モデル・富岡佳子さんによる連載「おしゃれの冒険の旅」。10回目に取り上げるのは、リアルレザーのジャケット。とても暖かく、シーンレスに着られるジャケットが今の気分。
“表情豊かなレザーがカジュアルに奥行きをもたらす”
この冬は足もとをスニーカーからきれいめなヒール靴に移行中。そのぶんアウターはカジュアルなムートンやダウンが気になります。ムートンは、オーセンティックかつ少しハードなデザインがいいなと。トレンチコートもそうですが、完成されたベーシックなデザインであればあるほど、幅広く着こなしを楽しめると思います。ボタンやジッパーを開閉するだけで表情が変わりますし、コーディネートも、例えばエレガントなシルクのスカートを合わせても、インナーにパーカを着ても。写真のように細身パンツをブーツインし、エッジーに仕上げるのも……と妄想がふくらみます。冬はマットな質感のアイテムが多くなりがち。裏表で表情の異なるシアリングムートンの豊かで上質な質感が、着こなしに奥行きをもたらし、カジュアルをランクアップしてくれます。
最近では、本物と見まがうほどのエコファーやエコレザーをたくさん見かけます。一方で本物を長く大切に着ることも環境への配慮のひとつ。ムートンはお手入れも簡単で、長く着るうちに体になじんできます。育てていく楽しさ、経年変化を楽しめるのは本物ならではの醍醐味ではないでしょうか。なによりとても暖かく、散歩からお出かけまでシーンレスに着られる。包まれるだけで幸せな気持ちになれますものね。