その道のプロが、一人暮らしの親のケアで大事な「お金の管理」を解説。まずは、月々の収支から知ること。親の様子をうかがいながら、資産については慎重に行動すること。
暮らしのケア編
《お金の管理》
まずは月々の収支を把握、資産については様子を見ながら
「親子といえども、口にしづらいのがお金の話。とはいえ、目をつぶっていては、のちのち大きなトラブルを引き起こしかねません。月々の収支だけでも、把握しておきましょう」(池田さん)
単刀直入に、「収入はいくら? 支出の合計は?」と切り出すより、さりげなく、いろいろな角度から聞き出すのがベター。
「親が恥ずかしさや警戒などから、本当のことをいわないケースもあれば、親自身把握できておらず、収支が合わないケースもあります。なので、質問を変えながら、親がいっていることが正しいかを探り、具体的な数字を割り出していきましょう」(池田さん)
例えば、「私たち世代の年金は〇〇円くらいといわれているけど、お母さんはどのくらいなの?」「生活費は月いくらと決めている?」「旅行や遊びにいくときのお金は、生活費とは別?」「保険は、どの口座から引き落とされるの?」「入院した場合のお金はとってあるの?」といった具合。複数の口座を所有し、使い分けている親も多いようだが、この先管理するのが大変になるので、今のうちにスリム化を。少なくとも、年金が入る口座と、光熱費を引き落としたり、生活費を引き出したりする口座は、ひとつにまとめておきたい。
「認知症が心配になってきたら定期預金は早めに解約し、キャッシュカードで引き出せる普通預金に移行してもらいましょう。認知症がすすむと、解約できなくなるかもしれませんから。ただし、資産を聞き出すのは慎重に。親が不信感を抱く危険性も」(池田さん)
例えば、こんな簡単な表でもOK!
【月々の収入】
公的年金 〇〇円 〇〇銀行
個人年金 〇〇円 ××銀行
その他 〇〇円 △△銀行
その他 〇〇円 ××銀行
合 計 〇〇円
【月々の支出】
生活費 〇〇円 〇〇銀行
保険料 〇〇円 〇〇銀行
遊興費 〇〇円 ××銀行
その他 〇〇円 △△銀行
合 計 〇〇円
制作・監修/社会保険労務士事務所あおぞらコンサルティング