【教えてくれた人】
漢方的に「夏」ってどんな季節?
夏は漢方的な考えによると〈漢方の古典医学書・素問による〉
「夏は草木が成長し、万物が茂り花咲き乱れ、陽気が最高潮に達する時期。適当に運動して1日1回は発汗するように。
↓
そうしないと、身体の内に熱がこもって病気になる」
と、書かれています。
夏にしっかり汗をかいて、一年分のデトックス。漢方では、出ること、出すことはOKと考え逆にいらないものを貯めておいては病気の元となると考えます。
この排出の時期に冷たい飲み物やアイスクリームそして、冷房で身体の内と外を冷やし動きを止めてしまうとさらさらの気持ちいい汗が出にくくなる。
汗をかくって大切なんです!
漢方カウンセリングでも「汗」は、すごく大切なキーワード。
「汗」をかくか、かかないか、どんな汗か?どこにかくか?
それが養生法のアドバイスやぴったり合う漢方薬を選ぶ上で重要なポイントになるんです。
特に私たち更年期世代は、更年期障害のひとつホットフラッシュにより急に大量の汗をかいたりすることも多く人前で、「汗をかきたくない」と思えば思うほど出てくることも。
これは、女性ホルモンの分泌が低下し、汗腺機能の調節が乱れるため。また、更年期特有の「氣の乱れ」=「自律神経の乱れ」から、暑くもないのに汗をかいたり、急にほてってきたり、イライラすることで、発汗に。
「どこに汗をかくか」で体調がわかるのだそう。
汗をかく場所にも意味がある
手のひら、足の裏の汗
緊張しやすい。ストレスがかかり、「氣」の流れが停滞し、交感神経が優位になっている状態。
手に汗握る、と言いますね。
首の汗
解毒をうまくできてない可能性が。イライラがたまっていて、肌荒れ、ニキビの悩みも同時に抱えているかもしれません。
肝臓の疲れ。
頭からの汗
胃腸系の弱り。食べすぎや熱いもの、冷たいもの、辛いもの甘いものなど、刺激のあるものを食べすぎ、おなかが弱って冷えているので、からだの熱が頭に上がっているから。
大食い・早食いに注意。
脇の下の汗
不安や緊張があるときにドキドキしたり、めまいがしたり、、、。
心臓の弱り
胸から上(上半身)の急な汗
更年期、ホットフラッシュの時の汗。
女性ホルモン低下による自律神経の乱れ
急にほてって、ドバーッと汗が出る
どんな汗であるのかも大切です。
どんな汗?
サラサラの汗
においもせず、さわやかな汗は◎。
ペタペタの汗
さわるとペタペタ、においも。。✖️
身体に水がたまっている〈水毒〉。
身体が冷えている人に多い。皮膚に汗がとどまりきちんと発汗できない。触ると冷たく感じるはず。また、身体が冷える。
汗を気持ち良くかくためには
・夏も必ず入浴する
入浴の前にコップ一杯のお水を飲んでぬるめのお湯にゆっくりつかる
・冷たい食べ物飲み物は避け、温かいものを食べるように
・薬味をとりいれる
シナモン、ナツメグなどの刺激のあるスパイスは発汗作用あり
・冷房の効いた部屋に長くいない
冷房のきいたオフィスでの仕事の場合は、お昼休みに1度外へ出ることをオススメします。あったかい、気持ちいいと感じるはず。
・適度な運動
筋肉を動かすこと。歩くだけでもOK。ただし、暑い日には避けてくださいね。
氣力低下気味 「氣虚(ききょ)」の「汗」
●ちょっと動いただけで汗をかく
●食事をしただけですぐ汗をかく
●ちょっと緊張すると、すぐに汗をかく
●寝汗がひどい(パジャマびっしょり)
●首から上に汗をかく
すぐに汗をかく方は汗で毛穴が開くので冷気が入りやすく、冷えてお腹を壊し、下痢になりやすい場合も。
また、睡眠不足、考えすぎ。食事のバランスが悪い。冷たいものや甘いものが好きなどの原因も。
汗対策の漢方薬
★汗に対しての漢方薬は体質により選び、ある程度の期間しっかり飲んでください。
例えば
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
不安や緊張などからの汗に
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
肥満体質でよく汗をかく方。
身体に水が溜まりやすい方に。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
イライラなどのストレス。
更年期のホットフラッシュなどの汗に。
〈加味逍遙散(かみしょうようさん)との併用も効果的〉
など。
もともと、汗の役割は暑い時や運動している時体温が上がりすぎないように調整してくれるもの。汗が蒸発する時身体の熱を奪います。
氣持ちいーいすっきりしたーの汗をたくさんかいてデトックスを!
注:漢方薬については漢方専門の医師や漢方薬剤師、漢方アドバイザーなどにご相談・カウンセリングの上お飲みください。