池田奈加子さんが長年愛してきたファッションミューズのひとりであるソフィア・コッポラ。彼女の着こなしから導き出した一点主張のルールは、がんばりすぎずコンサバすぎない「粋なサイズ感」。
大人のおしゃれって、がんばってするものではなく、なんてことのないベーシックな服なのに印象的というのが素敵だと思うんです。例えば、私が好きなソフィア・コッポラは、シンプルでミニマルなのに洗練されていて、どんなシーンでもブレない彼女らしさが記憶に残る。その理由を考えると、彼女の軸には、どこかコンサバ感があるからだと。私は年齢を重ねると、コンサバな感覚が不可欠だと思っていて。きちんと感や品のよさを表現するのが、自分ならではの絶妙な“サイズ感”。ソフィアのファッションには、まさに彼女自身のサイズ感があります。流行にとらわれず、きちっとしたサイズ感で選んだ上質でベーシックなものを、どこか女っぽく心地よく着くずす。それってきものの「粋」にも通じる気がして。端正な着方をベースに少し襟を抜くことで“粋さ”が生まれる――。
きちんと体型に合った服を着ている人は、自分を知っている人。それは大人のおしゃれになにより重要で、そういう視点の成熟やていねいさが、私が思う「リュクスな主張」なんです。
お手本はSOFIA COPPOLA(ソフィア コッポラ)
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デイリーもドレスアップも問わず、常にソフィアのファッションのベースにあるもの――ストレートデニム、少しだけゆとりのあるジャケット、くるぶし丈のスティックパンツ、低めのヒールパンプス。「ソフィアは自分の体型や魅力を熟知したうえで、選ぶサイズ感に一定のルールがある。“育ちのいいコンサバ感”と“ノンシャランな気楽さ”がちょうどよくミックスされている、その絶妙なバランスが、サイズ選びに表れていますよね」(池田さん)。
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