娘の幼い頃の写真...懐かしい写真を愛でながら、
お雛様 まだまだ仕舞いたくないなぁ...と 思ってしまう。
娘と一緒に 歳を重ねているお雛様。
娘とともに歳を重ねる、平成生まれのお雛さま。
娘が生まれた年、初めての桃の節句に贈っていただいた
お雛様。今日は少し時間もできたし...と、仕舞おうかと
も思いつつ、ゆっくりと眺めていたら、もっと眺めてい
たくなってしまった。
"早く仕舞わないと、
あなたの花嫁姿が見られなくなっちゃう”
若い頃の母の弾んだ声を想い出しながら、
"やっぱり 仕舞うのはもう少しだけ、
先でいいよね..."と、優しいお顔をした 娘のお雛様に、
今年も問いかける。
私とともに 歳を重ねてきたお雛様。
私とともに歳を重ねてきた、昭和生まれのお雛様。
私のお雛様、細面の綺麗なお顔をしている。ガラスの
ケースに入っていて、オルゴールを奏でてくれる。
娘の初節句からは、一緒に飾っている。
娘のお雛様に 寄り添うように...
私が生まれた年、初めての桃の節句に贈っていただいた
お雛様。贈ってくれた祖父母は もうこの世にはいない。
でも お雛様を飾りながら まるで昔話のように、
この お雛様が、私の元にやってきた日のことを話す
母の中に、私の初めての桃の節句を祝う 祖父母の笑顔は
生き続けている。
大切な方から 譲り受けたお雛様。
大切な方から譲り受けた、立ち雛人形。
”姉のものでしたが、もし宜しければ、
家族にしてやってもらえませんか..."
ホームドクターが、お医者様を引退し
引っ越しをする事を告げに、我が家を訪れた日に、
やって来た木目込みの立雛。
先代からお世話になっていたお医者様...
柔和な微笑みをたたえた立雛のお顔が、
涙で潤んで見えた。
"我が家でよかったら、大切にさせていただきます”
私の言葉に、お医者様の顔がいつもの笑顔になった。
木目込みの立雛人形は、今年の桃のお節句も我が家で
優しく微笑んでいる。