【教えてくれた人】
漢方カウンセリングやセミナーなどで「〈冷え〉を感じることはありますか?」とお聞きすると80%以上の方が「はい、あります」と。
「冷え症」という言葉はどなたでも聞いたことがあるかと思います。
そして、これもご存じ
「冷えは万病の元」
肩こり・腰痛・不眠・胃の不調
更年期障害・生活習慣病・がん
花粉症・アレルギー・風邪にかかりやすい・治りにくい
肌トラブル・むくみ・太りやすい
生理不順・生理痛
精神的な疾患・うつ
などなど
からだとこころ
どちらにも影響のある「冷え」
その冷え
放っておかないで、
原因を見つけて漢方でケアしていきましょう。
あなたは、からだのどこにいちばん冷えを感じますか?冷えを感じる場所で、漢方的体質がわかるのです。漢方の見方(考え方)の一つである「氣 血 水」のめぐりとその乱れは、冷えを感じる部分に現れています。
足の先、手の先の冷え
いつも足の先、手の先が冷たくてお風呂に入ってもすぐに冷えるんです。
という方は、
血の巡りが悪い〈瘀血〉タイプや血液(漢方では栄養分と考える)が全身に行き渡りにくい、血が足りない〈血虚〉タイプ
特に注意したいのは、足の冷え。足の冷えは下半身の冷えにつながり
-下半身は人の根っこの部分です-
活力・精力・元気のパワーが落ちてくるのです。
これを放っておくと、全身冷えやホルモンのバランスのくずれからのぼせ・ほてりタイプになっていくことも。
おすすめ漢方薬
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰四逆加呉朱臾生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
など
ふくらはぎ、太ももが冷える
触ってみると、ふくらはぎや太ももも冷えている
漢方では水毒による冷えといい、体の中の水(体液・リンパ液)をうまく排出することができず、溜まりすぎて体を冷やしてしまう状態のこと。水分、お茶、コーヒーなどをとりすぎてもおこります。むくみ、めまい、耳鳴り、吐き気、不整脈、しっしん、花粉症、胃もたれ、車酔いなども水毒による場合もあるのです。
おすすめ漢方薬
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
など
冷える場所が変わる
冷えると思っていたのに
熱く感じたり
また、すぐに冷えたり
冷える場所がいろいろ変化してしまう
氣(生命エネルギー)の巡りが悪く
滞っている状態
イライラしたり、怒りっぽくなったり
眠れないなどの症状
〈氣滞(きたい)〉タイプ
また、氣が足りず疲れやすく
やる氣も落ちる〈氣虚(ききょ)〉タイプの場合も。
ストレス・不安・うつ・不眠などにより「氣」の流れが乱れ全身の血流が悪くなることで氣の巡りも悪くなり、冷えてきます。
からだが冷えればこころも冷え、こころが冷えればからだも冷える。からだもこころもあたたかくしてあげましょう。
おすすめ漢方薬
加味逍遥散(かみしょうようさん)
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
など
お腹が冷える
お腹を触るといつも冷たい
下痢や便秘、ガスも溜まりやすい
なかなか疲れもとれない
漢方では、胃腸のはたらきが悪くなること
→脾胃(氣と血をつくる場所〉のちからが
落ちて、
全身の冷えにつながることも。
エネルギーが全身に行き渡らなくなり
氣(生命エネルギー)が不足し、元氣もなくなり、不安感、うつ、眠りも浅くなる、などの症状も。
食べられることは、何より大事なことです。
おすすめ漢方薬
六君子湯(りっくんしとう)
人参湯(にんじんとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
など
「冷え」にもいろいろなタイプがあるのです。
「冷え」は万病のもと、
防ぐためにも、冷えに氣づいたら、
冷えを感じたら、すぐに冷え対策始めてくださいね。
冷え防止のための養生法
①てきぱき動く
からだを動かすことが冷え防止に欠かせません。人の体温の4割は筋肉によってつくられ、筋肉を動かすことで熱を生み出しています。まずは少しでも歩くこと、おすすめです
②ストレスも冷えの原因に
慢性的にストレスを抱えている人、不満が多く、つい人や物のせいにする。自分だけが我慢すれば良いのだと耐える。などなど、これではいつの間にか心だけでなくからだも冷えてしまいます。まずは、自分を大切に。1日に1度は、少々無理をしても、笑いたい!
③夜ふかしも冷えます
漢方では、夜は陰(一)の時刻といいます。陰のパワーで包まれているのです。だからついつい悩み事も悪いほうに考えがちに。陰の時間である夜中に起きていると、からだも冷えてしまうのです。反対に朝は、陽(+)のパワーが多くからだがあたたまりやすい時。できるだけ早寝早起きを。
ぜひ、毎日
自分のからだに
触れて、自分の冷えに氣づいてください。
漢方薬も冷えにはとてもいいです。
ぜひ、養生と漢方薬
とりいれてくださいね!
注:漢方薬については漢方専門の医師や漢方薬剤師、漢方アドバイザーなどにご相談・カウンセリングの上お飲みください。