フィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン」の創業200周年記念展へ行ってきました
日本でも大人気の北欧のテキスタイル。
その中でもフィンレイソンは、フィンランド人なら誰もが知っている老舗ブランド。
今回、創業200周年を記念して大阪 阪急うめだ本店で開催中の「フィンレイソン展」を訪れました。
チームJマダムメンバーのマサコです
200年前、フィンランドで紡績工場として産声をあげたフィンレイソン。
長い年月の間に生まれたテキスタイルの原画や生地を堪能できるだけでなく、国を代表するブランドとして成長し続ける企業のあり方も感じられる素晴らしい展示会でした。
フィンレイソン200年の歩み
昔は生地を買ってきて家で洋服を作ることも多かった時代。
フィンレイソンの生地で、洋服を作ってもらうためにパターン(洋服の型)付きの雑誌を刊行した時期もあったそうです。
展示会の序盤は、生地や糸の見本帳といった貴重な資料がズラリと展示。
ブランドロゴや、広告ポスターの変化も歴史を感じて面白かったです。
パジャマ用生地などの見本帳
ブランドロゴは何色もバリエーションを作ったのだとか
パターン付のフィンレイソンの雑誌
雑誌の刊行や目を引く広告など営業上手に思えるフィンレイソンですが、クリミア戦争時、紙幣不足で経済が逼迫するとフィンレイソンは「フィンレイソン紙幣」を発行し、国や人々の生活を支える行動を起こしています。
その紙幣は、今では考えられませんが、他国の通貨と交換できるほどの信用力があったそう。
それだけフィンレイソンは当時から信頼されていたのでしょうね。
「フィンレイソンの生地で洋服を作りましょう」という可愛いイラスト広告ポスター
寝具ファブリック用のポスター。楽しい夢が見られそう
輸出用宣伝商材。モダンな中にも北欧感あります
M&Aや、ダイバーシティの先駆けでもあったフィンレイソン
長い歴史の中で、フィンレイソンはフィンランドの国を代表する企業を目指し、ライバル会社ともいうべき紡績会社と合併も行っています。
今でいうM&Aですよね。
そしてフィンランドでも、まだ女性が社会進出をするのは珍しい時代、フィンレイソンは女性が働くことを積極的に推奨し支えてきたそうです。
フィンランドにある美術館では、膨大な数のテキスタイルデザインを今もなお整理・調査をし続けているのだとか。
その背景には、フィンレイソンが背中をおした数多くの女性達の活躍があったのでしょうね。
M&Aや積極的な女性登用など、経営者としてのフィンレイソンにも魅力を感じました。
フィンレイソンのテキスタイルデザインは、どれも個性があって一つ一つにオリジナリティがあるけれども、共通して言えるのは、元気をくれたり安心感があること。
それは、フィンレイソンに携わって働く人々の労働環境の良さから生まれるものなのかもしれません。
フィンレイソンの未来、SDGsへの取り組み
今もなお第一線で走り続けるフィンレイソンは、地球環境を見据えたSDGsの取組みにも積極的。
展示されていた1つはデニム生地から再生したタオル。
そっとタオルに触れてみましたが、デニム生地とは思えないほど優しい質感。
デニム生地から、絶妙な色合いでお洒落なタオルへ
不要になったシーツから作られた生地テープの展示もありました。
そこから作られたカラフルなラグは、思わず欲しい!と思ってしまうほどの美しい仕上がり!
フィンレイソンだからこそ出来る技、アイデアなのでしょうね。
歴史ある会社の未来を考える姿勢。
信頼をおけるブランドが、このようなアクションを起こしてくれると消費者も自然と意識が高まりますよね。
フィンランドを含む北欧諸国が、SDGsの達成率が高い理由を垣間見た気がします。
要らなくなったシーツから作られた生地テープ
シーツから美しいラグへ素晴らしい循環
美しい色、楽しいデザインを楽しむつもりで訪れましたが、企業のあり方、未来への生活様式など、思わぬ学びが盛りだくさんだったフィンレイソン展。
写真撮影不可ゾーンには、ムーミンのデザインもありますよ。
実は、このムーミンのデザインが最高に可愛いんです。
私の中では、これまでで一番素敵なムーミンワールドだったかも。
ムーミンファブリックで囲まれた子ども部屋なんかを想像したら、それだけでワクワクしました。
夢のあるデザインが生まれ続ける一方でビジネスにも長け、フィンランドで愛され続けるフィンレイソン。
どんな風土で企業が生まれ、どんな風にフィンランドの暮らしに根付いているのか実際に訪れて見てみたくなった展覧会でした。
↓阪急うめだ本店 フィンレイソン展は2022年8月8日まで開催です↓