アラフィーになると気になり始める“まぶたのたるみ”。ただの老化現象と思いきや、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の可能性も!? 眼瞼下垂を治すには、方法は手術のみ。そこで、病院選びや費用など、気になる手術のあれこれについて専門医に教えていただきました。
A.大きく分けると2つあります。
「手術には主に2種類あり、腱膜性タイプに行われる、まぶたの皮膚を切開してゆるんだ眼瞼挙筋腱膜を縫いつける“挙筋腱膜縫着術”と、皮膚弛緩性タイプに行う、眉毛の下の余った皮膚を切除する“眼瞼余剰皮膚切除術”です。そのほか二重まぶたを作る“埋没法”でも改善可能です」(野田先生)
まぶたの二重のしわに沿って切開し、眼瞼挙筋腱膜のゆるんだ部分をつまみハリのある状態にして瞼板に縫いつける。基本的に二重まぶたになるが、させない方法もある。
眉毛の下の余っている皮膚を切り取って縫合する方法。眉毛のすぐ下の目立たない部分を切るので、術後も傷跡は目立ちにくい。一重まぶたが二重になることはない。
手術前は、まぶたの皮膚がたるんで瞳孔まで覆いかぶさった状態。眼瞼余剰皮膚切除術後は、たるみのないパッチリとした目に。
ほかに…… 【埋没式重瞼術】
まぶたを切開し、医療用の糸で皮膚を折りたたむように二重を作り、糸の結び目を中に埋没する方法。二重まぶたを作る整形手術で行われる方法だが、眼瞼下垂の改善にも効果的。美容目的で美容外科で行われることが多い。
A.眼科は“機能重視”、形成・美容外科は“見た目重視”。
「手術ができる科は、眼科、形成外科、美容外科です。眼科は病的な状態をもとに戻すことに主眼をおいているので、視機能を取り戻したい“機能重視”の人は眼科で受けるのがおすすめ。形成外科や美容外科は視機能を客観的に評価することはできませんが、仕上がりの希望を相談できるので“見た目重視”の人はこちらで受けるといいでしょう。ただ、手術をする医師の技術にもより、どちらの目的も考えて手術をする医師もいるので、これはあくまでも目安。受ける場合は事前によく相談を」(野田先生)
A.手術自体は片目で30分~1時間。日帰りも可能。
「眼瞼下垂の手術にかかる時間は、手術の方法にもよりますが、一般的に片目で30分〜1時間ほどです。手術は日帰りの場合が多いですが、医療機関によっては入院が必要なこともあります。手術を受ける場合は、医師とよく相談し、無理のないスケジュールを組みましょう」(豊野先生)
Q4.手術後のダウンタイムはどのくらい?
A.1週間後に抜糸するまでは腫れが続きます。
「手術後48時間ほどは目の腫れが強くなる場合が多いので、少なくともこの期間は仕事は休んで安静にするのがおすすめです。抜糸をする1週間後くらいまでは基本的に腫れが続きますが、腫れの度合いは徐々に収まっていき、3〜4日後から近所のコンビニくらいには行けるようになり、1週間後にはデパートにも行けるくらいになるというとわかりやすいかもしれませんね。メイクは傷口以外なら手術直後からしてもOKです」(野田先生)
A.保険適用の場合、両目で4~5万円程度(薬代別)。
「眼瞼下垂と病院で診断されたら、手術は保険適用になります。その場合、手術方式にもよりますが、3割負担の場合で両目で4〜5万円程度、それに加えて薬代がかかります。ただ、美容外科では自由診療による手術のみを行う場合もあるので、費用は前もって確認しましょう」(豊野先生)
A.大きく変わる場合も。事前によく相談すること。
「挙筋腱膜縫着術などの目のきわを切って縫いつける手術では、基本的には二重まぶたにするので、もともと二重の人はそれほど顔は変わらないですが、一重まぶただった人は顔の印象が変わると思います。ただ、目立たないように奥二重っぽい仕上がりにもできますし、二重にしない方法もあります。その人の顔に合った手術法にしないと顔が変わってしまうので、事前に医師とよく相談しましょう。眼瞼余剰皮膚切除術の場合は、一重の人は一重のまま、二重の人は二重のままで、顔が大きく変わることはありません」(野田先生)
A.可能性はありますが、再手術は可能。
「眼瞼余剰皮膚切除術で治療した場合は、余った皮膚を切除してしまうので再発はしにくいです。それに対して、筋肉を縫いつける挙筋腱膜縫着術をした場合は、縫いつけた部分がゆるんでくることがあり、10年後など年月がたったときに再発する可能性もあります。ただ、その場合も、再手術すれば治る場合がほとんどです」(豊野先生)
A.上下の視野のみならず、左右の視野も広がります。
「眼瞼下垂の手術をすると、見えやすくなって上下の視野だけでなく、左右の視野も広がります。そのため、車の運転がしやすくなったり、ゴルフの成績が上がったりといった効果を感じる人も多いようです。また、眼瞼下垂が原因で起きていた目の疲れや、肩や首のコリ、頭痛などが改善することで、気持ちも前向きになる人が多いようですね」(野田先生)