燕子花図屏風の茶会の展示とお庭の燕子花を見たくて表参道へ。予想を遥かに超えた出逢いがそこに。
一年の中でも、ごく限られた一時期だけに許される贅沢があると聞いて、ここ表参道へ。
国宝 燕子花図屏風が、昭和12年の茶会で取り合わされた茶道具などと共に愛でることができるそう。
1ヶ月前から楽しみにしていたので
足取りもウキウキです☆
建築雑誌などでよく見るPRADAさんの建物の前を通り過ぎて5分ほど歩くと、素敵な佇まいの美術館が見えてきます。
エントランスを入ると、もうそこは別世界への入り口。
長い廊下に導かれるように進みます。
展示はもちろん素晴らしい。それは予定調和。
しかし、それにも負けず劣らずのお庭の燕子花に感動しました。
水鏡に写りこみ
圧倒的ともとれる、お庭。
どこから見ても美しい。
凛と咲く燕子花の葉の力強さ。
お庭の茶室で薄茶が頂けるとのことで、エントリーした後、30分ほどお庭で過ごしましたが、あっという間に10分前に。
そろそろ茶室に向かいます。
呈茶席は、12分で完全入れ替え制とのことで
この時期でも安心ですね。
先ず、練り菓子が運ばれて来ました。
顔佳花(かおよばな)
燕子花の別名だそうです。
衛生的にプラスティックケースにひとつづつ入って届きます。
うわぁ、可愛い❤️
亭主は別にいらっしゃったのですが、他の方がお茶を届けてくださいました。
ふんわりと良い香り。。と思った時
その方の両手をついたおじぎがなんとも美しく。
見惚れていて、慌ててこちらも頭を下げました笑笑
この
一礼に全てを感じました。
ようこそいらっしゃいました。
短い間ですが、どうぞお楽しみくださいと☆
礼儀作法など全く知らない私も
背筋が伸びて、見よう見まねで
キレイにお辞儀ができた気がしました。
これですよね!きっと。
茶人が開かれた美術館の在り方って。
深いところを教えてもらえる。
最後に
根津嘉一郎さんが書かれたお軸の言葉。
終始一誠意
(しゅうし、いつに、いをまことにす)
何事においても、最初から最後まで誠意を尽くさなければ成就することはできません、という意味らしいです。
私は
この、最初から最後までというのが
とっても苦手です。
母が帛紗をきちんとたたみ
茶道具を
汚れてもいないのにキレイに拭いているのを
見て、
気が遠くなったのもです。
お茶さえ上手に入れられれば、それでいいじゃないかと
子供の頃は、思っていました。
その所作、ひとつ一つに意味がある。
と教わりながら
三口半の半の意味も。
そんな事が、思い出された貴重な体験でした。
【根津美術館より】
・呈茶席は今回展のみ
・5/16から27は次回展準備のため庭園も含め全館休館
だそうです。
お気をつけくださいませ☆
屏風もさる事ながら
その後、お庭でのんびりしていると、男子高校生らしき5、6人が茶室から出てきて
「趣きとか、なかったな」
「おいしかったな」などと、口々に言っていました。
確かに、たった12分の体験で趣きなど感じにくかったけれど、お茶をおいしいと思った体験は残るんでしょうね。
男子高校生の口から
『趣き』と言った言葉が出てきたことが微笑ましく
くすっと笑って、その場を後にしました。
また、来年も、この時期に寄せていただこう。
来年の楽しみが、また、ひとつ増えました。