顔立ちの変化が本格化してきた50代におすすめ。もたつくフェイスラインや口もとをすっきりさせるケア方法を美容家・石井美保さんが伝授。
ねらうはフェイスラインではなく細かなパーツのもたつき
「引き締めというとフェイスラインを意識し、真正面から見たときのVシェイプを目ざしがちですが、大人のたるみはもっと複雑で立体的なのでパーツに分けて細かく見るのが正解。ほうれい線にのる肉、口角の横の膨らみ、あご裏のもたつき具合は、日によって異なるだけに、改善の余地あり。たるみ印象の緩和にも貢献します」
ここをねらう!
トップス/スタイリスト私物
引き締めケアのターゲットは、小鼻の横のほうれい線にのっかるお肉、口角の横に現れるぽにょっとした膨らみ、あご裏のもたつきの3カ所。もとの位置にお肉を戻し、フラットに。
Step1 頭筋や耳まわりをほぐしてスタンバイ
「耳を持ち上げたり、ポニーテールにすると、顔のもたつきが緩和されることから、頭がかかわっているのは明らかです。実際、頭の筋肉をほぐすことで、もたつきがすっきりとするのはもちろん、次に続くケアの効果も確実に上がるので、ファーストステップとして欠かせません」
頭皮をゆらしてゆるめる
生えぎわから後頭部までこめかみの延長線上をほぐす。指の腹で頭皮を押さえてゆらし、ムダ肉を移動させるイメージで少しずつ後方へ。
耳まわりもぐるっとほぐす
頭皮と同様に指でゆらすのもありだけど、美顔器を使うのも手。生えぎわから耳の下まで、頭皮のこわばりがとれるまで押してほぐすと◎。
使ったのはこれ
深部のコリや筋膜の癒着にアプローチできるペン型美顔器の上位モデル。凹凸に寄り添ってフィットし、優しい力でも深くまで圧を与えることができる。
コアフィット ザ・フェイスポインター グラビティ¥39,800/ビーバイシー
Step2 引き締め系コスメで“肌アイロン”を
「ゆるみやもたつきには、引き締めやリフトアップ効果があり、体感の高いものがおすすめ。指すべりのなめらかなものを選び、優しくゆっくり肌表面をなでながらなじませる独自のメソッド、“肌アイロン”と合わせるとより効果的。量はケチらず多めに、が鉄則です」
引き締め実感の高い3アイテム
たるみの原因となるむくみと脂肪、そして重力に逆らう力の低下にトリプルアプローチ。流す手技と合わせることで、めぐりをよくし、すっきりと。
V コントア セラム 50mL ¥11,770/クラランス
輪郭のみならず、額やこめかみ、頰、口もと、首もとに的確に働
きかけて、速攻、パワフルな効果をもたらす美容液。シャープで美しいシルエットの顔だちに。
ザ・ファーミング セラム 30mL ¥60,500/ラ・メール
ピンと引き締まったハリをかなえる、肌の奥深くの立体構造に着目。なめらかにのびて肌と一体化。リフトした状態をキープし、メイクのりもよくするので朝ケアにも◎。
オバジX バイタライズ リフトクリーム 50g ¥11,000/ロート製薬
テンションをかけつつスライド
ほうれい線や口角のもたつきがなくなるまで生えぎわを引き上げて押さえる。反対側の薬指と小指でほうれい線にのる肉をすくい、生えぎわまですべらせる。左右10回ずつ。
仕上げにFIXクリームを
肌の修復や再生を促してハリを生み出す、高純度なプロキシレンを50%も配合。バンテージ級の引き上げ力を発揮。
リプラスティ ルコンストラクション ナイト クリーム 50PX 50mL ¥73,260/ヘレナ ルビンスタイン
Step3 筋肉を鍛えて本来のフォルムへ
「ほうれい線が長く深くなり、口角の横がぽにょっとするのは、そのまわりの筋肉が使えていない証拠。左右差もあり、筋肉が上手に動かせないかたほど、目立ちがちです。最初は微動だにしなくても、毎日意識していれば、少しずつ動くようになってくるので、根気よく!」
“頰筋”だけ動かすトレーニング
唇をギュッと閉じて固定。そのまま口角が動かないように両頰のトップを同時に引き上げるように筋肉を動かし、上げ下げを10回以上。
口まわりの筋肉の癒着はがし
口をすぼめて前に突き出す。そのまま上下の唇を同時に左右に倒す。倒しにくい場合は指でアシストし、筋肉が動くよう目覚めさせて。
自力で動かせない場合は、スティック型EMS美顔器でピンポイントに刺激を与えるのも効果的。温浴効果のあるジェルタッチローラーとのダブルエンド。
ビューティフェイススティックリン NADESHIKOサクラ¥28,000/ステラボーテ
Step4 あご下はひたすら流してもたつきオフ
「下垂して落ちてきたお肉を引き上げる筋肉があるのは顔。あごにはないので、あご下はとにかく老廃物を流すのみ。ストレッチして流れやすくしてから、あご下のもたつきを移動させるように“肌アイロン”を。さらにあご裏の老廃物は指や美顔器で押し流します」
1 あごを突き出し、“アイーン”ポーズを
鎖骨あたりを押さえる。首を逆方向に軽く倒してピンとのばし、あごを前後に出して戻すストレッチを10回ほど。
2 肌アイロンであご下のもたつきを流す
使うのは顔と同じ美容液などでOK。首をピンとのばし、シワをのばすようにあご下から鎖骨まで手をすべらせる。
3 老廃物を蓄積させないための“ポスポス”
あごの骨のきわをねらい、ペン型美顔器の先を斜めから差し込みほぐす。違和感がなくなるまでやるのがベスト!
撮影/岩谷優一(vale. /人物) 橋口恵佑(物) ヘア/KIKKU(Chrysanthemum) スタイリスト/今村仁美 モデル/石井美保 取材・原文/楢㟢裕美 ※エクラ2026年2・3月合併号掲載