長引く両親との言い争いや、きょうだいに対するモヤモヤ……。こうした心理面のケアから実践的ノウハウまで、片づけに関するさまざまな読者の疑問に片づけヘルパーの永井美穂さんがお答え。
Q1. 親とケンカしてしまいます
父が若いころに集めた切手のコレクションや、膨大な量の蔵書。置き場所に困ってます。「少し減らしたら?」というと、モーレツに怒りだすし……。(49歳・自営業)
A1. 父親のプライドと、家族を思う気持ちを満たすかたちで片づけて。
「時間とお金、情熱をかけて集めた大事なコレクションを、ただ『捨てよう』といわれたら、やはり悲しいですよね? 以前、レコードのコレクションを売ったお金で外食し、家族が「お父さんのおかげ、ありがとう」とお礼をいったら、父親の機嫌が戻り、ニコニコ顔だったという話を聞きました。まずは、どんな切手持ってるの?と興味を示し、そこから少し売ってみない?という話をしてはどうでしょうか」(永井さん)。
父のプライドを満たすようなかたちで片づけを進められるのが理想。
Q2. きょうだいとモメてしまいます
「私ばかり片づけをやっている」と、不公平さが原因できょうだいの仲が険悪に。どうしたら円満にいきますか。(54歳・主婦)
A2. リーダーの役割を意識的に決めて。遠方のきょうだいに「ありがとう」も忘れずに。
多かったのが、「実家近くで暮らすきょうだいの負担が大きくなる」「長女はなにかと頼られやすい」という声。
「きょうだいでよく話し合い、リーダーとそれぞれの役割分担を明確にしましょう。あいまいなまま片づけはじめると、『私ばかり大変』『私だって手伝ってるのに!』と、互いにモヤモヤした気持ちを抱えることに。実家近くで暮らすきょうだいや、長女は負担が大きくなりがちです。『ありがとう』の言葉やメッセージでねぎらいましょう」(永井さん)。
ときどき、きょうだいが好きなものを送って、感謝の気持ちを示したい。
Q3. 父と母で捨てる基準が違う場合は?
父は「もういらない」といっても、母が「まだ捨てないで」ということがしばしば。片づけに対する温度差をどう埋めたらいいでしょうか。(48歳・主婦)
A3. “父ゾーン”と“母ゾーン”をつくり、ルールを決めて。
父親には大事なものでも、母親にとってはガラクタでしかないということはよくある。
「『父ゾーン』と『母ゾーン』をつくり、相手の持ち物に口を出さない、両方に収納しきれないものは処分するというルールをつくることです」(永井さん)。
ゾーンの分け方は、お互いに個室をもつ、リビングの一角にそれぞれのスペースを設けるなど、やりやすいかたちでOK。共有の場にはみ出したものはゾーンに戻せばいいので、イライラすることがなくなる。