肌、体、心に不安を抱えつつも、実りある人生を送りたいと願うエクラ世代。そんな女性たちに、美容ジャーナリストの齋藤薫さんが、これから先、豊かに生きるためのアドバイスを伝授。麗しき先達の言葉を胸に、背すじを伸ばし、前へ踏み出して。
齋藤 薫"豊かに生きる”美の指針
50代から、2回目の人生が始まる。1回目の人生で磨いた自分をさらに輝かせるための人生が!
人生は2回ある……私は今そう確信している。
人生が100年ならまさに50代の折り返しに、もう一つの人生が始まると。もちろん以前は夢にも思わなかった。でも実際にその世代を生きてみて初めて気づいたのは、人生後半、人はもう一度生命エネルギーをチャージできること。
かつてそれは人生のオマケのように「余生」と呼ばれたわけで、そう言われたら何も始めようがない。
でも2回目が始まると考えると、無性にいろいろ始めたくなる。1回目でやれなかったこと、やり直したいこと、まるで未知のこと、それを面倒と感じる人がいるだろうか。
だからまずは2回目があることを自覚したい。1回目の人生で磨いた自分を、フルに使って2回目の人生をさらに豊かに素晴らしいものにするために。
そもそも私がなぜそう思ったか? 理由は複数あって、まずは60代を超えた頃に人生を逆算するようになり、あと数十年しかないと考えたら、やりたいことが劇的に増えたのだ。まだ知らないことだらけなのにと焦りを覚え、人生で初めて“知的好奇心”が爆発した。突然ワクワクし始めたのだ。
次なる理由は、超高齢の母親が90歳の頃にもう寝たきりになると言われたのに、100歳を目前にして、今はピンピン歩いていて、頭も冴え冴え。人間は復活するのだと思い知ったこと。そう、若返りどころか復活!
ましてや数年後には人を復活させる抗老化薬やAI医療が現実のものになる。今のエクラ世代の人生は、これから長すぎるほど長いのだ。だからこそ死ぬまで元気で美しくあることに本気になるべき。
今、世の中は信じられないスピードで変わりつつあり、それこそ今の50代には全員に奇跡が起こるのだろうと私は考えている。これが人生2回目があると考える3つ目の理由……。
人間の潜在能力は今後どんどん目覚めていくはずで、そういう人間のポテンシャルに私は今いちばん興味があって、それを知識として得て、さらに実験的に自ら確かめてみるのが楽しくて楽しくて。
かくしてエクラ世代の未来はとてつもなく明るい。眩しいほどに。ぜひそのための準備を! 本当の人生はまさにこれからなのだから。
さいとう かおる●ご存じ、美容ジャーナリストの草分けにして業界のご意見番。シャープな視線で物事をとらえながら、女性に寄り添い、力づけるエッセーが、幅広い世代の支持を集めている。『年齢革命 閉経からが人生だ!』(文藝春秋)など著書多数。
齋藤 薫×石井美保 スペシャル対談
ビューティのみならず、世相や女性たちの心のありようまで、常に本質を見つめ続ける齋藤薫さん。その齋藤さんと、齋藤さんを敬愛してやまない美容家の石井美保さんがスペシャル対談! 50歳を目前にしてとまどう石井さんに齋藤さんが贈る、美の指針とは?
たとえ今、不安を感じていても、心も体も必ず上向いていきます
Kaoru Saito
健康、体型、心。悩み多き時期はどうのりきるのが正解?
齋藤さん(以下・齋藤) 50歳になられるんですね。美しい50歳!
石井さん(以下・石井) いえいえ。30代や40代は若いときの延長線上だったのが、50歳はそれらと訣別して、何かをあきらめる覚悟を決める年代だという気がしています。実際、年齢による変化も感じていて、実は一昨年、重度の五十肩になってしまったんです。痛みで体を動かすことができずにいたら、見事に脂肪がついて、落ち込みました。
齋藤 実は私も50歳過ぎのころ、人生で一番太っていましたね。
石井 体に厚みが出てくると、何を着ても似合わない! 解決法やリカバリー法ってありますか。
齋藤 髪型を変えるのも手ですね。体型が変わると、髪型との折り合いがつかなくなることもありますから。私はその年代から髪をまとめはじめて、以来“服が決まらない日”はまとめ髪。とはいえ、自分が着たい服が着られないのは、精神衛生上ものすごくよくない。これはやっぱりやせるしかないと思いいたりまして。
石井 どうされたんですか?
齋藤 ある専門家に、この年齢になったらドラスティックなことをしないとダメといわれて、食生活をガラッと変えたんです。油もの大好き、甘いものも大好きなので二者択一。食事を貧弱にするのはいやだったので、甘いものをいっさいやめたら、1カ月ちょっとで5、6キロやせました。
石井 今、運動もされているとか。
齋藤 骨密度が低く、なんとかしなくちゃと思って行きついたのが体を動かすこと。最近、年齢的にも脳の働きが……と思うことがあるんですが、現在は研究が進んで、脳下垂体の機能低下は運動不足からくるとわかってきたそう。運動といってもジムに行かなくてもいいんです。家でお湯を沸かしている間にスクワットをするとかね。筋肉をつけると意欲にもつながる。筋肉って大事です。
健康に生きることが一番。「体ファースト」を思い知りました
Miho Ishii
ピアス¥82,500・リング(右)¥198,000・(左)¥158,400/ヒロタカ 表参道ヒルズ トップス・スカート/スタイリスト私物
石井 肩を痛めたとき、健康に生きることが一番大切だと思い知りました。“体ファースト”です。が、そういいつつ、仕事柄、肌に手をかけてここまできたけれど、自分の肌は今がピークで、閉経を迎えたらあとは落ちていくだけなんじゃないかと不安になったりもして……。
齋藤 絶対そんなことはない! 私は逆でしたよ。女性ホルモンって悪い面もあって、バランスがくずれれば暴れるから、40代は肌にいろいろなトラブルが起こりましたけど、閉経後、毒が抜けたようによくなりました。また「塗るより飲む」と切り替えて、インナーケアを始めてからは調子がよくて、体も今が一番元気です。
石井 それは希望がもてます!
齋藤 確かに私も50代が見えてきたころは、更年期で不安感もあって最悪でした。でもそのあと、ちゃんと上昇したので、それはお伝えしたいな、と。これからも楽しいことはいっぱいありますよ。
石井 上昇してから次の人生がある。
齋藤 なんか本当にね、目下2回目の人生を生きているという感じです。人生100年時代といわれますが、以前は100歳まで生きても仕方ないんじゃないかと思っていました。けれど最近、意識が変わって、未来を見たくなったんですよ。今、AIの進化に加速度がついていて、たぶん10年後には想像もつかない景色が広がっていると思うんです。ロボットがあたりまえのようにそばにいるかもしれないし、エイジングの研究が進んで、人間が40歳くらいから年をとらなくなるかもしれない。その未来を見たくなったし、生きてみたくなった。
石井 そう考えると楽しみ。お話をうかがっていると元気が出てきました。
齋藤 美保さんたち50代はそういう“革命”が起きるタイミングに間に合って、しかも主役になれる世代。だって100年生きるとしたら、50歳ってちょうど真ん中ですからね。そして変革の中で生きていく美保さんをずっと見ていたいです。
石井 見守ってくださっていると思うと裏切れない。がんばります!
「これから先の未来を見るのが楽しみ」(齋藤 薫)
「お話を聞いて元気が出ました!」(石井美保)
さいとう かおる●ご存じ、美容ジャーナリストの草分けにして業界のご意見番。シャープな視線で物事をとらえながら、女性に寄り添い、力づけるエッセーが、幅広い世代の支持を集めている。『年齢革命 閉経からが人生だ!』(文藝春秋)など著書多数。
いしい みほ●美容家。麻布十番のサロン「Riche(リッシュ)」を主宰しながら、美容家として独自のケアメソッドを提唱し、さまざまな媒体で引っぱりだこの日々。著書に『こすらなければ、美肌』(講談社)などがある。
綺麗を即効手作りする「シンデレラ美容」のすすめ
“エクラ世代ほど見た目の伸びしろが大きい世代はない”“その気になれば、まだまだ見違えるように光り輝ける”と語る美容ジャーナリストの齋藤薫さん。綺麗を速効手作りできる、50代の「シンデレラ美容」とおすすめアイテムを徹底解説。
大人には、今日その日の綺麗だけを考えた「シンデレラ美容」が不可欠だ
シンデレラは、舞踏会に行く時だけ完璧な美しさを誇り、魔法が解けるといつもの自分に戻った。50代からは、出かける時だけシンデレラ……そんな割り切りがあって良いのではないかと私は思う。
なぜならエクラ世代ほど見た目の伸びしろが大きい世代はないからで、普段着の自分はそれ相応であったとしても、その気になれば、まだまだ見違えるように光り輝ける。その日その日、集中力ある美容をすればびっくりするほど綺麗になれる。50代は、そういうポテンシャルを持っているということ。
だから長いスパンで綺麗を積み重ねていく時間軸以上に、1日しか持たなくてもいい、その日1日限りなく美しく見える美容をしたい。
メイクはもちろん、スキンケアでも肌を目一杯膨らましたり、ハッとするほど肌を明るく見せたり、一時的にでも肌を引き上げたり……まさに“メイクのようにスキンケア”する習慣を。
美容成分の効果を気長に待つのではなく、マスクやマッサージやリフト機器で綺麗を即効手作りして、シンデレラの外出を心がけてほしい。
肌の一生もの、それが透明感。いくつからでも、いくつまでも、透明感は生み出せる
人は加齢で「全てのものを失う」と思いがち。でも違うのだ。例えばいくつからでも増やしていけるのが透明感。そして、透明感だけはいくつになっても生涯保っていける。
ましてやシワやたるみがあっても、透明感さえあれば人はちゃんと美しく見える。美の条件においても透明感ほど尊いものはないくらい。
だから決して諦めてはいけないのだ。ただ逆に言えば、透明感を生むのはどんな年齢でも等しく難しい。潤いからメラニン量、肌の構造までの総合力を問うものだから。
つまりすべきことが多すぎて、正直これまで絶対の決め手はなかったわけだが、実は今季ついに、科学的に透明感を作り出す化粧品が登場している。
エリクシールのブライトニングラインはまさに科学的に透明感を生む処方、人をいちばん美しく見せる透明感が、いよいよ日々のお手入れで確実に作れるようになるのだ。いくつからでも。
1.ホワイトロジスト クロノジェネシス ブライトニングコンセントレイト 1.8X
「コウジ酸濃度が従来の1.8倍、これに尽きます。力のある成分の配合量を増やすのはリスキーでもあるけれど、それをやってのけて
いる。期待が持てる! 透明感を即効的に作る新処方にも注目したい」(齋藤さん、以下同)。肌色維持因子に関する技術も搭載。
ホワイトロジスト クロノジェネシス ブライトニングコンセントレイト 1.8X 30mL(医薬部外品)¥19,800/コスメデコルテ
2.エリクシール ブライトニング ローション ・同エマルジョン しっとりタイプ ca
「漠然としていた『透明感はどうやってつくられるか』ということを科学的に解明。つけた瞬間からふわっと明るく透き通る感じがします」。美白&コラーゲンケア成分で透明感を加速。
エリクシール ブライトニング ローション しっとりタイプ ca 170mL( 医薬部外品) ¥3,740・同エマルジョン しっとりタイプ ca 130mL(医薬部外品) ¥4,400/エリクシール
3.オバジC 25セラム ネオ
「従来のものに比べてサラッとした感触で、しっかり入っていく感覚あり。『光を放つ肌』が生まれます」。肌細胞内のビタミンC濃度を高めるアプローチを駆使し、リニューアル。
オバジC25セラム ネオ 12mL ¥11,000 /ロート製薬
大人は、毎日、肌を膨らませて。ハリツヤ、明るさを即効で生む シンデレラ美容
シンデレラ美容の象徴は、何といっても肌を膨らませること。
単純に、萎んだ風船を膨らませれば表面にパンとしたハリとツヤとなめらかさが生まれ、同時に色みまで明るくなる。もともと痩せぎみの50代の肌、良いことずくめなのに、なぜみんな膨らませないの?
乳液を先に使うことで角層を膨らませ、そこに化粧水をたっぷり送り込む独自のお手入れを創業以来提唱するアルビオンの乳液も、また昨今の“365日マスク”トレンドも、肌を膨らませる最短の技。
一方、化粧水で日々潤いを貯金し、42日間で1本使い切る頃にはむっちりとした肌に仕上げるのがKANEBO。肌は老化するのではなく成長するのだとも訴える。
毎日がシンデレラ、42日後には祝福される肌になる、そんなドラマのあるお手入れだ。
1・2.アルビオン エクシア クリニシャス デイズ、ブライトリファイン ミルク f EM
「『肌を膨らませるといえばアルビオン』の乳液とローションマスクを組み合わせて。乳液は3プッシュすべてを肌に入れると本当に明るくなるのもいい」。
1.大人のための毎日使えるローションマスク。
エクシア クリニシャス デイズ 19mL×28枚 ¥22,000/アルビオン
2.肌の自己鎮静力と抗酸化力をサポートする美白乳液。
ブライトリファイン ミルク f EM 200g(医薬部外品、3月17日発売) ¥5,500/アルビオン
3.カネボウ ジェネレイティング エッセンシャルズ
「胎脂の成分がベース、ミトコンドリアの働きにも注目したKANEBO初のエイジングケア化粧水。たっぷり、きっちり1本使い切ると、肌の膨らみが違ってくるはず」。肌の代謝を根本から高め、老化による悩みを全方位的にケア。
カネボウ ジェネレイティング エッセンシャルズ 168mL ¥13,200/カネボウインターナショナルDiv.
シワとシミとUVケアは未だ進化中。だから迷わず最新のものを選ぶべき
新製品にばかり目を奪われて、自分が今こそ使うべきベストな製品を見逃してしまうのは残念な話。発売2年目3年目できちんと評価されているものを選ぶ方が手堅いとも言える。
ただ必ず新製品を買うべきものも厳然とあって、それはシワ、シミ、UVケア。この3分野は未だ絶賛進化中で、発展途上とも言える。
特にシワ改善は手応えが薄いという声もあって、その年に最も革新的と思えるものを的確に選ぶべき。美白も新知見はまだまだ出てきているので目が離せない。
またUVケアの数値はとっくに頭打ちだが、今や付加価値競争の真っ只中。他のアイテムは色モノやベースメイクなども含め既に成熟していて、処方的に当面の間、劇的進化はなさそうだから、既存品も含めて冷静に選びたい。
そうしたマーケットの裏読みで、大人ならではのモノ選びを!
1.ディオール カプチュール プロ コラジェンショット
「シワ改善を謳うスキンケアは多くあるものの、今、基本に立ち返ってコラーゲンに注目。なかでもディオールのショットシリーズは全て必ずチェックしたい」。基底膜のコラーゲンに働きかけて、目もとにハリを。
ディオール カプチュール プロ コラジェンショット 15mL ¥12,980/パルファン・クリスチャン・ディオール
2.クレ・ド・ポー ボーテ セラムエクラS II
「美白は新しい発見があってこその進化。シミタンパク質に関する知見を応用した、今年の美白の中でもっとも先進的な一品」。メラニン生成を早い段階で抑え、現在あるシミもケア。
セラムエクラSⅡ( 医薬部外品) 40mL ¥41,800/クレ・ド・ポー ボーテ
3.アリィー クロノビューティ フラットスムースフィルターUV
「過酷な夏が予想されるなか、マークすべきはUVケアの専門ブランド。肌の凹おう凸とつを平らにすると焼けにくくなるという発想が素晴らしい」。毛穴などをフィルター的になめらかに。
アリィー クロノビューティ フラットスムースフィルターUV SPF50+・PA++++ 30g ¥2,178(編集部調べ)/カネボウ化粧品
「実験美容」で50代はもっと綺麗になれる!
“エクラ世代ほど見た目の伸びしろが大きい世代はない”“その気になれば、まだまだ見違えるように光り輝ける”と語る美容ジャーナリストの齋藤薫さん。綺麗を速効手作りできる、50代の「実験美容」とそのおすすめアイテムは?
50代からは、いっそベースメイクでも色白肌を作ってみる。自分に見惚れるために
「ファンデーションは自分の肌の色に合ったものを!」「肌より白いと白浮きします!」。
これまでずっとそう言われ続けてきた私たち。でも最近は少し事情が変わった。店頭でも“わかっているブランド”は、その人の肌よりも明るめをお勧めしてくれる。そしてそれは極めて正しい。
そもそもファンデーションを塗る上で、肌と全く一緒の肌色を塗っても何だか感動がない。私は昔から中途半端な肌色じゃつまらないと、意識して白めか暗めかどっちかを選んできた。ハッとさせるオーラは、白いか黒いかどちらかだから。ましてや今は韓国女性の肌の白さや、吉沢亮の雪のような色白肌に、なんて綺麗な……とため息をついてるはず。
でも大丈夫。今やベースメイクの進化によって、白浮きってなくなった。透明度が高いから色が肌を選ばないのだ。首との差も目立たない。だから思い切って色白肌を作ってみない?
透明肌を作るおしろいや、トーンアップのUVや、くすみトラブルも同時に防ぐカラー下地でも色白肌を作れるし、今は手段も様々。外出先の鏡で肌がハッとするほど明るいと、それだけで俄然嬉しくなる。肌色を操るって楽しいと。
1.SK-II ジェノプティクス エアリーUVクリーム
「色白感が出て、日中鏡を見たときにホッとします。白浮きしたり、不自然になったりしないから心置きなく使って」。明るさ、保湿、ハリ、下地と多機能効果のノーカラー日焼け止め。
SK-II ジェノプティクス エアリーUVクリーム SPF50・PA++++ 30g ¥9,900(編集部調べ)/SK-II
2.エレガンス ラ プードルオートニュアンス VIII
「いろいろなお粉を使っても、これに戻るとやっぱりすごいな、と。持ち、均一性、カバー力、そしてオーラ感。特におすすめはこのⅧ番」。5色を混ぜることで圧倒的な透明感。
ラ プードルオートニュアンス Ⅷ ¥13,200/エレガンス コスメティックス
3.パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・ケア&カラー・セラム・プライマー
「3色それぞれトラブル対応のケア成分が入った、カラー&セラムのハイブリッド。パープルは黄ぐすみを消し、色白感を増してくれます」。パープルはナイアシンアミド、くすみ補正のピンクはビタミンC、赤み消去のグリーンはビタミンB5配合。
プリズム・リーブル・ケア&カラー・セラム・プライマー パープル、ピンク、グリーン 各30mL ¥7,700 /パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕
なぜ試さないの? なぜ挑まないの? 実験美容を楽しむと、綺麗の道が劇的に開かれる
歳とともにメイクに臆病になってはいない? むしろ大人こそ挑んでみるべきなのに。ずっと使わず嫌いしてきたものほど大人をキレイにしてくれるのに。
例えば、つけまつ毛。私自身、60代で初めて習慣にした。自まつ毛が少なくなったから。常に上向きの長まつげがリフトアップ効果をもたらすから。そして年齢を重ねるほど清潔感を失ってはいけないから。
滲みもダマもなくて、ヒョイと貼るだけ、実はアイシャドーもアイライナーもいらなくなる、効果絶大でこんな便利なもの、今まで避けていたなんて!
ハイライターも同じ。難しくて。面倒で。効果が分からなくて。そういう理由で使わない人は本当に損してる。頰骨に、額に、鼻筋に、白い光を加えるだけで顔立ちってこんなにも際立ち、生命感が煌めくなんて!
驚異のベストセラー、シャネルのボーム エサンシエルなら失敗なく効果を出せる。そこに毛穴を引き締める最新乳液を意識的に組み合わせると、艶めきとオーラがより本物に見えて感動的……などなど実験的に色々試すと想定外の美しさが弾け出すはず。
もう一つ試すべきは、キュレルのパウダーバーム。私はこれを日中家にいるときのメイク代わりに使っている。欠点をカバーするのにあくまで保湿剤だからそのまま寝ても大丈夫。24時間これで過ごすと家族にキレイになったと言われ、いつもと違った高揚感!
常識に縛られずに、思いきっていろんなことを試してみる実験美容。
いくつになっても発見はある。大人になってからでも、ちゃんとキレイになれるという気づきこそ、一つの悦楽なのである。
1.キュレル 潤浸保湿 パウダーバーム
「メイクみたいだけどスキンケア。肌のノイズがなくなってキレイに見えて、『今日ファンデーションつけてません』と胸を張れます」。セラミド機能成分で潤いを補いつつ、粉体の働きで美肌仕上げに。
キュレル 潤浸保湿 パウダーバーム 34g ¥2,090(編集部調べ)/花
王
2・3.エマルジョン N°1 ドゥ シャネル、ボーム エサンシエル スカルプティング
「リフトアップを考えた2品。大人は毛穴を見えなくすることでハリが見えてくるので、毛穴に特化した乳液を。さらに自然にメリハリを出すハイライターを加えると、ゆるんだ顔がピンとします」。
2.抗酸化成分やAHAで毛穴目立ちを抑える。
エマルジョン N°1 ドゥ シャネル 100mL ¥19,910/シャネル
3.濡れツヤが美しい、スティックハイライター。
ボーム エサンシエル スカルプティング ¥7,260/シャネル
4.CLEAR EYELASH つけまつげ
「毛量が多く、引いてしまいそうですが、つけると案外平気。大人はこのくらい『やった感』があるもので変化を感じさせたい」。しっかりボリュームで目もとに存在感。
CLEAR EYELASH つけまつげ 10ペア入りバリューパック 04/編集部私物
“美しい若返り”をかなえる厳選アイテム
“エクラ世代ほど見た目の伸びしろが大きい世代はない”“その気になれば、まだまだ見違えるように光り輝ける”と語る美容ジャーナリストの齋藤薫さん。生涯を美しく快活に生きるため、50代が実践すべきケアをピックアップ。
塗るより飲む。飲むほどに塗らなくなる。インナーケアは効果がわからない、なんて嘘!
私は50代で「塗るより飲む」美容に切り替えた。もちろん塗るのも重要。欠かしてはダメ。しかし自分に必要なインナーケアに出会うと次第に塗るものに頼らなくなる。
サプリは効果が曖昧と考える人が多いが、本当だろうか。“ちゃんと効くもの”を選べば、必ず効く。
ちなみに今、全員に飲んで欲しいのが、究極の抗老化「老化細胞除去」のサプリ。同じく絶対の切り札ミトコンドリアを増やすサプリ。シワ改善も期待できる米発酵成分ライスパワーを飲むドリンク。若返りはむしろ内側から、と気づいた人から。
1.アプレンダーズ 還元型コエンザイムQ10
「ミトコンドリア活性にはコエンザイムQ10、それも還元型を飲んでほしい。飲み始めてから目覚めがよくなり、元気を自覚するように」。ミトコンドリアに作用し、細胞エネルギーを向上させる。
還元型コエンザイムQ10 60粒 ¥2,199(編集部調べ)/アプレンダーズ
2.ファンケル ウェルエイジ プレミアム
「エイジングケア系サプリで初めて効果を感じたのがコレ。私の場合は頭が冴え、思考がクリアになりましたが、人それぞれの弱いところに効いてくるのではと思っています」。老化細胞を除去し、活力を高め、疲労感を軽減。
ウェルエイジ プレミアム 30粒 ¥5,870/ファンケル
3.森田薬品工業 &setouchi HARI DRINK premium
「ライスパワーを開発した勇心酒造への信頼感から選択。潤いアップはもちろん、シワケアにも手応えがありそう」。肌の水分保持能を改善するライスパワーNo.103を配合。
&setouchi HARI DRINK premium 50mL×10本 ¥8,640/森田薬品工業
髪はほとんど顔。髪のトップを高くするボリュームアップ機器は、立派なリフトアップ
髪のトップを高く見せれば必然的に重心が上がり、顔までリフトアップされ、逆にトップがぺしゃんこだと顔がたるんで見える。
ほんの数センチの高さの違いでも見え方は大違い。それが髪と顔の関係なのだ。またストレートの髪は対比で顔のたるみを目立たせる。できれば顔のサイドにも髪のボリュームが欲しいところ。だからヘアボリューマーは、顔のリフトアップそのもの。顔立ちを作るつもりでヘアスタイリングを。
ヤーマン ヘアボリューマー
「ペタンとしたトップに簡単に高さを出すことができ、顔との対比でリフトアップ」。ボリュームに特化したアイロン。ブラシで髪をキャッチして、トップやサイドの立ち上がりがふんわり。
ヘアボリューマー ¥17,600/ヤーマン
美しい若返り、最大の鍵は筋肉だった!? しかも体幹と骨盤底筋を家で鍛えるすごい時代がやってくる!
これは単に「筋肉を鍛えましょう」という話ではない。
若返りの意外な主役は筋肉にあり!! 最新の研究で、筋肉から分泌されるマイオカインなるホルモンが、脂肪燃焼・代謝アップはもちろん、免疫力アップ・抗炎症・血糖値調整・脳の活性化にまで驚くべき効果をもたらし、気力や幸福感まで高めることが解明されたのだ。
そこで必ず来る「筋肉至上主義」時代を先取りするのがSIXPAD。作るのが最も難しい体幹と骨盤底筋を家で毎日鍛えられる機器を発表したのだ。
体幹と骨盤底筋こそ若さと美を保つ鍵、と訴える筋活リーダーは、EMS機器の厄介なジェルシートを不要にする革命もやってのけ、筋活機器を休まず進化させて、バキバキとは違う「生涯を美しく快活に生きる糧が筋肉にある意味」を教えてくれる。
大丈夫、必ず美しい筋肉が生まれる。まずはこのブランドについて行こう。
1.SIXPAD Perine Fit
「今まで骨盤底筋を鍛える方法は体操くらいしかなかったけれど、座るだけ。骨盤底筋をケアし、女性の基盤のパーツ、膣の緩みが解消されると全身が若返りそう」。膀胱や子宮を支える筋肉、骨盤底筋をターゲットに、EMSで集中的にトレーニング。
SIXPAD Perine Fit ¥88,000/MTG
2.SIXPAD Medical Core
「なんといっても現代は筋肉の時代と言い切りたい。特に体幹を鍛えれば、姿勢がよくなる、歩き方がよくなる、骨もよくなる。この機器はジェルシート不要なのもいい」。EMSで腰まわりのインナーマッスルまで鍛える。
SIXPAD Medical Core ¥58,300/MTG
美容ジャーナリスト 齋藤薫さんが意識していること
「50代からの2回目の人生は、自分の好きなものがハッキリわかっているから、迷いや無駄があまりない。嫌なことはもうしなくていいから、心地よい」と語る美容ジャーナリスト 齋藤薫さん。生涯を美しく快活に生きるため、大切にすべきこととは?
自分で自分を幸せにする意識。そして周りも一緒に幸せにする意識が人を輝かせる
旅に音楽にお洒落、そして未来を見に行くための準備……そういう意味でも何かと忙しく、人生において今がいちばんワクワクしている。
人生前半、1回目の人生は、仕事が主軸で一種の修行、試行錯誤を繰り返したが、50代からの2回目の人生は、自分の好きなものがハッキリわかっているから、迷いや無駄があまりない。嫌なことはもうしなくていいから、心地よい。
ここで大切なのは、自分で自分を幸せにしてあげる意識。ただし周りも一緒に幸せでなければ意味がない。若い頃とはそこが違うのだ。
人生前半は自分の幸せを探すことで精一杯、それでいいと思う。でも大人は周囲を巻き込んでみんなで幸せになるという意識がないと本当の幸せは得られない気がする。美しさも同じ。
周りを心地よくするような存在であろうとすることが、大人の美しさなのだと思う。そのために毎日、ちゃんと小綺麗でありたい。そして、自分がいかに人を心地よく幸せにする存在になれるか、それも含めて未来を確かめたい、そう思うのである。
自分のテイストを貫きつつ軽やかにファッションを楽しむ
好きな洋服のテイストは変わらないけれど、手にする場所が変わっ
てきたと齋藤さん。
「ブランドものにはまった時期もありましたが、最近、多く利用しているのが韓国のサイト。日本の服が“可愛い”だとすれば、韓国の服はセクシー。そしてどこか“大げさ”。このブラウスもリボンが大きくて大げさ、でも、そこが楽しいんです」。
アクセサリーは目立ってこそ意味がある
「大きなイヤリングが大好き。インパクトがあるし、これさえつけていれば、他に何も必要がないというラクさもある。だから旅先でも見つけるとすぐ手に取ってしまいます」。
写真奥の丸いイヤリングは、カラフルなボタンにパーツをつけて、自分でつくったもの。
体に響く音楽を感じながら心を解き放つ
「音楽が好きで、子供時代からピアノを弾いていたんですが、50歳の頃、新しい楽器にトライしてみたいと思い、チェロを始めました。大人になってからでも十分弾けるようになりますし、音が体に響くから癒しにもなります」。
いいことがあったとき、反対にモヤッとした気持ちになったときも、気持ちが自然とチェロに向かう。
筋肉が気力になる。だから日々の運動は欠かせない
長らく運動とは無縁だった齋藤さん。「更年期で精神的に落ち込んだ50歳初め、抜け出そうと運動をするように」。今では毎朝15分のストレッチ&筋トレがルーティン。ピラティスでも使われるトレーニングチューブは、朝の運動時にも、仕事の合間にも愛用中。
見て、聴いて、感動する。旅はエネルギーの源
多く訪れる地はヨーロッパ。「街に着いたらまず教会に行くのが習慣になっています(写真左・バルセロナの大聖堂、右・ウィーンの教会)。教会は美術品の宝庫ですが、実は美術館巡りにおいても宗教絵画がもっとも好きで……。本来は目に見えない神が必ずそこにいると思うと、写実的なものよりさらに心を奪われます」。
歳を取らない秘訣は、知的好奇心を失わないこと
(右)『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』 鈴木 祐 かんき出版 ¥1,650(左)『最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』鈴木 祐 クロスメディア・パブリッシング ¥1,628
「今興味を持っているのが、アンチエイジングの未来について。NHKの『ヒューマニエンス』という番組を見て、人間の体の潜在能力はすごいと思い、そこからサイエンスの世界にはまっていきました」。体について、不老長寿について、知るほどに未来への希望が!
撮影/中村和孝(人物) Fumito Shibasaki(donna/物) ヘア&メイク/永田紫織(aosora/齋藤さん) ヘア/大野朋香(air/石井さん) スタイリスト/青木宏予(石井さん) 取材・原文/入江信子 ※エクラ2026年4月号掲載