モデル 富岡佳子さんがエクラを卒業する。編集長が思い描いている女性像、大特集にこめた想いをカバーでどう表現するのか。モデル歴36年、ずっと変わらないモデルとしての使命感と誇りをもってカメラの前に立つ富岡佳子さんを、一番近い距離で見つめ、ともに歩んだ3人の編集長がその愛を語る。
佐藤編集長 2016年10月号~2018年8月号
1.2016年 10月号
撮影/浅井佳代子
「編集長になってエクラをリニューアルするにあたり、新生エクラのカバーモデルを富岡さんにお願いしました。この表紙は、富岡さん初登場にして、私の中での生涯忘れられないカバーNo.1。コンセプトは『新しい風が向こうからやってくる!』。新しいアラフィー像を打ち立てたいと若干気負いながら撮影に臨み、撮影開始後モニターを見て即、大成功を確信しました。躍動感のあるポーズ、決め顔ではないフレッシュな笑顔……イメージするとおりのいきいきした女性像が体現されて富岡さんにお願いしてよかった、と感謝の気持ちで目頭が熱くなったのを覚えています。富岡さんなしでは、私が思う新生エクラはつくれませんでした。本当にありがとうございました。8年にわたり雑誌の顔を任されるということ、言葉にはできないくらいの重圧でもあったと思います。心から、お疲れさまでした!」
長内編集長 2018年9月号~2021年8月号
1.2018年 12月号
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK)
「ちょっとほかにはない大キャッチをつけています。それをとても素敵に表現してくれた富岡さん。『アラフィー』という言葉を表紙に載せるか悩んだのですが、『私たち、いくつであってもおしゃれを楽しもうよ!』といわんばかりの軽やかで動きのあるポーズ。『静止画なのに、動画みたいな強さ』は富岡さんならではです! これぞエクラが伝えたい大人のおしゃれ魂!と確信しました」
2.2019年 5月号
撮影/浅井佳代子
「服も小物も、全身をエルメスでコーディネートしました。カメラマン、スタイリストもいい意味での気合と緊張感のある撮影になりましたが、それを気負うことなく着こなした富岡さん。結果、エルメスのブティックに『全身、この富岡さんのコーディネートで』とそのままご購入された読者がいらしたそうで、私の時代の『エクラ売れ』の最高峰だと思います」
3.2019年 3月号
撮影/中村和孝(まきうらオフィス)
「この号は確か、売り上げがとてもよかった記憶が(笑)。富岡さんの着こなしはいつも『憧れ』と『リアル感』の両方がバランスよくあるので、読者に『私もこの服、着てみたい!』と思わせてくれるんですよね! こうやって表紙3枚選んでみると、私は富岡さんの『大人としてのかわいらしさ』がどうやら好きみたい(笑)。富岡さん、ありがとうございました!」
工藤編集長 2021年9月号~2024年11月号
1.2022年 10月号
撮影/TISCH(MARE Inc.)
「彼女は、心からファッションを愛している人。シンプルなリアルクローズが、ポーズをとるたびにフレッシュに、ドラマティックに光を放ちはじめるのです。さりげないのに目をひく特別感があるこのカバー写真は、まさに富岡さんのなせる業! 東京都内・梅田・西宮で創刊15周年記念の宣伝ビジュアルとして街を飾ったことも忘れられない思い出です」
2.2023年 7・8月号
撮影/TISCH(MARE Inc.)
「エクラの誌面から感じる女性像を読者のかたがたにうかがうと、必ずあがるのが『凛として美しいひと』。その声を聞くたびに思い出すのが、このカバーです。DIORのシルクブラウスとスカートの美しさがこんなにもきわだって見えるのは、富岡さんの内面が同じように輝いているから。満ち足りたまなざし、気負いなくも美しい理想の大人のドレスアップが最高に素敵!」
3.2024年 7・8月号
撮影/岡本充男
「これから夏に向かっていく解放感と高揚感と。おしゃれも生き方も自分らしく楽しんでいる大人の心の豊かさにあふれていて、撮影スタジオでモニターを見た瞬間、“直感で好き!”と感じた一枚。並んだ写真を見て気づかれたと思いますが、富岡さんは髪型も毎号変化させていて、新鮮な刺激を与えてくれました。カバーモデルとしての矜持に感服です」
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