突然のがん宣告は、不安との付き合いの始まり。そんな感情と向き合い、心を癒やしてくれる本や映画を紹介。
【本】
異国でがんになった私からあなたへ
『くもをさがす』 西 加奈子
河出書房新社 ¥1,540
家族で渡ったコロナ禍のカナダで乳がんが判明。直木賞作家が病を恐れる心と向き合い、本音でつづった「新しい日常」の記録は、今、隣にいる友人の声を聞くようなストレートさで胸を打つ。
病=悲劇? それは心のもちようで
『ボクもたまにはがんになる』 三谷幸喜・頴川 晋
幻冬舎文庫 ¥660
54歳、大河ドラマ執筆中に診断された前立腺がん。当代一の喜劇作家がその治療体験を主治医と振り返る対話には、笑いと発見がふんだんに。ピンチすらおもしろがる探究心、見習いたい。
生を終え、そして命はつながっていく
『生物はなぜ死ぬのか』 小林武彦
講談社現代新書 ¥990
生物の中で唯一死を恐れるのが「ヒト」。なぜそうなのか、そもそもどうして死は必然なのか……生物学者が解く生命の連鎖と循環のシステムが、不安に傾きがちな思考を整頓してくれる。
【映画】
残された時を輝かせるために
ⒸWarner Bros. Entertainment Inc.
『最高の人生の見つけ方』
修理工と大富豪、ともに余命半年のふたりが「死ぬまでにやりたいことリスト」をかなえるロードムービーは、FPの黒田尚子さんが何度も見たという痛快作。「限りある時間を楽しむ、そのために使うのがお金ですよ」。
U-NEXTで配信中
国境を越えた命の尊厳の物語
Ⓒ Number 9 Films Living Limited
『生きる LIVING』
黒澤明監督の傑作を英国でリメイク。がんを宣告された謹厳実直な公務員が、平凡で無難に過ごしてきた人生から一歩を踏み出す。死は生と向き合い、それを完成させることなのだと、名作は再び私たちに教える。
U-NEXTで配信中
愛するものを慈しみ暮らす豊かさ
Ⓒ2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W.
『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』
山奥のコテージで庭を丹精して暮らしたアメリカの絵本作家、その生の美しい黄昏を収めたドキュメンタリー。人生をバケーションのように過ごしてきたと語る彼女の姿に「生き方の道しるべをもらいました」と清水先生。
U-NEXTで配信中
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