人肌が恋しくなる季節こそ、ヴァニラの香りをまとい、ぬくもりに包まれてみてはどうだろう。心がゆるりとほどけていくのは、甘さの裏に隠れた鎮静を促す香りの力。大人だけに許されたヴァニラに恋する季節がやってきた。
セレクトしたのは
グッチ ビューティ グッチ ブルーム パルファム
スクエアブラックにゴールドのハーバリウムプリント。濃密なヴァニラが香る楽園に迷い込んで
グッチ ブルームのシグネチャーであるホワイトブルーム アコードにコーラルジャスミンがふわり。アンバーやバルサミックアロマ、2種のヴァニラが溶け合う調香は、ほんのりパウダリーの余韻を奏でる、甘美で温かみのあるアンバー系。
100㎖ ¥23,760/コティジャパン
心までほぐれるヴァニラを味わいつくす白い花々の香り
濃密な甘さや華やかさを印象づけるヴァニラ。グルマン系を代表するこの香りに熱狂的なファンが多いのは、幼いころの甘い記憶と密接につながるからだろうか。ほっとする、そんな声も聞く。実は、ヴァニラは、心を落ち着かせるリラックス効果や鎮静効果、睡眠を誘うれっきとした機能性香料のひとつ。だからこそ世界中で愛され続ける香料なのかもしれない。そんなヴァニラの香りを2種類厳選、アンバーのアクセントとともに香りの核として採用、甘美で温かみのあるアコードを奏でるのがグッチ ブルーム パルファムだ。マスター・パフューマーのアルベルト・モリヤスのこだわりは、タイムレスなエレガンス。香りの主役はあくまでも白い花々が織りなすホワイトブルームアコードにコーラルジャスミンが寄り添うゴールデンブルームアコードで、ヴァニラが主役に躍り出ることはない。けれど、香りが立ち消えるまでそっと寄り添い、甘美な余韻をさまざまな表情とともに楽しませてくれるのだ。どこかパウダリーな質感も、ぬくもりが欲しい大人にふさわしいパルファムなのだ。
ゲラン シャリマー レソンス
伝説のアンバーアコードをヴァニラで称賛。新たな100年を刻む新名香に酔いしれる
伝説の香り「シャリマー」の誕生100周年を記念して、新解釈された香り。ゲランの伝統的なアンバーアコードをマダガスカル産ヴァニラチンキで引き立て、ウッディやレザーのニュアンスに、ムスクのぬくもりが官能的に溶け合う、新名香と呼ぶにふさわしい香り。
50㎖ ¥17,820
愛の物語に理性やゆとりをまとわせた新名香、誕生
ご存じだろうか。アンバーノートに欠かせないヴァニラのフレーバーが、市民権を得るきっかけとなったのが、1925年に誕生したシャリマーだということを。今から100年前、ヴァニラはとてもエキゾチックでセンシュアルなエッセンスだったに違いない。インドの皇帝と王妃の伝説的な愛の物語にインスパイアされ、サンスクリット語の「愛の寺院」がシャリマーの語源という魅惑的なエピソードとともに、今なお愛され続ける背景にはヴァニラの存在が欠かせないのもうなずける。新生シャリマーは、ゲラン フレグランス クリエイションディレクター兼調香師デルフィーヌ・ジェルクの新解釈によって誕生。ベースのアンバーアコードにマダガスカル産ヴァニラチンキをたっぷり。最後にムスクがたちのぼり、ぬくもりに包まれるのだが、意外にもさわやかな余韻がきわだち、甘さを加減。知的で洗練された印象さえ与えてくれるのだ。レソンス(フランス語で本質、真髄)の名にこめられた意味を、異なる個性をもつヴァニラの香りから嗅ぎ取ってみて。それがひそやかな楽しみに変わるはずだから。