、それがかえって周囲から反感を買うという世間の不条理を目の当たりにしたヒョソプ医師は、最初はどこか投げやりで暗い影を背負うアンニュイなムード満々。『社内お見合い』とは一味もふた味も違うヒョソプにご注目を。ちなみに彼の相手役となるもう一人の若手医師を演じるイ・ソンギョン(『恋のゴールドメダル』)もめちゃくちゃキュートで、二人の相性も抜群。その気になる恋の行方も胸キュン必至。
■U-NEXTにて配信中

『ホン・チョンギ』(原題)

「ホン・チョンギ」のアン・ヒョソプ
©SBS
「ホン・チョンギ」のアン・ヒョソプ
©SBS
 韓国で昨年放送されたヒョソプとしては初の時代劇となるのがこの作品。
 ファンタジー色強めのフュージョン時代劇で、彼が演じるのは、魔王を体内に封じ込められたことで視力を失った星を読む青年。なんのこっちゃかもしれませんが、幼い頃に家族を殺され、その復讐を心に秘めて官史として穏やかに星を読む仕事をするが、夜は秘密組織で暗躍するキャラクター。で、その彼の運命の人となる初恋の天才絵師ホン・チョンギ(キム・ユジョン)との波瀾万丈のサスペンスロマンスがファンタジックに綴られていくという物語。
 相手役のキム・ユジョンは大ヒットしたあのパク・ボゴムとの共演作『雲が描いた月明り』から約5年ぶりとなる時代劇出演だっただけに、かなり注目を集める中、韓国では常に同時間帯トップの視聴率を獲得する人気作品に。2021年の「SBS演技大賞」ではベストカップル賞も受賞するほどの愛され主演カップルに。ヒョソプは、上品で穏やかな官史の姿と、復讐に燃える青年の姿と、魔王が覚醒して凶悪になる姿と、振り幅大きい3キャラクターを演じ分けるという高難度をクリア。視力を失った時の彼は、目に赤い光を帯びているのですが(コンタクトです)、それがそこはかとなく色っぽく、そんなところにも、ぜひ、ご注目を。
■『ホン・チョンギ』(原題)KNTVで6/20(月)より一挙放送スタート。
毎週月~金 18:45~20:00
山崎敦子

山崎敦子

旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。

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