毎年1月、奈良の冬の風物詩として知られる「若草山焼き」。
奈良公園に広がる若草山で行われるこの行事は、奈良県・奈良市・春日大社・東大寺・興福寺などが関わり、地域全体で受け継がれてきた伝統行事。
私自身、今回が生まれて初めての若草山焼き。
写真や映像で見たことはあっても、実際にその場で感じる空気は、想像とはまったく違うものでした。
山焼きへ向かう前に立ち寄ったのは、奈良公園近くのみろくカフェ。
落ち着いた空間で、子ども連れでもゆっくりお茶ができ、寒い夜のイベント前に体を休めるのにちょうどよい場所でした。
山焼きというだけでも観光の方が溢れてしまうので友達と赤ちゃん、つむちゃんと安全にみれるようあらかじめ考えていたカフェは大正解。
jマダムの仲間と来たことがあったからホテルの中のカフェでもあり配慮をいただきゆっくり過ごせました。
鹿がカフェ前の公園に現れたり、私はグラノーラとクッキーと紅茶をいただきました。
素朴さがたまらなく好み。
カフェでくつろいでたら大群のカラスが。
スタッフの方に伺うと長年の経験で鹿や野鳥も,山焼きを知っていて若草山から避難してくるとか。事前に松明が焼かれたりしてることもあるでしょうが自然の凄さを感じました。
若草山焼きの由来にはいくつかの説があります。
東大寺と興福寺の境界争いを鎮めるため、
また害虫駆除や山の保全のためとも言われており、
はっきりと一つに定まってはいません。
けれど、長い年月を経てもなお続いていること自体が、
この行事が奈良の人々にとって大切に守られてきた証なのだと感じます。
今年からは、若草山の山麓エリアが有料観覧席となり、ホテルによっては屋上から観覧できる宿泊プランもあるそう。
時代に合わせて形を変えながら、この行事が続いていくのだと思うと、少し感慨深くなります。
私たちは、事前にすすめてもらった場所へ。
春日大社の参道から向かったため、比較的混雑も少なく、子連れでも落ち着いて過ごすことができました。
開始の1時間ほど前に到着し、たこ焼きを食べながら待っていると、時間はあっという間。
夜空に打ち上がる花火は想像以上の迫力で、鹿の形に見える花火には、思わず周囲からも小さな歓声が上がります。
そして山焼きが始まると、
若草山の斜面に一気に火が広がり、その速さと美しさに、ただ言葉を失いました。
若草山焼きは、ただ華やかな花火を楽しむ行事ではなく、
奈良の歴史や祈り、季節の移ろいを感じる時間。
「綺麗だった」という一言に、
その夜のすべてが詰まっているような、
そんな特別な体験でした。