大人の夏の定番アレンジでありながら、ただ結ぶだけでは、老け感やお疲れ感に直結する“ひっつめ”印象を呼ぶ「ひとつ結び」。そうならないための「シルエット」「ニュアンス」「質感」「結び位置」の最旬ルールをプロが指南!
これが大人をきれいに見せる“ひとつ結び”のルール
ルール1 シルエットは極力タイトに!
「ここ最近のひとつ結びは、“タイトに”、がトレンド。整った“面”で魅せるスタイルは、知的で上品な印象はもちろん、肩の力が抜けたゆとりさえ感じさせて、まさに大人の夏スタイルが目ざすところ。髪がつぶれて見えないよう、ほんの少しだけフォルム調整をするだけにとどめ、極力“面”が美しく見えるシルエットを目ざすのがおすすめです」(津村さん・以下同)
ルール2 ニュアンスは最小限に!
「“面”の美しさがキモのタイトシルエットなので、もみあげや襟足の後れ毛を残したり、後頭部やトップのボリュームを過剰に出す必要はありません。むしろ過度なニュアンス出しはNG。今どきなムードから離れてしまい、旬のファッションとチグハグになって、老け見えの一因に!」
ルール3 ツヤある質感で上品に!
「ひとつ結びが“ひっつめ”に見えてしまう一因はスタイリング剤を何もつけないこと。乾いた印象の髪では、クセがあらわになったり、ボサボサ感が出てしまって、老け見えしてしまいます。オイルやバームなどでツヤを足し、まとまりをよくしてからアレンジすることで、品よく決まります」
ルール4 旬の結び位置は、低め位置!
「大人を素敵に見せる結び目ポジションは、低めは襟足(ぼんのくぼあたり)、中間なら耳の高さ、高めならゴールデンポイントの3つ。その中でも今年らしいタイトなシルエットと相性がよく、基本にしたい位置は、面の美しさをきわだたせる低めの襟足位置。また結ぶゴムはシンプルなものが◎。ラバーゴム、黒いシンプルゴムなど、装飾のないものが髪が主役のスタイルにはまり、大人っぽい印象になります」
大人をきれいに見せる結び位置はこの3つだけ!
旬の「低め位置」のほかに2つある大人をきれいに見せる結び位置のうち、ゴールデンポイントとは、あごと耳を結んだ延長線上の位置。「ちょうどつむじのあたりになるので、大人になると気になるボリューム不足による“つむじ割れ”がカバーできます」。また、耳の高さの位置は、後頭部の真ん中あたりが結び目に。「後頭部のつぶれ感が目立たず、頭の形がよく見えていきいきとした印象に」
“ひと結び”の基本形の作り方
大人の夏の定番アレンジのひとつ結び。まずは基本のアレンジプロセスをアップデート。実は結ぶときより、その前の準備段階のほうが大人には大切だった! 美容師・ヘアスタイリストの津村佳奈さんが6つのステップを伝授。
★用意するのは、この3つ!
<ドライヤー>
大風量でドライ時間を短縮。シンプル設計ながらマイナスイオン、ターボ、セット、クールと必要なモードを搭載。SALONIA スピーディーイオンドライヤー 全4色 ¥5,479/アイエヌイー
<ヘアオイルorヘアバーム>
硬い髪に
多毛やクセが強い髪にはしっとりまとまるオイルを。ドライレメディー シリーズ デイリー モイスチュア オイル 30㎖ ¥4,290/アヴェダ
細い髪に
適度な硬さのバームやクリームは細くつぶれやすい髪に。ミエル オイルクリーム 30g ¥2,530/ガーデン プロジェクト
<パドルブラシ>
頭皮ケアのイメージが強いパドルブラシは、実はとかすときに毛束の間に空気が入り、ふんわり仕上げるドライにも便利! 一本あると応用力高し。パドルブラシ ¥4,290/アヴェダ
基本のプロセス
《1》結んでもつぶれないよう根元を起こす
根元を水でぬらしたら、パドルブラシで根元を立ち上げるように乾かす。もみあげからもみあげへ、額の生えぎわから襟足へ、と大きく左右前後に根元を起こして。
《2》スタイリング剤は髪の内側から塗布する
髪質に合わせてバームまたはオイルを選ぶ。適量を手のひらに広げたら、襟足から塗りはじめる。内側から手ぐしを通して、毛先までスタイリング剤をなじませる。
《3》髪の表面は手に残った量をなじませる
2で手に残っているスタイリング剤を、表面をつぶさないよう軽く手ぐしを入れながらなじませる。ひとつ結びにツヤを足すためにも、表面になじませるのを忘れずに!
《4》タイトに髪をまとめてひとつ結びに
手ぐしでタイトにまとめながら、低めの位置でひとつ結びに。むずかしいテクはなし! 1で根元を立ち上げているので、タイトにまとめてもつぶれにくくなっている。
《5》結ぶ位置の目安はぼんのくぼ
上の画像は結び終わった状態。襟足の位置でシンプルなひとつ結びを。毛先にハネやうねりがないほうが洗練されるので、寝グセがある場合はストレートアイロンで伸ばしても。
《6》最後にトップを引き出して立体感を演出
一番つぶれて見えやすいトップだけつまんで、5㎜〜1㎝ほど引き出すイメージで立体感をプラス。ボリュームを出しすぎると、古い印象になってしまうのでさりげなく。
“ひとつ結び”を洗練させる+αテク
大人の夏の定番アレンジのひとつ結びに関する簡単なフロントテクを、美容師・ヘアスタイリストの津村佳奈さんが伝授。
前髪ありのスタイル▶︎▶︎老け見えの原因、こめかみ横のすき間をしっかり埋める
「前髪ありの場合、こめかみと前髪のすき間が毛量の寂しさや年齢を感じさせるので、空間ができないためのひと手間を。またフロントにうねりやクセがある場合は、ストレートアイロンで伸ばすのがおすすめです」
《1》基本のプロセスのあと、前髪だけに少量のオイルなどを塗布。中間から毛先にはしっかりとなじませる
《2》前髪を放射状にコーミングして、こめかみのすき間を埋める
レイヤー多めのスタイル▶︎▶︎顔まわりのウェット毛束で、ほんのりニュアンス
「顔まわりにかかるレイヤーの毛束がパサついていると疲れ見えの原因に。結んでも落ちてくる長さの後れ毛にはスタイリング剤をしっかりなじませウェット毛束にしてほどよいニュアンスに変換。もみあげの毛束は耳にかけてスッキリさせ、タイトなシルエットをくずさずに」
ゴムに届かないレイヤー毛束をつまみながらオイルなどを塗布。ウェットにしてからコーミングすると、さらにきれいな仕上がりに
「老けて見せない」ためのひとつ結びQ&A
髪悩みがあってもタイトなひとつ結びの完成度を上げるには?大人ならではの細かな疑問を津村さんが解決!
Q.タイトなシルエットにすると、分け目やトップの寂しさが気になります
【After】
【Before】
A.分け目を1.5〜2㎝外側にずらして結びましょう
髪質によっては、基本プロセス《1》のブローをしても髪がつぶれてみえる場合も。そんなときは、分け目をいつもよりちょっと外側にずらすだけでも根元がふんわり。大幅にずらすと、今度は浮きすぎてしまうので、“ほんの少し”がポイント。
繊細に毛束を調整できるコームの柄などを使い、フロントからトップの分け目を、いつもより1.5〜2㎝外側にずらす
分け目を変えたことで短いうぶ毛などが目立つ場合は、手のひらに薄くヘアバームを広げ、子犬に触れるくらいの優しいタッチでなでつける
Q.ひとつ結びにすると、ヘアのダメージやパサつきが目立つ気がして……
After
Before
A.ストレートアイロンで表面のツヤ感を復活させて
ダメージ毛やクセ毛など、乾燥毛の場合は、ツヤの出るスタイリング剤を塗布するだけでは乱反射でギラつきが目立ってしまうことが。基本のプロセス《1》のブロー後、表面だけにストレートアイロンを通し、熱でキューティクルを整えましょう。
180℃くらいの高温でサッサッサッと3回くらいすばやくアイロンをすべらせてツヤ出しを。表面の毛束を引っ張りながら行うのも大切
Use it!
ダメージ予防をしながら、髪へ的確に熱を与えることができる。ビューテック ストレートアイロン¥22,000/MTG(リファ)
Q.結んだ毛先のうねりや乾燥を目立たせたくない!
A.おだんごヘアにすれば、おしゃれ感までプラス
毛先までうねりがなく、ツヤがあるのが理想のタイト結び。うねりが強かったり、広がる髪質の場合は、おだんごヘアでカムフラージュを。毛先を入れ込むので、毛先のパサつきや髪悩みが目立たず、時短にもなって一石二鳥です。
基本プロセス《2》の段階でバームをたっぷり使用し、毛先までしっかりと塗布。おだんごがまとまりやすくしておく
ひとつ結びと同様にまとめたらゴムに通しきらず、輪っか状のおだんごに。入れ込む毛先は下向きが洗練&太めゴムのほうがとめやすい
Q.つむじの薄さをカバーする方法はありますか?
A.高めのポニーテールでカムフラージュが正解!
つむじがぱっくり分かれやすい、朝時間がなくてブローできなかった、そんなときはセミディの長さがあればできるポニーテールを。つむじの位置でまとめてしまうので分け目が隠れるんです。夏なので涼やかな印象にも。
基本プロセス《2》の段階で、下向きになりオイルなどを塗布しながらゴールデンポイントに髪を集める
手ぐしでタイトにまとめながら、高い位置でポニーテールに。基本同様、後れ毛やニュアンスは極力少なく