一大決心をして、周囲の声に押されて……。さまざまなきっかけで大人になってから好きなことに出会い、極めていくうちに自宅でサロンを開いて活躍しているアラフィー女性が増えてきている。鈴木さんもポーセラーツの魅力にハマったことをきっかけに、自宅サロンの開業を成し遂げたひとり。開業までの経緯や現状、将来についてを伺いました。
ポーセラーツ
人生折り返しの45歳を前に決意!日常を忘れる時間を提供したい
鈴木たま江さん(エクラ 華組・48歳)
ポーセラーツの自宅サロンを開いて3年。大人好みのモダンなデザインの器が作れると好評で、週に2 〜3日生徒を迎える。
ポーセラーツとは、白磁やガラスの器に好みのデザインの転写紙をはりつけて高温で焼く、クラフトアートのひとつ。特に絵心がなくてもセンスのいい器が気楽に作れるので、幅広い年齢の女性たちに人気だ。鈴木さんも、もともとはそんなひとり。友人の自宅サロンで楽しさに目覚め、半年後には2年間のインストラクターコースを受講しはじめた。
「それまでもお花やオブジェデザイン、カルトナージュなどさまざまな習い事を経験してきました。好きになると極めたくなるタイプで、講師資格を取得したものもいくつかありますが、自信がなく趣味に終わっていました。
ところが、42歳でポーセラーツに出会い、サロンを開くなら今しかない! と心がぐぐっと動きました。子育てが一段落して虚無感を覚えていたし、今までの経験を生かして何かをするなら年齢的にタイムリミットだ、今が最後のチャンスだと強く感じたから」
自宅に人を招いてサロンを開くとなれば、家族の協力が不可欠だ。夫の返答は、「今やっていることが全部続けられるならいいよ」。家事や子育てに影響が出るようなら認められないといわれ、鈴木さんは発奮する。
「それはもう、何度も家族会議です(笑)。自宅サロンを開くということから、話題は女性の生き方ややりがいの話へ。くじけそうになったこともありましたが、何度も話し合いを繰り返す中で、私の本気度が伝わったのでしょう。インストラクターコースが修了するころには、夫も認めてくれました。そこからはとても協力的で、夫とビジネスの話もできるようになり、以前より夫婦の会話が広がりました」
サロン開業に向けて、一気に動きだす。長らく職業に就いていないし、年齢的にも失敗したくない。女性起業セミナーに通い、書類の書き方からブランディング、写真の撮り方などを勉強した。そして焼き窯や白磁、転写紙などの道具を準備し、45歳で開業。
「生徒さんは知人からのご紹介やHPを見て来てくださるかたが多く、自分のペースで通ってらっしゃいます。皆さんが日常を忘れて癒される空間づくりを大切にしていきたいです」
転写紙は常時100種ほど用意。デザインの方向性がサロンイメージに直結
鈴木さんの作品。モダンで洗練されたデザインが持ち味
生徒の作品が並ぶサロンスペース