たびたびロックダウンがあったりと、コロナの影響を大きく受けているヨーロッパ。困難な状況の中でも、マダムたちはオリジナリティあふれる着こなしで毎日を楽しくのりきっている。カジュアルでいながらも品を漂わせるスタイルは、すぐにでもまねしたい!
①「小物使い」が秀逸なカジュアルコーデ
ラーラ(農家経営・ミラノ)
ファビアナ フィリッピのニットとパンツ。スポーティなドロスト仕様のパンツも、大人ブランドからチョイスして、さらっと軽快に。モノトーンコーデには、ツインセットのゆったりしたグレンチェックのコートでメリハリを。さらにゴールデングースのアニマル柄スニーカー、コバルトブルーのカシミヤストール、旬のフリンジバッグをおしゃれのスパイスとして投入。サングラスでラフにアップしたヘアスタイルで、全体の雰囲気に抜け感をプラス。
②「アニマル柄」を合わせた攻めのスタイリング
ルドミラ (ジャーナリスト・パリ)
ヘアとシンクロするようなザラのキャメルコートでカラーをまとめ、エレガントな雰囲気をまとうルドミラ。&other storiesのスカートに、スペインで購入したフラットシューズと、アニマル柄を合わせた攻めのスタイリングにもこなれ感が。ゆるめにまとめた髪や少し開けたデコルテ、片耳だけにつけたアクセサリー使いが大人の抜け感を演出している。“CD”のゴールドシグネチャーが光るディオールのサドルバッグがグッとモード感を引き立てる。
③ほどよく華を加えてくれる「チェック柄」
フランチェスカ (医師・ミラノ)
ステラ・マッカートニーのコートはきりっと男前なグレンチェック。袖をまくると遊び心があるデザインで表地とのコントラストが絶妙。中にはカシミヤのオールインワン。カジュアルだけど大人の余裕を醸し出す。ブーティはゴールデングースのもの。パンツのすそを無造作にロールアップして、女性の強さやしなやかさを表現。
ヴェロニク (ブランドスタッフ・パリ)
ボトムのチェック柄と色をリンクさせたジャケットとニットで、まとまりのあるスタイリングに。服はすべてポール&ジョー、茶色のバッグはマダムの定番ジェロームドレフュスとパリブランドを愛用。ドクターマーチンの靴で抜け感を出すテクニックはさすが。
アリーチェ (デザイン関係・ミラノ)
グラフチェックのボトムでおしゃれ度がたちまちアップ。すそがフリンジのキャメルジャケットは、ミラノで人気のSEVENTY。全体が重くならないようにエクリュのストール、白いコンバースを。レイバンのサングラス、黒のバッグで引き締めてやや辛口に。
ナタリー (建築家・パリ)
ザラのチェック柄コートは、ボタンはとめずはおるのみ。ポイントは長めに巻いたキャメルのスカーフ。全体を明るく引き締め、スタイルアップ。仕事で愛用している大きめのザディグ エ ヴォルテールのバッグ、黒のメキシカンブーツで少しハードさを出して。
マリー(彫刻家・パリ)
パリブランドDiegaのコートは、ヴィンテージ感のあるテキスタイルが目をひく一枚。インナーはLes Petitesのグレーのセーター。デニムと斜めがけしたSandroのポーチでシンプルカジュアルに。ブーツは黒のレザーですっきりとチェックを生かすスタイリング。
プリシラ(会社員・パリ)
存在感のある大きめシルエットのコートに、チェックのワイドパンツをプラス。メンズライクなダボつきのあるシルエットに、飾らない胸もと、ポイントになる小さめのディオールのショルダーバッグですっきりさを出して。ナイキの厚底スニーカーでカジュアルに。
④服に合わせやすく活動的な「ショートブーツ」コーデ
ヴァニナ(ディレクター・パリ)
ロング丈のジャケットはさっそうと襟を立て、緑のラインがかわいいカルヴェンのボーイフレンドデニムでマスキュリンなコーディネートに。フォルムの細いフェミニンなスエードブーツを合わせて、スタイルアップに成功、かつエレガントな仕上がりに。
《チェック》
シルヴィ(小説家・パリ)
ロング丈のトレンチコートに合わせたのは、マスタードカラーのAnthology Parisのショートブーツ。8㎝のヒールが女性らしく、クシャッと合わせたブラックデニムともバランスがいい。なにかと黒を選びがちな冬、明るいポイントカラーにもなってくれる。
《チェック》
ソニア(エージェンシー勤務・パリ)
ユニクロのカーキブルゾンと、ブルーデニムのカジュアルなコーディネートに、レースアップブーツを合わせたメリハリのあるスタイリング。7㎝ヒールの細身のシルエットが、スタイルよく見せてくれる。ブラウンカラーも全体になじんで軽快な印象。
《チェック》
⑤冬映えする「白ボトム」コーデ
メシア(シンガー・パリ)
コスのストレートデニムは、ロールアップしてバランスを調節。ミントカラーの柄ソックスをのぞかせて足もとに遊び心を。白で合わせたスニーカーは、パリのニューブランド、ME.LAND。ナイキのバッグを斜めがけして、スポーティで自分らしいスタイルに。
クレール(キュレーター・パリ)
太めのデニムはNYブランドのA Détacher、オフホワイトがイザベル マランのカーキコートに映える。ラフな髪や無造作なベルトのゆるさにおしゃれを楽しむ大人の余裕が。ヘビ柄のAnthology Parisのシューズをのぞかせてスタイリッシュに。バッグはセリーヌ。
ヴィルジニー(主婦・パリ)
オレンジブラウンが鮮やかなエルメスのコートに、白を合わせたカジュアルエレガントなスタイル。Acquaverdeの真っ白なクロップドパンツは、タック入りできちんと感があり、コートとブーツの間でバランスのよい丈感。バッグはエルメスのガーデンパーティー。
エルザ(ブティックオーナー・パリ)
コスのオーガニックコットンデニム、VEJAのスニーカーとサステナブルなアイテムから意識の高さがうかがえる。ヴァネッサブリューノのグレーコート、手に持つライトブルーのスカーフとデニムの風合いが好相性で、全体にほどよく力の抜けたナチュラルな印象に。
ジョルジアーナ(プレス・ミラノ)
むだを削ぎ落としたシンプルコーデ。冬の全身バランスを軽やかに見せる白デニムは抜け感もあり上品。コートからほんの少し見えるユニクロのニットとネイルの色をさりげなく合わせて。ラージサイズのエルメスのバーキンと男前なチャーチのブーツでマチュアに。
⑥「バッグ」は重心高め&斜めがけで脚長効果
アンヌ(ジャーナリスト・パリ)
ブラウンとキャメルの王道グラデーション。ショートコートとマフラーは、アクネ ストゥディオズ。そこにThe Kooplesのグレイッシュパープルバッグがなじんでフェミニンさをプラス。かさばりやすい秋冬コーデに、斜めがけが実用的で躍動的な印象を与える。
バッグにクローズアップ!
エルメスの中ではリーズナブルでカジュアルなエヴリン。短めの斜めがけでポイントを上に。Hマークが存在感を増す。
レザーキルティングの素材に繊細なシグネチャーのYSLのバッグ。やや大きめなサイズ感が場所を選ばず使い勝手がいい。
ソフィー(モデルエージェント勤務・パリ)
ユニクロのトレンチ、ザラのロングスカート。ブラック&ベージュのフェミニンコーデに足もとのコンバースがエフォートレス。パリマダム御用達のジェローム ドレフュスのバッグは、細めのチェーンストラップで服の印象をじゃませず、重く見せずすっきり。
フレデリック(広報・パリ)
ジャケットはディオール オム。インナーの赤とブロンドヘアで、マスキュリンとフェミニンを上手にミックスしたスタイルに。オールド ディオールのメンズライクなバッグを選び、斜めがけすることでシックになりすぎないカジュアルなムードを加えて。
⑦雰囲気をぱっと明るくする「きれい色」アイテム
ジュリア(マーケティング・ミラノ)
ゴールデングースのアウターとザラのニットに、すっきり見えるスキニー×ロングブーツと、ミラノマダムが好むカジュアルスタイル。お母さまが愛用していたバッグに赤いエルメスのスカーフを巻いてプレイフルに。いつもの着こなしが新鮮になり気分も上々。
アレッサンドラ(コマーシャルディレクター・ミラノ)
ピンクのパワーでコロナ禍の不安を吹き飛ばす。トーマス・マイヤーのコート、ニットはラフ・シモンズがデザインしていたころのカルバン・クライン。ブーツとボッテガ・ヴェネタの新作バッグもピンク。ヘルシーな甘さがあるコーデ。
ジャンナ(マーケティング・ミラノ)
ヴィンテージショップで購入したビビッドイエローのコートを、一枚でさらっとワンピースのように着こなす。袖をまくり、チェックの裏地を見せて。ひとつだけボタンをとめたコートは歩くたびに揺れて女性らしさを香らせる。
⑧ミラノマダムの着こなしに密着!
自分スタイルを追求し、バランス・モードを実践
ヨハンナ(主婦・ミラノ)
ボトムがパンツでもスカートでも、カジュアルかつ動きやすいアイテムを好んで着るそう。「くるぶし丈ですそが切りっぱなしのレザー調のパンツを軸に、オータムカラーでまとめました。視線が上に集中するアクネのロングストールは、毎回巻き方を工夫しています」
タフな印象の小物使いで旧市街をぶらぶらリサーチ
洋裁教室に通う彼女は素材やバランスを大切にする。コートの袖をまくり、ボーダーニットをチラ見せして女性らしい抜け感をプラス。タンク ルイ カルティエの一生モノの腕時計、ヴァージルアブローが手がけたルイ・ヴィトンのバッグで大人のエレガンスとエッジを効かせて。「ブーツはゴツめ。後ろ姿もばっちり決まるデザインです」。
ダウンジャケットを着て話題のバーでアペリティフ
フェミニンなチュールスカートをタンクトップ、デニムシャツ、ヘルノのダウンジャケットで、軽快にカジュアルダウンさせた自分スタイル。そこへ今年らしく更新したジャンニ キアリーニのクラッチバッグを。「メタリックカラーの小物に注目しています。重くならないようにヘルシーな肌見せ、どこかに透け感を出すようにも」。
小物をうまくあしらい、モダンな雰囲気に
ラウラ(ストアデザイナー・ミラノ)
セオリーのニットにパトゥのスカーフ、タイトスカートというコンサバスタイルでほどよく緊張感を。「プラダのタイツともなじむプロエンザ スクーラーのスタイリッシュなパンプス。モードな名脇役で、仕事場でも凛とした存在感を与えてくれます。スタイルアップ効果も期待!」。ネオプレーン素材のコートはヌメロヴェントゥーノ。
きちんと感を出しながら小物で個性を演出
ビジネスシーンでは目立ちすぎずエレガント、さりげなくモードなバッグを選ぶ。ヌメロヴェントゥーノのトートとクラッチを2個持ち。「企画のプレゼンテーションをする日は荷物が多いのでラージサイズを。ランチや化粧室への移動にはスモールバッグが大活躍」。
デニムをドレスアップさせカジュアルなレストランへ
リーバイスのデニムにマックスマーラのエコファージャケットをはおり、素足にきらきらビジュー靴でテンションを上げる。プラダのポストマンバッグは斜めがけが気分。デニムが少しだけリュクスかつモダンに。「レストランでは視線が集中する技ありトップスを合わせます。ひとひねりあるデザインはヌメロヴェントゥーノのもの」。
ファッション好きの友人とブックカフェで待ち合わせ
優雅なセオリーのガウンコート。ベルトをキュッと締めてコンシャスに着たり、さらりとはおったりと2通りの着回しを楽しむ。「インパクトのあるヴィンテージのスカートは、ハート柄の色がコートにリンクしているので全体がスマート&上品に仕上がります」。バッグはジャマン・ピュエッシュ。メタリック靴で足もとまでぬかりなく。
⑨パリのファッションコラム
パリ特派員は見た!職人がひとつひとつ手づくりした「レザーブーツ」
気分は、“特別なもの”。ドメスティックブランドに注目!
シューズブランド、Anthology Parisがそのひとつ。職人がひとつひとつ手づくりするレザーブーツは、エイジレスなデザインで長く使え、クオリティの高さを兼ね備えている。価格も手が届く範囲。特別な一足を手に入れることが、職人を応援することにもつながっている。
Anthology Paris
⑩ミラノのファッションコラム
ミラノ特派員は見た!次世代を見据えた“物づくり”に着目
モードで環境に優しいと話題。廃材をリユースしたバッグ
「チモーザ(=セルビッジ)を原料とし、新たな価値を与えて生まれ変わらせます。あるものを最大限に生かす前向きな発想です」とルイーザさん。美への視点が鋭い彼女は、手で触るフィジカルな感覚で理想のカタチをつくっていく。次世代へつながる物づくりとは?そのヒントがここにある。
LUISA CEVESE RIEDIZIONI
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