フランス・リヨンにある「ポール・ボキューズ市場」は、地元の食文化がぎゅっと詰まったグルメの聖地。新鮮な食材と職人の技が並ぶこの市場で、リヨンならではの味を堪能してきました。
Paul Bocuse氏
フランス・リヨンにある「Les Halles de Lyon Paul
Bocuse(ポール・ボキューズ市場)」を訪れました。
ここは"フランス美食の首都"と称されるリヨンの誇る名所であり、新鮮で高品質な食材が一堂に会する、美食家にはたまらない屋内市場です。
この市場は、フランス料理界の巨匠ポール・ボキューズ氏の名を冠しています。ボキューズ氏は、リヨン出身でヌーベル・キュイジーヌの旗手として知られ、世界にフランス料理の魅力を発信した人物。市場の外壁には、そんな彼の姿が描かれた大きな壁画があり、訪れる人々を出迎えてくれます。
Les Halles de Lyon Paul Bocuse「ポール・ボキューズ市場」
市場の中に一歩足を踏み入れると、色とりどりの野菜やシャルキュトリ(ハムやソーセージ類)、芳醇な香りのチーズや焼きたてのパン、洗練されたスイーツ、フランス各地のワインが所狭しと並び、目も舌も喜ぶ空間が広がっていました。
ブレス鶏との出会い
中でも一際目を引いたのが、「ブレス鶏(Volaille de Bresse)」です。フランスで唯一、原産地呼称保護(AOC)を認められている鶏で、いわば”鶏のシャンパン"とも称される高級食材。青い足、白い羽、赤いとさかと、まるでフランス国旗を思わせるこの鶏は、豊かな自然の中で育てられ、特別な飼育方法で知られています。
ブレス鶏
驚いたのは、その姿です。なんと、頭とがついたままの状態で丸ごと売られていたのです。初めて見たときは正直ぎょっとしましたが、これがフランス流。見た目も含めて品質の証であり、消費者が鮮度を確認できるようにしているのです。日本ではなかなか見かけないスタイルで、文化の違いを肌で感じた瞬間でした。
このブレス鶏は、リヨン料理には欠かせない存在。
特に有名なのが「ブレス鶏のクリーム煮(Poulet de Bresse a la creme)」で、ボキューズ氏も好んだ伝統料理のひとつです。市場の中にはこの鶏を使った料理を提供するレストランや、丁寧に処理された部位を販売する専門店もあり、まさに"食材の王様”といった風格でした。
市場内で立ち寄った名店たち
MASSOT (マソ)
・ MASSOT (マソ)
高品質な肉製品を扱う精肉店。美しくカットされたステーキやシャルキュトリが並び、特に熟成肉は肉通にも評判。職人のこだわりが光る一軒です。
MAISON VICTOIRE (メゾン・ヴィクトワール)
・ MAISON VICTOIRE (メゾン・ヴィクトワール)
リヨンらしい繊細なスイーツや焼き菓子がそろうパティスリー。ショーケースに並ぶタルトやエクレアは芸術品のようで、見ているだけで幸せな気分に。
Maison Sève(メゾン・セーヴ)
・Maison Sève(メゾン・セーヴ)
リヨンに拠点を置く高級チョコレートとパティスリーの専門店で、世界的に有名なショコラティエであるリシャール・セーヴ氏によって運営されています。
nicolas (ニコラ)
・ nicolas (ニコラ)
フランス各地のワインを豊富に取りそろえる老舗
ワインショップ。ワイン初心者にも丁寧におすすめを教えてくれるので、旅のお土産探しにもぴったりです。
市場グルメを堪能
Paul Bocuse(ポール・ボキューズ)
そして今回の一番の目的は、やはりポール・ボキューズゆかりの料理を味わうこと。市場内にあるポール・ボキューズのブラッスリーで、いくつかの料理をいただきました。名店の味を、気軽に市場で楽しめるという贅沢なひとときです。
・グラタン・ドフィノワ (Gratin Dauphinois)
ホクホクのじゃがいもを濃厚なクリームで焼き上げた定番料理。とても滑らかで、どこかホッとする味わいです。
・ラビオリのサラダ (Salade de Ravioles)
もちっとした小さなラビオリがたっぷり入った冷製サラダ。さっぱりしていて、素材の風味が活きていました。
・アランチーニ (Arancini Bolognaise &Arancini Tartufo)
ライスコロッケの中にはそれぞれボロネーゼとトリュフのリッチな風味が。外はカリッと、中はとろける食感がやみつきに。
どれも絶品で、一口ごとにリヨンの食文化の豊かさを感じました。
訪問を終えて
ポール・ボキューズ市場は、単なる"食材を売る場所”ではなく、リヨンの食文化そのものを体感できる場所でした。市場を歩きながら、食材を見て、香りを感じ、味わうことで、リヨンの美食の伝統とその奥深さを肌で感じることができました。
観光名所というより、地元の人々の暮らしに根ざした"生きた文化遺産"。料理を学ぶ人、フランスの食文化に興味がある人、そして何より「本当に美味しいもの」を求める人にとって、まさに必訪の場所です。
次回リヨンを訪れる際には、もっとゆっくり時間を取って、ブレス鶏の本格料理や、まだ出会っていない逸品にも挑戦してみたいと思います。
Les Halles de Lyon Paul Bocuse
住所:
102 Cours Lafayette, 69003 Lyon, France
電話番号:
+33 4 78 62 39 33
最寄り駅:
地下鉄B線「Part-Dieu(パール・デュー)」駅
から徒歩約5分
公式ウェブサイト:
https://www.halles-de-lyon-paulbocuse.com/
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