エクラ 華組
大岩三智子のブログ
大岩三智子
大岩三智子
医師・医学博士・美容コンサルタント 和歌山在住。主人と無邪気な息子二人と「おもろい」毎日を過ごしています。地方暮らし、ワーキングマザーの等身大のおしゃれに、「クスッ」と笑えるエッセンスを添えてお届けできればと思っています。一緒に、エクラが提案する素敵な50代を目指していきましょう!

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会見学

ひょんなきっかけでお知り合いになった、京都紋付4代目・荒川徹さんのご厚意で、京都の老舗「京都紋付」さんへ

仲良しJマダムのYOKOちゃん、あみ子ちゃんのお二人と一緒に伺ってきました!

この日の装いは、黒の世界に敬意を込めてモノトーンで。

工房の静かな黒の空間に立つと、
自分の着ている“黒”がとても軽く感じられるほど!!

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_1

Gilet:Maison Margiela KIDS
Tops:Maison Special
Denim:RED CARD TOKYO × éclat 別注デニム
    【村山佳世子さん別注】35th Anniversary Wide
Shoes:Stuart Weitzman
Bag:Maison Margiela

黒は一色——
そんな概念を打ち砕くように、目の前に広がる黒はまったく違いました。

独自技術「深黒加工」。
光を吸収し、より黒く、美しく見せる加工技術です。
その黒は、漆のように深く、静かで、吸い込まれるような奥行き。

単なる黒染めにさらに漆黒加工を施した反物は全くの別物!

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_2

左が黒染め
右が漆黒加工

一方で、着物市場はかつて2兆円規模から約2000億円へと縮小。

昔は冠婚葬祭に欠かせなかった黒紋付は嫁入り道具としても重宝されていて「紋付はなくならない」と言われていた時代があったそうですが、
紋付自体の需要が低迷し組合も解散という厳しい現実があります。

こちらの工房では最盛期年間300万反も生産されていたそうですが、今では年間1000反ほどに落ち込んでいるそうです。

それでも荒川さんは、

「核となる技術を守りながら、世の中に必要とされる形に変化させる」

その決意をもとに、ぶれない部分はちゃんと残しながら新しい需要を開拓していかれてそう。

その言葉通り、
JIL SANDERやNorth Face、ATON、NEIGHBOR FOOTをはじめとする国内外ブランドとのOEM加工や、古着や在庫衣類を黒に染め直すアップサイクル事業へと展開されています。

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_3

ジルサンダー7DAYS SHIRTSシリーズ。京都紋付さんの黒染めで販売されていたことも!

そして、黒染めの楽しいところは——
天然繊維のみが染まり、化学繊維は染まらないということ。

実は私も、お気に入りのRalph Laurenの白いジャケットを染めていただきました。
すると、ステッチやブランドタグはそのまま残り、単純な“真っ黒”ではない、新しい表情に。

とっても愛着のあるRALPH LAURENの白ジャケット

黒染めによって生まれ変わりました!

染める前と染めた後。ニュアンスが変わって長く楽しめます。

もちろん、伝統的な黒紋付も健在です!
宝塚音楽学校の卒業式で学生さんたちが着用する紋付き袴はこちらで染められているそうです!

中には、縦糸だけが染まって織柄が際立つものや、刺繍が残るケースもあるそうです。
思いがけず、洋服の“隠れていた魅力”が浮かび上がるのはとっても楽しいですね!

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_4

染まるのは天然繊維だけ。刺繍が際立ってとってもかわいい!

ノースフェイスとのコラボ。グラデーションに染めることも可能だそうです!

素材が違うことで染めた後の表情が違う!そんな発見もできる楽しみ!

イベントで使用されていたブース

さらに興味深いのは、
ブランド側がこの特性を逆手に取った商品開発を行っていること。

お洋服の販売時に、京都紋付さんのQRコード付きタグがついていて、
読み取ると“黒染め後のイメージ”を見ることができるという、驚きの仕掛けもあるそうです。

さらには、そのタグを使うことで黒染めをお得に依頼できるサービスも。

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_5

上段:シワ加工に化学薬品を使用しているそうで、そこが美しい染ムラができる。

下段:赤ちゃんのお洋服も細かいうろこ模様が浮き出てきて一気に和の感じ。

つまり——
最初から「黒染め」を前提に設計されたデザイン。

汚れたら終わり、ではなく。
色褪せたら、次のステージへ。

一着を、二度楽しむという発想がとっても素敵ですよね!!

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_6

後々に黒染めすることを前提に作られたお洋服。長く楽しむ。丁寧に使う。そんな日本の文化っていいですね!

実際に黒染めを終え、静かに陰干しされているお洋服たちも見せていただきました。

ずらりと並ぶ黒の衣服。
その中には、いわゆるファストファッションのブランドも。

少し意外に思うと同時にふと湧いた疑問。

「どうして、この一着を黒に染めたかったのだろう?」

「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_7

陰干し中の思い出の一着たち。どんな気持ちで袖を通すのでしょうか!ワクワクしますね。

ただ色を変えたかっただけではないはず。

きっと、思い出や、もう一度袖を通したいという気持ちがある。

黒く染められたその一着一着の向こうに、
誰かの物語がある。

今の私たちって「新しいお洋服を楽しむ」ことに、つい目が向きがちですが、こうして気持ちとともに育てていく。

直し、染め、また着る。

そんな日本の文化は、やっぱり素敵!!

オシャレに敏感なウェブエクラの読者の皆様の、大切なお洋服も黒染めで新しい命を吹き込んでみてはいかがでしょうか?
黒染めにご興味ある方はリンクからご覧くださいね!

「京都紋付」さんのHPはこちら
「黒を極める」京都紋付さんへ 大人の社会の画像_8

京都紋付四代目荒川さんとの記念撮影。
貴重なお時間を頂戴し有難うございました!!
右から「あみ子」さん「YOKO」さん。

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