新型コロナウイルスの世界的流行がいまだ収束しない中、大人を取り巻くファッションの世界はどうなるのか。先の見えない不安や疑問を、業界の有識者に緊急取材! 今回は三陽商会のマーケティングコミュニケーション部AD&PRマネージャー、原史代さんにインタビュー。
再開を喜んでくださるお客さまに応える取り組みを
百貨店などの全面休業を受け、どこにいても新情報が得られるシステムの導入と、従来の店舗型販売の両輪走行を決めた三陽商会。
「“自己表現としてのファッション”を再考せざるをえない状況で感じたのは、“これからは今までとは違うものを選びとる”ということ。そのためにさまざまな取り組みをスタートさせました」とは、自身でも断捨離をしながら時代を彩った服を愛おしく思い、価値観の変化を実感したという原さん。
前出のEC強化に加え、真のサスティナブルを目ざす新ブランド「ECOALF」のスタート、オー
ダーメイドスーツのオンライン接客など買い物をサポートするタッチポイントの整備、残布を使ったエコバッグやパターンキットを販売する「アーストゥウエア活動」と、その取り組みは多彩に。
「おしゃれは不要不急のものと思われがちですが、緊急事態宣言が解除された店舗には“ショップスタッフに会いたかった”“あなたに見立ててほしかった”と多くのかたに来店いただき感激しました。販路は多様化しても、モノづくりの三陽として品質のよいものをしっかり届ける努力は忘れません」
「長く愛(いと)おしまれる本当によいものを、地球に優しい体制で」
コーディネートのお手本になったと反響を呼び、売り上げに貢献したポール・スチュアートのアプリ。
「地球環境を守るために服を売る」という斬新なコンセプトで、すべてに再生素材や環境負荷の低い天然素材のみを用いたスペインの「ECOALF」を展開