ひとつ結びは、大人の髪をすっきり見せてくれる頼れるヘアアレンジ。でも、ただまとめるだけでは、老けて見えたり、生活感が出てしまったり……。そこで今回は、ヘア&メイクの長井かおりさんが、ちょっとしたテクでいつものひとつ結びをこなれて見せるコツを伝授!
教えてくれたのは……
ながい かおり●幅広い世代の美容悩みに寄り添い支持を集める。著書のほか、YouTube『おしゃべりメイクBOX』も大人気。
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抜け感の裏には緻密な計算がある
カットソー¥46,200/エイトン青山(エイトン) パンツ¥51,700/シチズンズ・オブ・ヒューマニティ(エー・ゴールド・イー) イヤカフ¥14,300・ピアス¥19,800・バングル¥33,000・リング(薬指)¥16,500/プライムゲートアドバタイジング(ラ・スール)リング(中指)¥41,800/ビジュー アール・アイ
「時短で快適、誰にでもできるひとつ結び。でもいかにも“結びました”という印象の残念な仕上がりになっていませんか? また、ラフやこなれ感を目ざしてつくった結果、逆に疲れて見える、という悩みも聞きます。
エクラ世代の場合、見た目はどんなにこなれていても、結ぶ、引き出すといった細かいテクニックは基本に忠実につくり込むことが成功のコツです。シンプルだからこそディテールが大切! 一生使えるテクニックなので、ぜひマスターしてくださいね」
長井流簡単テクニックでひとつ結びがレベルアップ!
大人を疲れて見せる、ひとつ結び 4つの「ない」
何げなくただ結ぶだけでは、こなれたムードを出すのがむずかしい。ひとつ結びで見落としがちな4つのポイントを、長井かおりさんが分析。
「ボリューム」がない
「髪は下ろしていても結んでいてもボリューム感が必須!」と長井さん。ぎゅっと結ぶとどうしても髪を押さえつけてしまうので、頭の形そのままの寂しい印象になりがち。ペタンとつぶれるので薄毛に見える可能性も。
▶▶準備段階で根元から立ち上げ、ふんわり感のベースをつくる!
「ニュアンス」がない
ニュアンス、つまり抜け感を操るのは顔まわりの後れ毛。その出し方は時代によって微妙に変わるため、常に更新を。さらに後れ毛の“質感”も重要。パラパラ落ちているとだらしなく見えてしまうので、注意を。
▶▶スタイリング剤で質感を整え、後れ毛を管理する!
「立体感」がない
「面」は整えすぎず、戦略的に“高低差”をつくると立体感は自然に生まれる。ゴムで結んだあと、指で毛束をつまんで引き出すひと手間が必須。むずかしそう、と苦手意識をもちやすいテクだけど、ポイントを絞れば簡単!
▶▶前髪のすぐ後ろと結び目のすぐ上。引き出す箇所を正確に把握
「ツヤ」がない
ふんわりしたボリュームができると、逆に失われやすいのがツヤの質感。でも、肌の透明感を失いがちなエクラ世代こそつややかさは大切。最後にしっかり鏡を見て、髪にツヤが足りているかをチェックして。
▶▶ツヤの出るスタイリング剤とオイルスプレーで解決
まずは髪に動きを出して、ボリュームのベースを。引っつめ結びにならないための大切な行程ですが「面倒」という人のために、3つの超簡単なボリュームアップテクをご紹介。ここでは髪をいかに「ボンバーヘッド」にできるかが決め手!(長井さん、以下同)。
ボリュームの出しかた
ボリューム出しは、3つの方法からひとつチョイス!
【ドライヤーで】
ニット¥38,500/ボウルズ(ハイク)
ボリュームスプレーのセット力を利用する
全体を水スプレーで湿らせてから、ボリュームスプレーをつけて乾かす。ハチより下は内側に温風を当て、ハチ上はクシュッと持ち上げながら乾かす。
ロクシタン ボリューム& ストレングス ブースト ヘアトリートメントミ スト
ドライヤー前に使うと細くハリのない髪も根元からふんわり立ち上がりやすく。
125㎖ ¥4,950/ロクシタンジャポン
【ヘアアイロンで】
根元からランダムに巻いて立ち上げる
毛先をカールするのではなく根元を立ち上げることを意識。ハチ上は持ち上げるように外巻き、ハチ下は内巻きに。ランダムでOK。
リファカール アイロン プロ(32㎜)
熱ムラができないので、根元から立ち上がりのくせをしっかりつけられる。ダメージを与えにくく、ヘアカラーの褪色も防ぐ。
¥25,000/MTG
【ラフなおだんごで】
“くしゅだんご”でわざとくせをつける
最も簡単な仕込みがこの方法。手ぐしで髪をざっくり集め、スプリングゴムでおだんごをつくり、しばらく放置。これで寝ぐせのようなくせができる。
マぺぺ スプリング ヘアゴム マットホワイト
メイクをしている間、これでおだんごにしておくだけでベースが完成。ギザギザの間に髪が入り込み、ボリュームが出る。
¥308/シャンティ
スタイリング剤は髪質に合わせてチョイス
(右)ラ・カスタ プ ロフェッショナル スタイリング グ ロウ リッチバーム
髪が硬い人はナチュラルセット系
髪を硬くせずツヤとふんわり感を両立するバーム。
22g(サロン専売品)¥2,640/アルペンローゼ
(左)ザ・ モイ メイクバーム エフォートレス タッチ
髪がやわらかい人はハードセット系
やわらかな髪にもハリを出しながらツヤもキープできるバーム。
37g( サロン専売品)¥3,520/ルベル/タカラベルモント
スタイリング剤をなじませつくったボリュームをキープ
手のひらと指の間にバームを薄くのばす。髪の下から手を入れ、できあがったボリュームと空気感をつぶさないようふっくらさせながらなじませる。
ボリュームと空気をはらんだ “ボンバー”な仕込みが完成
ゴムで結ぶ前までにこれくらいの空気感をつくれたら、半分成功したようなもの。スタイリング剤をなじませているのでふんわり感はキープされつつ、軽やかなツヤ感も両立。
立体感の出しかた
エクラ世代が苦手意識をもちやすいのがこの「引き出し」のプロセス。上の「ボリュームの出しかた」で髪にボリュームをしっかり出していれば、スタイリング剤もからみついているので、ねらいどおりに毛束が引き出しやすくなっています。ご安心を!
1.表面のクシュクシュは 保ちつつ、ゴムはタイトに
表面のふんわり感をつぶさないよう注意しながら、きつめにゴムで結ぶ。慣れたらここで前髪だけは軽くニュアンス出しをしておいてもOK(次項「ニュアンス」の出しかた参照)。
2.頭頂部より少し前の髪を引き出して高さを出す
片手でゴムを押さえながら前髪のすぐ後ろの髪を指先で小さくつまみ、そっと引き出す。正面からのバランスを見ながら5カ所ほど出して。
3.結び目付近を引き出し、後頭部を膨らませる
次は後頭部をふっくらさせる。片手でゴムをしっかり押さえながら指の先で結び目の上の髪を小さくつまみ、放射状に5カ所ほど引き出す。
ニュアンスの出しかた
抜け感の演出、地肌が見える生えぎわのカバー、額のフレームを自然に覆って小顔に見せるなど、後れ毛の存在は絶大です。引き出し方にこだわればさらなるリフトアップ効果も見込めます。つくったあとは必ず毛束にしておくことも大切です。
印象が決まる後れ毛を引き出す場所はココ!
実は後れ毛を出す場所は時代や世代によって微妙に変わる。令和のエクラ世代が押さえるべきポイントは、前髪ともみあげの2カ所。こめかみから後れ毛を出すと古くさい印象になるのですっきり上げて、前髪ともみあげから引き出した毛束でニュアンスを出すのが正解。
1.前髪の後れ毛を 引き出し、細い毛束にする
一番上の後れ毛を出す。バラバラのままは厳禁。細い毛束をつくってつまみ、指でなぞりながらねじる。スタイリング剤がついているのでこれだけで毛束がまとまる。
2.こめかみは残し、耳前のもみあげを引き出す
前髪と同様、もみあげの髪を引き出したら軽くねじり、細い毛束にする。スタイリング剤が足りなければ少しだけ指先にとって薄くのばし、毛束にまとわせて。
ツヤの出しかた
ツヤの出るスタイリング剤を選んではいるものの、もう少しつややかさがほしいときもありますよね。そんなときは、仕上げにオイルスプレーをひと吹き。長持ちさせるなら、さらにセットスプレーをかけておくのもおすすめ。
オイルスプレーで自由自在にツヤをオン
全体のバランスを見てツヤが足りないと思ったら、オイルがミスト状に出てくるスプレーをプラス。ムラにならず、仕上がり後にツヤを自由に足せるので便利。頭頂部から15㎝ほど離して、1〜2周ほど回しかける。
(右)ヘ アセオリーラボ セラムイン ルミナススプレー
ベタつきや重さがなく、ツヤだけを足せるツヤ出しスプレー。
100g (10月22日発売) ¥3,960/ヘアセオリーラボ
(左)ラサーナ フォースタイル グロスキュア オイルスプレー
毛髪内部をケアするボンドヘア処方でスタイリングしながらダメージケア。
90g ¥1,980/ヤマサキ
撮影/ナラ(vale.) ヘア&メイク/長井かおり(MAKEUPBOX) スタイリスト/大谷玲奈 モデル/ SOGYON 取材・文/伊熊奈美 ※エクラ2026年11月号掲載