「お付き合いマナー」のコツがわかれば人間関係はラクになる!

友人たちとの微妙な関係や、職場での世代間ギャップ……。変化の激しい時代における「お付き合いマナー」に大切なエッセンスを、ふたりの識者に聞いた。

お話をうかがったかた
千 宗屋さん
千 宗屋さん

茶人・武者小路千家家元後嗣

千利休を祖とする武者小路千家第15代家元後嗣。茶事や講演、執筆活動を通して茶道文化を発信する。古美術や現代アートにも造詣が深い。著書に『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』(小学館)など。2児の父。
北條久美子さん
北條久美子さん

ライフスタイリスト

ビジネスマナーやキャリアに関する研修の講師として活動するかたわら、「自分らしく笑っている人を増やす」をミッションに、SNSで発信を行う。著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』(エクスナレッジ)など。

相手を慮(おもんぱか)る心がけで人間関係は好転する

「マナーとは、単なる作法のことではありません。良好な人間関係を築くための思いやりをさします」と話すのは、茶人の千宗屋さん。友人や同僚との仲がぎくしゃくするなど、人間関係に悩みがあるときこそ、日本人が古くから大切にしてきた美徳に立ち返るべきという。

「相手の立場で物事を考え、お互いを尊重する。非常にシンプルですが、人と人が関係を育むうえで最も重要なのが、この心がけです。人付き合いでつまずくと、つい相手のせいにしてしまいがちですが、思いやりをもって接していたか、まずは自分に問いかけてみてほしいです」


「他人本位」の視点がマナーにおいても基本となる一方、「自分本位」の視点も表裏一体として必要、と千さん。

「相手のために心を砕いて行動しても、実際にその人がどう受け取るかはわかりません。また、相手にただ合わせるだけでは、逆効果になることもあるでしょう。相手に寄り添いながら、『この状況なら、自分はどうしてほしいだろう』と、わが身に置き換えて考える。そんな誠実さをもったコミュニケーションを重ねることで、信頼が得られるのです。なにかと効率を優先する世の中ですが、手間を省いては、豊かな人間関係は築けません」

お付き合いマナー

ビジネスにおけるマナーは、ライフスタイリストの北條久美子さんによると、「型」を守る時代から、「配慮」を重視する時代へ変化。窮屈さは軽減されたが、そのぶん、相手や場面に応じたこまやかな対応が求められるように。

「時代的に、性別を問わないあり方も重要ですし、より繊細な気くばりが必要になりました。ただ、相手を不快にさせないというマナーの核は、昔も今も変わりません。どうふるまうべきか迷ったときも、この原則を思い出せば、大きく間違うことはないはずです」

 もうひとつ、エクラ世代が意識したいのは、自分を客観視すること。年齢やキャリアを重ねるほど、周囲から指摘されなくなり、“困った人”になっている可能性も……!

「自分のやり方や考えを、無意識に押しつけていないか、省みる余裕をもてるといいですね。ビジネスにかぎりませんが、いつも周囲に感謝してそれを言葉やかたちに表し、おごることなく謙虚な心をもっている人は、ふるまいも自然で感じがよく、慕われますよね。感謝と謙虚は、円満な人間関係のコツでもある気がします」

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取材・原文/熊坂麻美 イラスト/小迎裕美子 ※エクラ2025年6月号掲載

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