「一人暮らしの親が依存してきて重い」と感じる人や「尽くしたことに応えてくれない」と、不満を抱く人などさまざま。解消するには、親とは“アンビバレントな関係”と割り切ることが大事。
心のケア編
《親の重さ》
親へのモヤモヤ解消は“アンビバレントな関係”と認識することから
ひとり身の寂しさや不安からか、なにかと依存してくる親を重いと感じる人もいれば、いろいろつくしているのに応えてくれない親に不満を抱く人も。「今の50歳前後は、趣味に仕事にと、まだまだ忙しい年代。その親世代は、老後は子供、特に娘に世話してほしいと考えている人が少なくありません。また、親の老後は自分がみると思っている子供もいれば、子供に迷惑をかけたくないという親もいるのが、今の時代ならでは。こうした親子間ギャップが、モヤモヤを生み出すのでしょう」と、小野寺さんは分析。
そもそも親子は、「大好きだけど、わけもなく冷たくしてしまう」など、相反する感情を抱きやすい関係だとか。子供は、親の子供であり続けたい気持ちと、独立したひとりの人間だという気持ちの間で揺れ動き、親も、いつまでもかわいいわが子という思いが拭いきれない。そんなふうに、両者が依存と自立の間を行ったり来たりしていると、こうした“アンビバレント(相反)な関係”に陥りやすいそう。
「親子といえども、別人格で、別の人生を歩んでいるわけです。優先すべきは、自分の人生であり、生活。時代も変化しているのですから、古い慣習にとらわれず、第三者の手を借りつつ、無理のない範囲でケアをすればいいのではないでしょうか」(小野寺さん)
高齢者の自立は、今後ますます求められるはず。それをサポートするのも、親のケアのひとつかもしれない。