介護も相続も予期しないできごとに見舞われるもの。きょうだいで協力しあって円滑に進められるようにするには? なにかと出費がつきものの介護、手続きが煩雑になりがちな相続で、いざという時もめないために。
「親の財産」をしっかり把握する
もう“聞きにくいから……”ではすみません!
介護が始まると、なにかと出費がつきもの。親の財産をきちんと把握しておけば、スムーズな相続にもつながる。とはいえ、親に聞きづらいし、『財産をねらっている?』と親から警戒されるのも避けたいところ。
「認知症になったら財産の把握がむずかしくなるので、元気なうちにちゃんと聞いておくべき。財産ねらいではなく、『何かあっても親をしっかりサポートしたいから、銀行口座や不動産などの情報を共有させてほしい』と、親を立てることを第一に切り出すのがコツ」(曽根さん)
数多くの銀行口座を持っている親世代は少なくない。死後の手続きが煩雑になり、10年以上取引がない口座の預金は「休眠預金」として民間公益活動に活用されてしまうため、使っていない口座は早めに解約するなりして整理をしておこう。
教えてくださったのは
介護者メンタルケア協会代表 橋中今日子さん
介護者メンタルケア協会代表 橋中今日子さん
理学療法士・リハビリの専門家として病院に勤務。自身も介護経験があり、心理カウンセラーとして介護にかかわる人を心身両面からサポート。著書に『がんばらない介護』など。
相続実務士 曽根恵子さん
相続実務士 曽根恵子さん
株式会社夢相続代表。感情面、経済面に配慮した“オーダーメード相続”を提案、サポート。アプリ「家族をつなぐ介護ノート」も提供。『相続はふつうの家族が一番もめる』など著書多数。
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取材・原文/吉川明子 イラスト/カツヤマケイコ ※エクラ2021年7月号掲載