心の中にもやもやとした不安を抱えがちなアラフィー世代。母の言動にイラっとしてつい強く当たってしまうことも。50歳を過ぎてからの親子の悩みに専門家が答えます。
【お悩み】母に優しくできず、母を傷つけてしまいます。
・凛として芯の強い母が好きだった。判断力をなくしたり、弱気になっている母を見ると悲しくなり、ついがんばれと励ましたり、叱ってしまう。それで母が悲しんでしまう。(55歳・主婦)
・理路整然と話をしたり、反論したりして、母を傷つけてしまう。(49歳・パート)
・何げなくいったことに対しても「偉そうに」とか、「そんないい方をしなくても」といわれます。ふつうの口調でいったつもりなんだけど、口調がきつくなっているのかな?(50歳・会社員)
会った瞬間の表情が大事。満面の笑顔を用意して
久しぶりに会った母親がいちだんと老け込んで元気がない、そのとまどいや悲しさ、ガッカリ感が表情に表れていませんか。ミラーニューロン(鏡の脳細胞)の働きで、人は表情から相手の気持ちを映し取ります。あなたが笑顔ならお母さんの脳はうれしくなるし、後ろ向きな表情だと、それに影響されて不安になったり、弱気になったりします。しかも、会った瞬間の印象はおよそ2~3時間、人の心に影響しつづけるのです。お母さんと会うときは女優になって。はるか昔、幼稚園に迎えに来てくれた母にあげたような、とびきりの笑顔をあげて。(黒川さん)
娘が『老い』を受け入れれば、自然と優しくなれる
50歳は『老い』への入口です。年をとって世の中に必要とされなくなることを、実はあなた自身が恐れていませんか。「強くならねば、しっかりしなきゃ、がんばり屋の自分でいないと」と、娘は思い続けている。それゆえ、「もう年だから〜」とあきらめムードの母に、イラッとしてしまうのかもしれません。大事なのは母への激励ではなく、あなた自身が老いを受け入れること。頑(かたくな)になった頭と心を少しゆるめてあげましょう。何もしない一日をつくったり、今まで時間のムダだと思っていた趣味にトライしたり。心がゆるめば、きっと優しくなれます。