【50代 “ウェルエイジング美容”】美容ジャーナリスト・齋藤 薫が教える「ウェルエイジング」の極意とは

今日より明日、いきいきと輝くために、心地よさへは貪欲に、軸足をアンチから“ウェル”へ。先輩美容賢者が指南する「ウェルエイジング」美容のすすめ。美容ジャーナリスト・齋藤 薫から極意を教わる。

やめる、捨てる。“心地いい循環”こそ「ウェルエイジング」の事始め

美容ジャーナリスト 齋藤 薫さん
美容ジャーナリスト 齋藤 薫さん
さいとう かおる●時代を切り取るシャープな視点と、女性をエンパワメントする温かさをあわせもつエッセーが人気。グランエクラ世代の美容ジャーナリスト、エッセイスト。

歳をとることは、進化すること。そう考えると、魅力がどんどん増えていく

人はなぜ、歳をとると多くを失うと思うのだろう。いや私自身もそう思い込んでいたが、全く違った。歳をとっても失うものは特にない。逆に歳を重ねないと見えてこない真実がたくさんあって、特に面白いほどよく見えてくるのが自分自身。自分には何が必要で何が不必要かも明快に分かってくる。だから、改めて自分を作り替えることも可能なのだ。そこで50代から60代にかけて、私は自分改造計画を試みた。食事を見直し、体を鍛え、心の持ちようを根本から変えてみた。ただそれも、悩みがあるからできたこと。問題や課題を箇条書きにして、それぞれ原因を突き止め、確実な解決法を探した。一問一答的に。

例えば①顔や脚がむくみやすい=血管強化へのヒハツのサプリ②すぐ部屋がちらかる=出したらしまうを口癖に③膝にガタがきた=コラーゲンパウダーをコーヒーに溶かして日々大量に④すぐ心が折れる=瞑想したまま寝てしまう……という具合。そうやって問題を一つ一つクリアしていくと、自分がどんどん改善されていく気がしてワクワクする。その時、明らかに自分は進化したと感じた。いくつになっても自分を改造する方法はちゃんとあるのだと知っただけでも、進化と感じたのだ。

それはアンチエイジングとは違う。単に年齢と戦うのではない、新しい自分を作り直すウェルエイジング。その結果どんどん新鮮な自信が生まれて、オシャレや美容に対するモチベーションも上がり、むしろそれ以前よりも輝きが増していることに気づくのだろう。それこそが進化、老化などどこかに吹き飛んでしまうくらいに、人間の進化は力強いのである。

何かをやめるたびに元気になる。何かを始めるたびに若返る

もちろん簡単には解決しないこともある。例えば何をしても痩せないこと。ここはもっと劇的に食を変えるべきと“砂糖断ち”をしてみた。常にお菓子がそばにある生活から砂糖を抜くのは容易じゃないと思ったが、苦しかったのは三日間。一週間で慣れてきて、するすると3キロ痩せ、気がつくと5キロ痩せていた。体だけではなく気持ちまで軽くなり、驚くほど元気になった。これが砂糖断ちなのだと、“やめること”の重要さを思い知る。

そう、ウェルエイジングの決め手の一つはやめるべきを“やめること”。単純に、心から楽しめない人付き合いはやめる。人との比較をやめる。むやみなブランド買いはやめる……みたいに邪魔だった心を意識して自分から追い出すと、そのたびに人は元気になっていく。不思議なほどに。

ウェルエイジング美容

ある時、友人がこう言った。「私ね、もう億劫がるのをやめたの」。これには目を覚まさせられた。今この年齢にマストなのは、面倒がらないことなのだと。同時に思い出したのが「“今すぐやる”が幸せの第一歩」という幸福論の名言。その時、目の前の景色が一気に変わる気がした。億劫がるのをやめようと思うと、背中合わせに何でも今すぐやれてしまう。その心地よさと言ったら! 奇しくも始めた筋トレもまた「今すぐやる力」に繋がっていく。なぜなら気力や気概を作るのは、実は筋肉だからである。

こんなふうに悪いものを排除すると、代わりに良いものを取り込むエネルギーが生まれる。そして体の中から若い力が蘇ってくるのを感じる。自分の中が“浄化”され、何か自分が新しくなっていく、そういう感覚が押し寄せるはずなのだ。これこそが“ウェルエイジング”!

むしろ更年期を過ぎてから、人は真に美しくなり、幸せになる

更年期を過ぎると、つまり閉経すると「女は女でなくなる」とさえ言われた時代もあるのに、今や逆に更年期以降急に元気になる人が増えている。私自身、40代後半は肌が最も荒れていたが、閉経後まるで毒が抜けるように肌の調子が良くなった。乱れたホルモンバランスが安定するから。女性ホルモンの低下を別のホルモンが補ってくれるから、人は驚くほど衰えないのだ。いやそれどころか、持てる潜在能力を目覚めさせれば美容医療などなくても自らの力で若返ることができる。例えばの話、老眼鏡をかけるから老眼になるのであり、眼鏡に頼らなければピントを合わせる筋肉が鍛えられ、いつまでも遠近両用の目でいられる。そういう人間の能力を信じれば、常識を覆せるのだ。もちろん加齢という運命はきちんと受け止め、上から塗る美容だけでは持たないから、インナーケアでしっかり肌を支えるといった補強は必要。美容時間の何割かを運動に充てることも。更に必要なのは、ちゃんと考えること。情報にだけ頼って考えなくなれば、当たり前のように老化を辿ってしまう。でもそこで、人は老化するのではなく進化する、そう考えるだけで、まるで違う未来が待っているはず。人生後半は、むしろ人生前半より自分の思い通りにコントロールできるはずなのだ。その結果、40代の頃より若々しく、30代より元気で、20代より輝きを放つ存在になれる。そう信じるだけで人には小さな奇跡が起こるのだ。人生の逆転、それ以上に幸せなことってあるだろうか。

50代からのウェルエイジング美容 記事一覧

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構成/安倍佐和子 イラスト/緒方 環 ※エクラ2025年4月号掲載

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