せっかく東京にいるなら、と次に訪れたのは川崎市にある岡本太郎美術館。
我が家のアートの楽しみ方もこっそりお伝えします。
最初に真っ赤なゾーンを通って中に入っていきます。まるで、岡本太郎の内部に入っていくような、、、
川崎市岡本太郎美術館のシンボルとなっているのが、高さ30mの「母の塔」。
入口にそびえるその姿は圧巻です。
太郎さんが生前に残した原型をもとに、
「大地に深く根ざした巨木のたくましさ」
「ゆたかでふくよかな母のやさしさ」
「天空に向かって燃えさかる永遠の生命」
—この3つのイメージを重ねて制作されたそう。
まさに岡本太郎自身の言葉「なんだこれは」の通りのスケール感
見るものに「なんだこれは!」
と思わせるのは、造形だけでなくその大きさも芸術の一つ。
岡本太郎記念館のお庭にざっくりと置かれていた彫刻に同じ形があったのですが
スケールが違うと、感じるものも違いますね!!
巨大な宇宙船の上で人類が楽しんでいるようにも見える。
ただひたすらに「でかい」。
そして、どうしようもなく「面白い」。
理屈や理論をぶち破って感じる作品の息遣い
それこそが、岡本太郎の芸術の真髄なのかもしれません。
やっとこれた!!念願の美術館
記念館に合った2Mほどの同作品
こっちだよー!!って手を振ってくれている
展示を見ながら、ふと思い出したのは、
あの“タローマン”の名セリフ。
「でたらめをやってごらん」
岡本太郎が言う“でたらめ”とは、
ただの無茶苦茶ではなく、
型にはまらず、自分の中の衝動を信じること。
正しさよりも、感じるままに。
失敗を恐れず、思いきり生きること。
あの言葉に込められた自由さ、潔さ、ユーモア。
本当に公開されていた映画です。藤井監督の昭和愛と岡本太郎愛が詰まった作品。
「でたらめをやってみろ。」
もし、そう言われたらどうしますか?
頭では「自由に」と思っても、
結局、誰かのマネや、どこかで見たことのあるものしか浮かばない。
引き出しから取り出すような“既存の何か”を並べるのは
それは岡本太郎が一番嫌った“安全な表現”なのかもしれません。
太郎さんが言う「でたらめ」とは、
知識や経験を超えて、
いまこの瞬間に湧き上がる「感情」を形にすること。
つねに、見たことのない何かに触れる興奮
それが岡本太郎の作品が、たくさんの人を惹きつける魅力なんだろうな。
理解しようとするより、感じて、驚いて、心が動く。
その瞬間こそが、芸術の楽しさ。
だから、楽しむ天才の子供たちの心をしっかりつかむのかもしれません。
だから、何度見ても「次はどんな“でたらめ”が待っているんだろう」と、
また会いに行きたくなります。
渋谷駅にある「明日の神話」と同じ作品。今度渋谷に行ったらゆっくり見たいな!
岡本太郎のアトリエ「岡本太郎記念館」で同じ造形を見たとき、
作品たちはまるでジャングルの中で生きているようでした。
土のうえに無造作に置かれ、光や風、植物と混ざり合っていたから。
でも、美術館で台座の上に置かれていると生気をうしなって
急に「芸術品」になって、静かで何も語らない存在に。
それが岡本太郎自身が分かっているから、土の上に無造作にあったのかな。
そんなことをふと考えてしまいました。
岡本太郎記念館では生きているようにみえたのに、躍動感がなくなってしまった。
映画にも「ノン」として登場する有名人(?)。既存の価値観を否定する「ノン」
歓喜も、野ざらしのように外に置かれている方が生き生きしているよう。「芸術品」として展示されています。
子どもたちも、美術館に入った途端に
一気に「つまらないモード」。
あんなに青山の記念館では
「いたー!」「これおもしろい!」と目を輝かせていたのに、
急に静かになって、「帰りたい!!」ど泣き出してしまうほど。
やっぱり、子どもって敏感。
空気の変化や作品の息づかいを、
大人よりずっと正直に感じ取っているのかもしれません。
いつかほしいな!「手の椅子」そんな妄想むくむく
猫も興味なさそう(笑)
想像よりもはるかに座りやすい
実はこの「手の椅子」座ることができます。
弟君に「座ってー」とお願いしたら、猫ちゃんを置いてくれました。
(本当は座るのはOKですが物を乗せてはいけません、、すぐに撤収)
「いこい」レリーフ
自宅にある「いこい」と同じレリーフが展示されていました。
次男が生まれてきてくれる時、たまたま画廊で見つけて、すぐに主人と購入を決めた思い出のある作品です。
子供の誕生、そして成長を喜んでいるような。
私たち夫婦にはそう見えた。
こんな優しい雰囲気の作品もあるんだ!と驚いたのも、購入の決め手。
岡本太郎の作品「いこい」いつもの奇抜な色調とちょっと違ってほっこりするところが大好きな絵です。自宅の玄関。
アートと子供のかかわり方って、難しくなりすぎたり、逆に幼稚になりすぎたり
なかなか「ちょうどいい」が難しいですよね。
我が家では、美術館に行くときに必ずすることがあります。
それは、作品に「サブタイトル」をつけること。
もっぱら私の担当なのですが、
これが子どもたちだけでなく、なぜか主人にも大ウケ(笑)。
どの美術館に行っても、子どもたちは「ママ、これなんて言ってる?」と聞いてきます。
正直、自分ではそんなに面白くないと思っているのですが、
静かにしないといけない場所で、こっそり面白いことをする
そんな「背徳感」が楽しいのかもしれません。
すっかり、我が家の美術館ルーティンになりました。
アートをアートとして堅苦しく受け取らず、
「ちょっと笑える」「なんか気になる」くらいの距離感で触れる。
そんな楽しみ方も、アートとの出会い方のひとつかもしれません。
どんなサブタイトルを付けているかは内緒です(笑)
秋も深まってきましたね!皆さんもアート楽しんでみませんか?
今回も最後までご覧いただき有難うございました!