どんなにイライラ&モヤモヤしてもスパッと縁を切れないのが義実家との関係。良好な関係を築くためにはどうしたらよい? 専門家に「夫の実家との距離の取り方」について解説してもらった。
■夫の実家との距離のとり方がわかりません。
<答>4つの境界線(バウンダリー)で対応してください。
「バウンダリーとは、自分と他人の間に引く物理的・心理的な境界線で、『けじめ』という言い方もできます。バウンダリーが明確になっていれば、価値観や考え方で合わない部分があっても、『あなたと私は別の人格で、価値観が異なるのはあたりまえ』と、互いに認め合うことができるのです」。
ところが、義家族のように密接な関係の場合、境界線があいまいになりがちで、それがトラブルを生む原因に。
「例えば、義両親が『嫁なんだからわが家の価値観に合わせなさい!』というのは、完全に境界線を踏み越える行為。義両親とあなたは別の人格で、『もっと義実家に合わせるべき?』と悩む必要はまったくありません。ただし、杓子定規に『私には私の考えや価値観があります』といってしまうと角が立つので、言葉選びには注意を。バウンダリーはバリア(壁)ではなく、線です。線の向こうにいる相手の様子がわかるし、必要なときはそれを越えて手助けすることも可能です」。
1.感情の境界線
情を同化しない。「義家族と同じように感じてあげないと……」と思うのは感情の同化で、自分の気持ちを押し殺して義家族に合わせなくてもOK。
2.空間の境界線
自分らしくいられる場所(空間)をもつことも、バウンダリーの意識を育てるのに役立つ。ドレッサーまわりや庭の一角などに、ほかの人は入れない私だけの場所をつくってみて。
3.時間の境界線
もし、義母がこちらの都合を考えず頻繁に電話してきたり長々と話すようなら、それは時間の境界線を越える行為。「今は15分だけ話せます」など時間を区切ってけん制しよう。
4.責任の境界線
例えば、義実家のケアは夫の担当と決めたら、「男は不器用だから」など安易な気持ちで手を貸すのはNG。責任の境界線があいまいになり、夫が責任感を感じにくくなる。