【マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 vol.10】
カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんによる試乗体験ルポ。今回はライフステージの変化による乗り換えにもぴったりの一台です。
子育てがひと段落して「もう大きいクルマは必要ないかな」と思ったとき。それはもっと身軽に、自分自身がアクティブになるためのパートナーとして、クルマを選ぶターニングポイントなのかもしれないですね。
ミニバンのような広大な室内空間はいらないけれど、気持ちがゆったりする余裕のあるインテリアは欲しいところ。ボディサイズは“小さすぎない”ことがマストでしょう。でも近年のクルマはどんどんボディサイズが拡大しています。
エクラ世代がこれまで培った審美眼にかなう上質感や快適性はあきらめずに、サイズだけ少しコンパクトにしたい。そう考えたときにいちばん先に思い浮かぶのが、このBMW 2シリーズ グラン クーペなのです。
クーペではなく、グラン クーペ。いろいろな解釈がありますが、美しいボディラインを可能とするクーペスタイルに、少しの余裕を加えてセダンのようなバランスのよさを手にしているのがグラン クーペではないかと感じます。
ボディサイズは、日本の機械式立体駐車場を利用しやすい「全幅1800mm」をキープしているのがポイント。これはひと昔前の3シリーズと同じ大きさなので、見た目には小さいという印象は与えません。でも、狭い道でのすれ違いや車庫入れといったさまざまな場面で、ストレスを感じず落ち着いて運転できる、絶妙なサイズです。
そして室内は、新世代BMWモデルが続々と採用している、カーブを描く横長のディスプレイが美しい「カーブドディスプレイ」を中心とした、シンプルかつモダンなインテリア。
シートはたっぷりとした大きさがありながら、サイドサポートがしっかりとあるのでスポーティな走りでも身体が揺られにくく、ロングドライブでも疲れを軽くしてくれる形状となっています。
グレードによって変わりますが、シートには肌触りのいいアルカンターラとヴィーガンレザーの組み合わせが採用されており、カラーも明るいオイスターからモカ、ブラックと3タイプ揃います。
後席は、長身の人には少し頭上がタイトかもしれないけれど、3〜4人家族でも必要十分なスペースを確保。トランクルームは容量が430LとミドルSUV並みの大きさで、フロアボードを外すと深さが変えられて便利。後席を4:2:4分割で倒すことができ、ゴルフバッグや大きなキャリーケースなども複数積むことができる実力派です。
さて、BMW 2シリーズ グラン クーペには、1.5Lガソリンモデルの「220」と、2.0Lディーゼルモデルの「220d」、さらに2.0Lガソリンモデルで高性能なスポーツモデルとなる「M235 xDrive」の3タイプがラインアップしています。
今回の試乗車は「220」。ベーシックモデルでありながら、ナビやスピーカー、先進安全運転支援システムやパーキングアシストといった、上級装備がしっかり付いているので安心して運転できるモデルです。
都心の一般道から走り出すと、軽やかな中にもしっかりとした手応えを感じるハンドルと、なめらかな加速フィールが爽快。走りにこだわった引き締まった硬めの乗り味なのかと思いきや、しなやかな身のこなしがとても心地よく。首都高速道路では、タイトなカーブでのキビキビとした感覚がアクティブな気分を盛り上げます。
そしてトンネルの中に入ったとたん、室内は幻想的なイルミネーションで彩られて思わずうっとり。地下駐車場など暗い場所でも美しく輝き、カラーが6色から選べるので夜のドライブも楽しみになります。
実用性だけでなくこうした心を満たす演出がありながら、日本の道路事情にうれしいサイズと、BMWらしいこだわりが感じられる走りのよさを手にしているBMW 2シリーズ グラン クーペ。一緒に出かけるとポジティブな気持ちにしてくれる1台だと思います。
●BMW 220 グラン クーペ M Sport
全長×全幅(ミラー閉)×全高:4,550×1,800×1,435㎜
パワートレイン:直列3気筒DOHCガソリンエンジン
乗車定員:5名
価格:¥5,350,000~
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